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【UFC】ペレイラが80秒リベンジ! アンカラエフを初回TKOでライトヘビー級王座奪還。ドバリシビリがサンドヘイゲンを5R完封でバンタム級王座3度目防衛、プロハースカがラウントリーJrを3R KO! ザラルがUFC5連勝! パイファーが一本勝ち、サントスがユ・ジュサンTKOでUFC4連勝、ミックスがUFC2連敗、バシャラートがUFC5連勝、ブラヒマイがヴァンダーフォードをギロチン葬

2025/10/05 07:10
【UFC】ペレイラが80秒リベンジ! アンカラエフを初回TKOでライトヘビー級王座奪還。ドバリシビリがサンドヘイゲンを5R完封でバンタム級王座3度目防衛、プロハースカがラウントリーJrを3R KO! ザラルがUFC5連勝! パイファーが一本勝ち、サントスがユ・ジュサンTKOでUFC4連勝、ミックスがUFC2連敗、バシャラートがUFC5連勝、ブラヒマイがヴァンダーフォードをギロチン葬

(C)Zuffa LLC/UFC

 2025年10月4日(日本時間5日朝7時~)、米国ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナにて、『UFC 320: Ankalaev vs. Pereira 2』(U-NEXT配信UFC Fight Pass)が開催された。

『UFC 320: Ankalaev vs. Pereira 2』速報

2025年10月4日(日本時間5日朝7時~)U-NEXT配信
米国ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ

▼UFC世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R ※選手名からインタビュー
〇アレックス・ペレイラ(ブラジル)13勝3敗(UFC10勝2敗)204.5lbs/92.76kg
[1R 1分20秒 TKO] ※右オーバーハンド→パウンド
×マゴメド・アンカラエフ(ロシア)20勝2敗1分(UFC12勝2敗1分)204.5lbs/92.76kg
※ペレイラが王座奪還

 メインイベントは、25年3月に対戦したライトヘビー級タイトルマッチのダイレクトリマッチとして、新王者マゴメド・アンカラエフ(ロシア)に、前王者アレックス・ペレイラ(ブラジル)が挑戦

 コメインでは、バンタム級絶対王者メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)に、同級4位のコーリー・ サンドヘイゲン(米国)が挑む5分5R戦が組まれた。

 メインのライトヘビー級王者アンカラエフは、ダゲスタン国立大学時代に始めたグレコローマンレスリングがバックボーン。その後コンバットサンボを経てMMAに転向。2014年にプロデビューし、9連勝でUFCに参戦。オクタゴンデビュー戦でポール・クレイグの逆転の三角絞めで一本負けがキャリア唯一の敗戦。そこからさらに9連勝で、当時王者だったイリー・プロハースカの負傷による王座返上に伴い、22年12月にヤン・ブラホビッチとの王座決定戦に出場したが、まさかの判定ドローで王座獲得ならず。ジョニー・ウォルケルとのNCを含む2戦、アレクサンダル・ラキッチ戦の判定勝ちなど下位ランカーとの試合を経て、2025年3月の前戦でようやくペレイラの王座に挑戦。判定3-0で悲願のベルトを手にした。33歳。

 前王者ポアタン(石の拳)ことペレイラは、2023年11月にイリー・プロハースカを2RTKOに下して、ミドル級に続く2階級制覇を達成。24年はジャマール・ヒル、プロハースカ、カリル・ラウントリーJrの3人を連続KO・TKOで3連続防衛を果たし、3月のアンカラエフとの試合に臨んでいた。

 UFC PIのラウンジで鉢合わせして、それぞれが翻訳アプリを通して会話を交わした動画は衆知の通り。最後にペレイラがいつもの「Chama!」を発すると、アンカラエフは「No Chama!」と返して小さな因縁を生んでいる。

 前戦ではオーソドックスのペレイラに、サウスポー構えのアンカラエフはテイクダウンのプレッシャーをかけながら、外足を取って、ペレイラ得意の左をさばいた。再戦となる今回は、パレイラがいかにアンカラエフにいい形で組ませず、自身の間合いで戦うか。アンカラエフはスイッチスタンスでも戦うが、実は右利きサウスポー構え。近い距離のラッシュでの右の動きにも注目の王座戦だ。

 中央でにらみ合った両者。

 1R、サウスポー構えのアンカラエフに、オーソのペレイラ。いきなり右で詰めたペレイラ。右ストレート、左ボディ。ケージに詰まったアンカラエフは、左回りからワンツーで押し戻す。

 圧力をかけてアンカラエフにケージを背負わせたペライラはインカーフ。オーソに戻したアンカラエフに右オーバーハンドを突くと、左を振っていてカウンターでもらったアンカラエフは足が泳ぎ、シングルレッグに組みながらもペレイラに押し倒されてダウン。

 ハーフから両ヒザ立ちのペレイラはパウンド、ヒジの連打。アンカラエフは頭を抱えて動けず。打たれ続けるアンカラエフを少し待ってレフェリーが間に入った。

 倒れたアンカラエフに、いつものように「この通り」と両手を3度向けたペレイラは、完売のTモバイルアリーナの「シャーマ!」の大コールを受けてガッツポーズ。

 右足親指を気にしたペレイラ。インカーフでの負傷か。ペレイラと2度対戦したプロハースカはケージサイドで観戦して涙。

 ベルトを取り戻したペレイラは「前回はコンディションが悪かった。それだけなんだ。みんな信じてくれなかったけど。ジョン・ジョンーズの兄(※NFLで活躍した長兄アーサー・ジョーンズが39歳で死去)のために黙とうしましょう」と語り、最後にケージの中でいつものダンスをセコンドとともに踊った。

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