▼UFC世界バンタム級選手権試合 5分5R ※選手名からインタビュー
〇メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)21勝4敗(UFC14勝2敗)※UFC14連勝 135lbs/61.24kg
[判定3-0] ※49-45×2, 49-46
×コーリー・サンドヘイゲン(米国)18勝6敗(UFC11勝5敗)134.5lbs/61.01kg
※ドバリシビリが3度目の王座防衛
ドバリシビリは、UFCデビューから2戦で敗れてからは13連勝中。UFC史上最多のテイクダウン数を誇る無限TDマシーンだ。24年9月にショーン・オマリーから王座を奪うと、25年1月には無敗のウマル・ヌルマゴメドフも中盤からドミネートして判定勝ち。ウマルに初黒星をつけると、25年6月にオマリーと再戦。スタンドでも自ら圧力をかけて右を当てて、最後はがぶりから“マシンチョーク”を極めてタップを奪い、2度目の防衛に成功している。
対するサンドハーゲンは、キックボクシングベースに極めの強さも持つ180cmの長身ウェルラウンダー。21年にピョートル・ヤンとの暫定王座決定戦で判定負けで戴冠ならずも、ソン・ヤドン、マルロン・ヴェラ、ロブ・フォントに組みの進化も見せて3連勝。2024年8月のウマル・ヌルマゴメドフ戦では5Rの後半でコントロールされて判定負けも、25年5月の前戦デイブソン・フィゲイレード戦では、フィゲイレードの足関節に下から50/50で足を絡めて内回りで股を潜っての立ち上がりでフィゲイレードが負傷。全局面で戦えることを示している。
テイクダウンされてもスクランブルしてスタンドに戻すサンドヘイゲンに、何度でもテイクダウンを続けて削るドバリシビリ。しかし、今回、王者は「打撃の割合が多くなる」と言い、挑戦者は「テイクダウンに行くこともある」と語っている。バンタム級王座戦の5Rで、両者の新たな局面が観られるか。
1R、ともにオーソドックス構え。サンドヘイゲンはグローブタッチせず。中央を取るドバリシビリ。サンドヘイゲンは左ロー、左ジャブ。ドバリシビリはワンツースリーで前に。さばくサンドヘイゲンは左ジャブ。ドバリシビリの前進に左フック、さらにワンツーから左フックを狙う。
シングルレッグのドバリシビリを切るサンドヘイゲンは左から右アッパー。ボディをヒット、しかし右で差して組んだドバリシビリは、ボディロックで回すが、ケージ際に戻るサンドヘイゲンはこつこつパンチ。前に振って倒したドバリシビリだが、すぐに立つサンドヘイゲン。クラッチを切って離れる。
詰めるサンドヘイゲンが右! さらに右カーフにドバリシビリが下がるが、押し戻す。左から右、さらにシングルレッグを見せたサンドヘイゲン。左で差して自ら組みも離れる。
左ローのサンドヘイゲン。ドバリシビリは圧力をかけるとサンドヘイゲンは右ヒザもかわすドバリシビリが大きな右、かわすサンドヘイゲンはジャブ、ワンツーから左ローに繋ぐ。ホーンにドバリシビリがは笑顔も。ラウンドはサンドヘイゲンのもの。
THE CHAMP IS GOING OFF IN ROUND 2 😳
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2R、先に詰めて右で差して小外刈も合わせて崩すドバリシビリにすぐに立って離れるサンドヘイゲン。「コーリー」コール。
That's triple digit takedowns 💪@MerabDvalishvil becomes the first fighter in UFC history to amass 100 takedowns!
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ドバリシビリの左右前進にヒザを合わせたサンドヘイゲンだが、右を当てたドバリシビリは左右ラッシュ! ケージに詰まり被弾するサンドヘイゲンは崩れるが亀から被弾しながらも立ち上がり。
バッククリンチから足を崩してスライディングして何度も崩すドバリシビリ。ボディロックを外さず何度もテイクダウン。再三立つサンドヘイゲンが正対したところに今度はシングルレッグで引き出してテイクダウン! パウンドから背中を着かせてサンドヘイゲンの立ち上がりに崩し。背後からヒザも。
なおも立つサンドヘイゲンは正対。右差しのドバリシビリに左小手。拍子木に離れて踊るドバリシビリ。ドバリシビリのラウンドに。
3R、スイッチしてサイドキックのドバリシビリ。オーソに戻すと、ワンツーから左。なおもシングルレッグでケージまでドライブ。バッククリンチからヒザで崩し。離れるサンドヘイゲンは右ボディストレート。ドバリシビリの右をかわして左ジャブを突く。距離で外すドバリシビリは前足にシングルレッグからドライブ。
金網際で正対して離れるサンドヘイゲンは声を挙げて右ストレートを突くが遠い。ドバリシビリは右サイドキックも、サンドヘイゲンは右ハイをガード上に突く。ワンツーから左フックを届かせてシングルレッグのドバリシビリ。軸足を払いテイクダウンもすぐに立つサンドヘイゲンは正対。
スタンドに戻して右ヒジで前に。左右で前進も、ここで押し戻すドバリシビリは左右からシングルレッグでテイクダウン。すぐに立つサンドヘイゲンはクラッチを剥がそうとするが、正対したらシングルレッグで崩すドバリシビリ。かなりの力を使うが、気にせず背後からヒザを突くドバリシビリのラウンドに。
フルラウンドにもつれ込んだメラブ・ドバリシビリとコーリー・サンドヘイゲンの対決・・・💥
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4R、先にジャブローのドバリシビリに、速いジャブ右ローのサンドヘイゲン。右関節蹴りも。互いに右ロー。サンドヘイゲンは右の蹴りもつかんでテイクダウンのドバリシビリに立つサンドヘイゲン。バッククリンチからクラッチを切るサンドヘイゲンは正対。
スタンドに。中央を取るのはドバリシビリ。サンドヘイゲンは左ジャブを腹に。左ハイのドバリシビリ。サンドヘイゲンはドバリシビリの左に合わせて左ボディ! 詰めるドバリシビリに自ら組んで離して前に。しかし、シングルレッグのドバリシビリに後ろを向いてから正対するサンドヘイゲン。シングルレッグのドバリシビリに足首を獲ってレスリングも、立ち上がり。
ドバリシビリの入りに右ストレートはサンドヘイゲン! さらにアッパー。前にでたドバリシビリに跳びヒザもかわしたドバリシビリは組んで右小手から払い腰!
サンドヘイゲンの立ち際にがぶりからマシンチョークを極めに。ホーンにドバリシビリはサンドヘイゲンの頭をさする。かなり拮抗もサンドヘイゲンのラウンドか。
3 rounds down between @MerabDvalishvil & @CorySandhagenX 👀
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5R、笑顔で両手を広げ観衆をあおるドバリシビリ。サンドヘイゲンも立ち合い、ドバリシビリの左右連打にヒザ蹴りも、組んだドバリシビリはより力強いテイクダウンを最終ラウンドに見せる。
立ち上がるサンドヘイゲンを離すドバリシビリ。右オーバーハンドのサンドヘイゲン。ドバリシビリはいったん組んでスタンドの鉄槌。さらにガードを上げて組んでドライブ。がぶりに変えるが立つサンドヘイゲン。は後ろ廻し蹴りを腹に。ここで前に出るのはドバリシビリ、右を振ってニータップでドライブ。後方から足を蹴って崩して引き込み。グランビビーロールで上の取り合いもバックは取らせなかったドバリシビリ。
スタンド。跳びヒザのサンドヘイゲンは右ミドル、左ボディ。ドバリシビリも打ち合いからシングルレッグテイクダウン! 背中を着かせに行ったドバリシビリは、ハーフからパウンド。亀から立とうとするサンドヘイゲンにがぶりのドバリシビリはダースチョーク狙い。バッククリンチから後方に崩して、立つサンドヘイゲンに左右。正対して前に出るサンドヘイゲンは後ろ廻し蹴りも残り10秒。かわしたドバリシビリは、ホーンに両手を上げて勝利アピール。
Taking names & making notes 📝@MerabDvalishvil remains the bantamweight champion of the world after #UFC320!
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ケージを乗りこえてハンター・キャンベルと握手をかわした。判定は3-0(49-45×2,49-46)でドバリシビリが勝利。3度目の王座を防衛に成功した。
試合後、ケージの中でジョー・ローガンから「あなたは試合の5R全体ででまったく疲れていないように見えました。そして動きが良くなっている」と問われたドバリシビリは、「ジョー、僕はマシーンなんだ。その通りで僕は毎日どんどん良くなっているし、コーチも毎日驚くほどさ。そして、自分でもどれほど良くなっているかに驚いている。なぜなら、僕は一生懸命トレーニングしていると思うから。一生懸命トレーニングして、決して過去の栄光に甘んじない」と回答。
December? 🎄@MerabDvalishvil doesn't want to waste any time getting back into the Octagon!
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さらにローガンから「あなたの試合を見るときに感じるのは、いつも対戦相手が1年前のメラブに向けて準備しているようだということです。あるいは半年前のメラブかもしれませんが、一方であなたは成長を続け、そのペースを維持できること自体が別次元です」と評されると、「ああ、冗談ではなく、僕はまだ始まったばかりだと感じている。以前はただの野生的なファイターだった。僕は大きなハートを持っている。もちろんジョージアの出身で、我々は戦士の民だ。僕はただ学んでいるところだ。僕のバックグラウンドはフリースターレスリングじゃない。柔道選手だった。僕のスタイルは奇妙だった。キモノ(道衣)と一緒に僕はスタイルをすべて変えなければならなかった。アメリカに来たとき、セラ&ロンゴと一緒にやる前にボクシングジムでトレーニングを始める必要もあった。当時は仕事もしていたけど、今はフルタイム・ファイターだから成長し続けることができる」と答えた。
続けて、「2Rにサンドヘイゲンを追い詰めかけたとき、彼を立ったまま追い込み、深刻なダメージを与えました。仕留められなかったのは意外でしたか?」と問われ、「ああ、驚いた、覚えている。僕の計画は彼をノックアウトすることだった。ほとんど、あと少しだった。でも今では、みんなが僕の打撃にも敬意を払ってくれると思う」と語った。
LONGEST WIN STREAKS - UFC History
— UFC News (@UFCNews) October 5, 2025
16 - Anderson Silva
15 - Islam Makhachev
15 - Kamaru Usman
14 - Merab Dvalishvili (@MerabDvalishvil) 👊
Dvalishvili officially secured 20 takedowns tonight, a new 5-round UFC record and the 2nd most ever landed in any UFC fight.
3度目の防衛を果たしたばかりの王者に問われるのは、常に“次”の挑戦者だ。
「ピョートル・ヤンは良い感じだよね。準備ができている。そして僕がいつも言っているように、忙しくしていたい。ハンター、デイナ・ホワイト、もし12月にあるなら、すぐに戻りたい。そうでなければ、僕はもっと良くなり続ける」と意欲を語るドバリシビリは、ローガンから「12月にまたあなたの試合を見たいです。唯一の問題は、このような圧倒的な勝利の後です。次に誰があなたに挑戦し、勝つ可能性があるのか、ワクワクするのは少し難しいですね」と、“絶対王者”ゆえの悩ましさを指摘された。
しかし、ドバリシビリは、「MMAだから何でも起こり得る」と、勝負に絶対は無いという。
「聞いてほしい、僕はショーン・オマリーと2回戦った。そして僕は毎日アルジャメインとスパーリングしている。彼がどれほどのキラーか知っている。でも試合では本当にショックを受けた。アルジョは面白くないかもしれないけど(笑)。誰と戦っても、何でも起こり得る。試合というのは、いつも最強の選手が勝つとは限らない。何度もそういうのを見てきた。僕は決して満足しない。(「強くて美しかった」と言われ)僕は強いし、チャンピオンだ。でも、みんな美しい。パンチ1発、サブミッション1回、ミス1つで、何でも起こり得る。僕はただの普通の男だ。そしてその気持ちを込めて、チームの皆に感謝したい。みんな愛してるよ」と、王者は周囲に感謝の言葉でメインを締めた。
Merab Dvalishvili (@MerabDvalishvil) is the first bantamweight in UFC/WEC history with three successful title defenses in a calendar year. He's just the eighth fighter in @UFC history to successfully defend a title three times in a calendar year.
— UFC News (@UFCNews) October 5, 2025
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