キックボクシング
レポート

【RISE】朝倉未来がBreakingDownライト級最強と太鼓判を押すYURAがねぎ魔神とダウン応酬の激闘で逆転勝利、ランキング入りは確実

2023/12/07 12:12
RISE WEST.212023年12月3日(日)福岡・西鉄ホール ▼セミファイナル(第8試合)ミドル級(-70kg)3分3R延長1R×ねぎ魔神(ネイバーズキックボクシングジム/同級16位)判定0-3 ※26-28×3◯YURA(ダイアタイガージム/元JAPAN CUPウェルター級王者)  YURAはK-1甲子園準優勝、プロで11勝(5KO)無敗のキックボクサー。これまで第4代IKCウェルター級王座、初代ジャパンカップ同級王座、突破70㎏以下級王座、RKSウェルター級王座を獲得。「一番手っ取り早く有名になるため」の手段としてBreakingDown出場を選んだという。 『BreakingDown 8』のオーディションではスパーリングで4秒KO、『BreakingDown 8』ではプロキックボクサーの外枦保尋斗にもKO勝ちした。『BreakingDown 8.5』では韓国のプロ選手ミスター・ホンデに判定で敗れるも、11月のプロ対抗戦ではTARGET SHIBUYAのアマチュアホープである大威にKO勝ちした。BreakingDown CEOの朝倉未来は「この階級で一番強い」とその実力に太鼓判を押している。また、10月には『九州プロキックボクシング(KPKB)』に出場し、栗原陵に3RでKO勝ちした。  対するねぎ魔神は2021年3月に福岡で開催された『RISE WEST』に突如現れ、2R1分44秒、左右フックでダウンを奪った後の相手のカットでTKO勝ち。続く6月の同大会でも判定2-0で連勝し、8月に発表されたランキングでミドル級9位に。9月大会で関東に“初出荷”され、“ブラックパンサー”ベイノアを相手に判定で敗れるも奮戦してインパクトを残した。その後は本戦で憂也と鈴木清照に敗れ、RISE WESTでは2勝をあげている。戦績は10勝(4KO)7敗。  1R、左インローで先制したのはYURA。ねぎは前蹴りを多用しつつ右カーフを蹴り返す。YURAのジャブにねぎが右ストレートを返して来ると、YURAはスウェーでかわしてすかさず右のショートを顔面に叩き込み、左へ頭を移動させての左フック。その後は鋭いジャブを突きまくり、右カーフを蹴る。真正面に立つねぎはそのジャブ、ワンツーをまともにもらって仰け反る場面が多い。ジャブを次々と命中させ、続く右ストレートもヒットさせるYURA。前に出続けるねぎは右ストレートと右カーフ。YURAは左ボディを交えたコンビネーションなどパンチのテクニックでねぎを圧倒する。  2R、ワンツーの連打で一気呵成に攻めるYURAに、ねぎも右ストレートを返して反撃。さらに連打でYURAをロープ際まで追い詰めるが、YURAの右フックで大きくバランスを崩す。YURAはワンツー、左ボディ、右アッパーとコンビネーションを回転させていくが、下がらないねぎは右を打ち返す。右カーフを狙い撃ちするねぎは被弾しても下がらず前に出て手を出し、相打ち気味の左フックでダウンを奪う。ラスト1分、ダメージが見えるYURAにねぎはパンチで襲い掛かり、左右フックをヒットさせるがYURAもしっかり打ち返す。またも左フックの相打ちでロープにもたれかかるYURA。左右フックを被弾するYURAもジャブ、左右フックを打ち返して打たれっぱなしにはならず、終盤はロープに釘付けにされるが大ピンチをしのいだ。  3R、大振りになりがちなねぎに対し、YURAはジャブ、lワンツーを真っ直ぐに繰り出す。連打で前に出るねぎがYURAをコーナーへ追い詰め、反撃するYURAにヒザ、左右フックのラッシュ。YURAは被弾しながらも左ヒザ、左ボディ。コーナーを背にして左右フックでねぎと激しく打ち合う。ラスト1分、ねぎの攻勢が続く中、やや疲れが見えるねぎが右カーフを3発連続で蹴ったところへYURAが右ストレートを合わせてダウンを奪う。“やってしまった”という苦笑いを浮かべるねぎ。ラスト30秒、逆転を狙うYURAがワンツーの連打で前へ出る。ねぎも打ち合うが、YURAの右フック、右ヒザをもらい、右フックでバランスを崩したところへ追撃の右フックをもらって2度目のダウン。立ち上がったところで試合終了のゴングが鳴った。  判定は3-0でYURAが逆転勝利。ダウンを奪われてもしのいだタフさ、最後まで逆転を狙って攻める姿勢といい素質を見せつけた。「いま僕はBreakingDownっていう有名な団体にも出させてもらっていて、知ってくれている方もいるかもしれないんですけれど、今日は本当に応援ありがとうございました。これからもっと練習してKO率を増やしていけるように頑張ります」とマイクで語ったYURA。  ミドル級(-70kg)16位にランクされているねぎ魔神を破ったことで、RISEランキング入りするのは確実なYURA。2024年、後楽園ホールに登場することは確実となった。 ▼メインイベント(第9試合)ミドル級(-70kg)3分3R延長1R◯宮城寛克(赤雲會/同級13位、元TENKAICHIウェルター級&ミドル級王者)KO 1R 1分17秒×翔真(SEED GYM/同級15位)▼第7試合 バンタム級(-55kg)3分3R×クレイジーハスキー尚吾(REVOLT)TKO 3R 0分45秒◯冨永武聖(SBHキックボクシングジム)※冨永のヒザ蹴りによるカットでドクターストップ ▼第6試合 スーパーフェザー級(-60kg)3分3R×蒼太(リアルディール)KO 2R 0分54秒◯KOUTARO(RICE GATE) ▼第5試合 ライト級(-63kg)3分3R△久保田有哉(TARGET)ドロー 判定0-1 ※30-30,29-29,29-30△涼(ハーデスワークアウト) ▼第4試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R◯弾丸風太(TEAM KAZE)KO 1R 0分40秒×水流添正太(道場373) ▼第3試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R×岡﨑晃志(NEXT STEP GYM)KO 2R 1分40秒◯入江直幸(SOLID FIST) ▼第2試合 ライト級(-63kg)3分3R◯森 巧光(REVOLT)KO 1R 2分06秒×KENGO(リアルディール) ▼第1試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R◯俊(GREED GYM/RISE Noa福岡大会 Aクラストーナメント-55㎏級優勝)判定3-0 ※30-28×3×柴山 藍(柔術&MMA アカデミーG-face)
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