▼第4試合 ONEフライ級(-61.2kg)ムエタイ 3分3R
×デッドゥアンレック・ワンコンオームMBK(タイ)
判定0-3
〇吉成士門(エイワスポーツジム)

士門・エイワスポーツジムこと吉成士門は、これまでにタイ国プロムエタイ協会スーパーフェザー級&ライト級王者、WPMFインターナショナル スーパーバンタム級王者、WMCインターコンチネンタル バンタム級王者、WMC日本フライ級王者に輝いている21歳。2025年10月にはヌンプーシンを1RでKOし、WBCムエタイ世界ライト級(-61.23kg)王座に就いた。

ONEには2024年12月の『ONE Friday Fights 92』で初参戦を果たし、リッティデットから見事TKO勝ち。2025年3月のONE日本大会では、ムエタイのトップスター選手であるヨードレックペットに完勝して世界に実力を知らしめた。8月もペットンローにTKO勝ちの圧勝劇を見せONEで3戦全勝、12連勝を飾っていたが、11月21日の『ONE Friday Fights 134』でタギール・カリロフを圧倒しながらも、士門が伸ばした手の指がカリロフの目に入り、カリロフが試合続行不可能となって無効試合となった。吉成名高の従兄弟。

その士門の次戦が早くも決定。約1カ月のスパンでONE FFに登場する。しかも対戦相手はデッドゥアンレックという強敵に。

デッドゥアンレックは2023年2月に『ONE Friday Fights』に初参戦すると、内藤大樹を破るなど9月までに4連勝も11月にナックロップ・フェアテックスにTKO負けで初黒星。2024年4月の内藤との再戦では体重超過で試合をして判定勝ち。その後はナックロップ、アサドゥーラ・イマンガザリエフ、アスラムジョン・オルチコフに3連敗を喫したが、現在は再び2連勝中。

体重超過しての試合も含めてだが、内藤大樹に2連勝しているデッドゥアンレックとの対戦は、士門の実力が試される。

1R、士門の右カーフにバランスを崩すデッドゥアンレック。右ストレートを出すデッドゥアンレックだが、士門はさらに左インカーフを蹴る。デッドゥアンレックの蹴りはキャッチして左ミドルハイ。左ミドルとワンツー、右カーフでデッドゥアンレックを近づけさせない士門。

2R、デッドゥアンレックの右ミドルをキャッチし、放すと同時に左ボディを打つ士門。圧をかけて前へ出る士門が右ストレート、左アッパー、蹴り足キャッチからの右ボディストレート。士門の右カーフに一瞬ガクッとなるデッドゥアンレック。首相撲でもいい形で組んでヒザを突き刺す。

デッドゥアンレックの右ストレートにはバックハンドブローを合わせる士門。右ストレートから前へ出る士門に、デッドゥアンレックは右ミドルを蹴るがやはりキャッチされる。士門の左フックと右フックが連続ヒット。防戦一方となるデッドゥアンレックには左ミドルを連打して士門が圧倒。

3R、士門はワンツーから前へ出てヒザ、さらに右カーフで畳みかける。デッドゥアンレックもワンツーを打つが、士門が首相撲でデッドゥアンレックの首を折って抑え込む。デッドゥアンレックが右ストレートから左フックも士門は空振りさせ、士門が首相撲から押しヒザの連打。

ヒジも打つ士門は上を攻めると見せて右ボディストレート、さらに右カーフ、左ボディ。全局面で圧倒する士門にデッドゥアンレックは右ストレートで逆転を狙うが、士門には当たらない。左三日月から左右のヒジ、さらに首相撲と士門が完封した。




