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2025年9月21日(日)大阪国際交流センター大ホールにて『DEEP OSAKA IMPACT 2025 4th ROUND』(夜大会 DEEP YouTubeメンバーシップ)が開催された。(昼開催の『DEEP OSAKA IMPACT 2025 3rd ROUND』はこちら)
▼メインイベント(第8試合)DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R
×角野晃平 (TEAM FAUST)王者=77.0kg
[判定0-5]※28-29×5
〇嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)挑戦者=76.8kg
※嶋田が新王座に就く。
王者・角野は、中村優作と同じ洪游會本部で2018年の第34回全日本学生拳法個人選手権優勝など日本拳法で活躍。2022年12月にMMAデビューし、森井翼に判定勝ちも、20223年7月に山田聖真にスプリット判定負け。しかし、その後は5連勝。2023年11月に小林裕を1R TKOに下すと、2024年3月にウェルター級に上げていたボンサイ柔術の鈴木琢仁を2R TKO。9月に中門虎鉄に判定勝ちし、12月に当時4連勝中だった阿部光太を2R KO。そして2025年年5月に佐藤洋一郎を2R KOに下し、DEEPウェルター級新王者となった。戴冠から4カ月での初防衛戦となる。28歳。
対する嶋田は、2023年2月に住村竜市朗のDEEP最後の試合でスプリット判定負け。2023年11月、鈴木琢仁に判定勝ちを収めると、2024年4月に佐藤洋一郎と再戦も一本負け。7月に阿部大治に1R リアネイキドチョークで一本勝ちで再起を遂げると、12月大会で元王者の鈴木槙吾にも1R 腕ひしぎ三角固めを極めて2試合連続一本勝ち。MMA12勝6敗中、6つめのサブミッション勝利を挙げている。30歳。

1R、角野の左フックをかわした嶋田がシングルレッグ。嶋田はダブルレッグ、ボディロック、シングルレッグと変化させてケージを背にする角野からテイクダウンを奪おうとする。角野は左で小手を巻き、それをしっかり防ぐ。正対になると角野がボディへヒザを突き刺す。嶋田がボディロックからテイクダウンに成功、角野は右手を着いて立ち上がり、嶋田はケージへ押し込む。嶋田のシングルレッグは角野が足を抜いて離れる。


右ミドルを蹴る角野に嶋田が組み付くが、角野がテイクダウン。嶋田は体を起こすと両足が揃った角野をテイクダウン。立ち上がる角野にすぐシングルレッグ。これは切った角野がケージを背にしてヒザ。離れたところで角野が左ストレートを叩き込み、ダウンを奪う。すかさず角野はサッカーキック。必死に足にしがみつく嶋田。ここでラウンド終了。

2R、疲労の色が濃い嶋田に角野が左ストレート、左ハイ。このコンビネーションを2発放ったところで嶋田がシングルレッグでテイクダウン。角野は首を抱えるが嶋田が頭を抜く。抑え込む嶋田に角野は嶋田の頭を左脇に抱える。嶋田がバックを奪いに行き、起き上がろうとした角野にバックマウント。

パンチ、ヒジを見舞い得意のリアネイキドチョーク狙い。暴れる角野だが嶋田は4の字ロックで体勢を保ち、パンチを打って行く。リアネイキドチョークも仕掛ける。角野の脇からアッパーを叩き込む嶋田に角野は防戦一方となるが、ラウンド終了。

3R、ステップで右へ動く角野は左フック。その左フックを空振りしてスリップする場面もある角野。組みに来た嶋田に角野がヒザを突き上げる。嶋田のスピードのないタックルは角野がステップでかわしていく。左を何度も打って行く角野だが、その左をかわした嶋田が組み付いてテイクダウン。嶋田はハーフマウントからバックマウントへ。

ヒジを連打する嶋田。暴れる角野だが嶋田はバックを取り続け、ヒジを打つ。正対すると嶋田が鉄槌。角野は苦しい展開が続く。嶋田はハーフガードの角野に鉄槌を打ち、またもバックをとって背後からパンチを打つ。ようやく立ち上がった角野だが、嶋田は足をかけてグラウンドへ。

再び立ち上がる角野を嶋田はダブルレッグで尻もちをつかせる。嶋田が抑え込んだまま試合終了。嶋田は歓喜してケージの外へ飛び出し、仲間たちと喜び合った。

判定は5-0で嶋田が王座を奪取。再び歓喜する嶋田。ベルトを肩にマイクを持つと「DEEPファンの皆さん、格闘技ファンの皆さん、こんばんは。まずは日本拳法、対戦を受けてくれてありがとうございます。連勝してて僕が負けてる佐藤さんにも勝っているからそれなりに強いんだろうと思っていましたけれど、ま、想定内です。冗談です。ガッツある青年で、多分これを機にまた弱点を磨いてくると思うので、上まで上がってきたらまた再戦でもしましょうか。
格闘技、一人じゃ強くなれないです。周りの協力があってこその格闘技なので、これから格闘技を始める人、チャンピオンを目指す人、つらいことあると思いますけれど、自分がやりたいと思って始めたことは最後までやってみると。僕も一般会員から始めてまさかプロになってここまで来れるとは正直思っていませんでした。でも好きだからこそここまで来れましたし、周りには感謝しています。ありがとうございます。
ベルトを獲ったからといってまだ終わりではないので、ウェルター級まだ強い人が残っていると思いますけれどね、ストラッサーさん。お願いします」と言うと、解説のストラッサー起一がケージイン。

ストラッサーはマイクを持つと「まずは勝利おめでとうございます。自分がDEEPに上がってきたのはチャンピオンになるためです。ぶっ倒すので待っていてください!」と宣戦布告。嶋田が何か言葉を返すと、ストラッサーは「なに喋ってんねん。お前、俺にビビってるだけやろ。いつでも勝負したるわ。かかってこい」と挑発。

マイクを奪い取った嶋田は「今はあなたの舞台じゃないです。はい、またお願いしますね。今日はありがとうございました。また休んで頑張ります」と締めくくった。

放送席に戻ったストラッサーは「コイツの喋り方が気持ち悪いので、マジでボコボコにします。久しぶりにボコボコにしたいと本気で思いましたね。あんなヤツはDEEPのチャンピオンにふさわしくない。俺が掃除してやる。ナメんなよ、コラッ!」と怒り心頭だった。







