バンタム級の松井斗輝に山口怜臣が組んでダウンも奪い5連勝
▼バンタム級 5分3R
×松井斗輝(THE BLACKBELT JAPAN)5位 7勝2敗 61.55kg
[判定0-3] ※28-29×3
〇山口怜臣(TIGER MUAY THAI)8位 2024年NBT同級優勝&MVP 4勝1敗 61.6kg
山口の負傷により7月立川大会で中止となっていたカードがニューピアホール(NPH)で実現。
バンタム級に階級を上げた24年11月NPH大会で、矢澤諒にヒザ蹴りを効かせてからのパウンドで秒殺KO勝利を収めた松井。好カードと注目を集めた25年3月の横浜大会での井村塁戦では、リアネイキドチョークで敗れ涙を飲んだ。
対する山口は昨年NBTを制し、MVPを獲得。4月立川大会では平岡将英を盤石のドミネートスタイルで完封し、現在4連勝中。
高いボクシング技術を武器に試合を決める一発を持つ松井と、鉄壁の試合運びで相手に付け入る隙を見せない山口。激闘必至のこの一戦は、将来を嘱望される若手ファイター同士による出世レースだ。
松井「試合のためにしっかりやってきたんで、明日はしっかりやり切ります」
山口「あとは運命っていうぐらいやってきたんで、しっかりやり切りたいと思います」
1R、サウスポー構えの山口が先に中央を獲りシングルレッグで崩して松井の立ちにハイクロッチで持ち上げ崩すも、松井もスタンドキープ。山口のバッククリンチに正対も、山口はシングルレッグ。ここも片足立ちから着地し、右ヒザを突く松井。
なおも押し込む山口は、ハイクロッチから右差しも、松井は左小手で残して正対し、首相撲ヒザ。
離れる松井をすぐに詰めて反対コーナーまで電車道で押し込む山口。尻まで着かせるが、上で打ち合い。松井の打ち返しを潜ってダブルレッグテイクダウンを中央側に。
ケージまで這う松井は立ち上がり。山口を首相撲から剥がすが、山口はなおもダブルレッグからケージまでドライブ! 松井の立ち上がりを押し込みながら細かいスタンドのパンチ。足をかけて引き出し崩してダブルレッグでホーン。無限タックルを続けた山口のラウンドに。3者10-9で山口。
2Rもすぐに間合いを詰める山口。そこで松井は体を入れ替え、押し込み。押し返す山口にヒザを突く。松井の右をかわして組む山口を、体を入れ替え、両差しは松井。離れて右ハイの松井。ブロッキングの山口は左ボディ。さらに左で松井を崩す。ハイクロッチで崩す山口は、立ち際に左右を振って組む。脇潜りバッククリンチ。正対した松井にヒザもローブローに。中断。
再開。松井の蹴り終わりに組む山口。松井は体を入れ替え、押し込み。互いにヒザ。山口が押し込み左を当てる。松井もショートを返すが、山口は殴って組んでダブルレッグ。
ケージ背に差し上げる松井にヒザを突き上げる山口! 離れる松井に間合いを取らせない山口。松井は打撃の軸がブレ始める。山口が組んで押し込みホーン。左でダウンを奪った山口が10-9×3でジャッジ支持。
3R、山口の入りに松井は右を当てるが、バッティング。しかし詰める山口はダブルレッグ。差し上げる松井が右で前に。しかし、組んで脇を潜る山口は、なおも詰めて崩して押し込み。首相撲ヒザで離れた松井。
ともに苦しい時間帯。ダブルレッグで走る山口は左ミドル。松井はヒザで離れる。バックフィストから組む山口、松井は首相撲ヒザ。なおも押し込む山口は、ダブルレッグに移行。離して右をヒット!
しかし、突き放す松井。そこにシングルレッグの山口を切ると、山口は引き込みに! 初めて上を獲った松井は両ヒザ着いてパウンド。山口はハーフで下から鉄槌。松井はヒジ、パウンド連打も決定打は与えられず。
3者29-28×3で山口がタフファイトで勝利。5連勝を飾った。


















