ペレイラ、アデサニヤに続きベルガウイ、ヴァキトフがDWCS勝ち上がりでUFC契約へ
GLORYからMMAに転向したファイターで最も成功しているのは、元GLORY世界ライトヘビー級&ミドル級王者のアレックス・ペレイラ(ブラジル)で、UFCで世界ライトヘビー級&ミドル級王座についている(※現ライトヘビー級1位、10月4日にマゴメド・アンカラエフと再戦)。
そしてGLORY時代からペレイラのライバルであるイズラエル・アデサニヤ(ナイジェリア)も元UFC世界ミドル級王者で現同級5位。元GLORYウェルター級王者のセドリック・ドゥンベ(カメルーン/フランス)はPFL/Bellatorチャンピオンシリーズで2勝1敗(MMA6勝1敗)。
MMA8勝3敗、GLORYミドル級コンテンダーのユースリ・ベルガウイ(オランダ)は、今回ベスタティがMMAデビューするLFLで白星を挙げて、2023年、2024年のダナ・ホワイト・コンテンダー・シリーズ(DWCS)に挑戦。25年10月13日の『UFC Fight Night: de Ridder vs. Hernandez』カナダ大会でアザマト・ ベコエフ相手にUFCデビュー戦が決まっている。
同じくDWCSを経たセザー・アウメイダ(ブラジル)はすでにUFC3勝1敗。GLORY時代にアレックス・ペレイラと1勝1敗、ライトヘビー級史上最多防衛を誇るアルテム・ヴァキトフ(ロシア)は24年10月のDWCSでイスラム・マサハフを1R TKOに下し、UFCとの契約を決めている。また、K-1MAX&GLORY王者マーセル・グローエンハート(オランダ)はLFLで21~22年にMMA3勝を挙げて、23年にGLORYに再参戦を果たしているが、38歳でその後、試合から遠ざかっている。
今回のベスタティのMMA転向は、そんな背景を受けてのもので、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3カ国の総称である“ベネルクス”最大のMMAプロモーションを謳う『Levels Fight Leagu』には、ベルガウイのようにUFCなどメジャープロモーションにステップアップを果たすもの、トム・ブリーズやピーター・バウシュトのようにUFCやONEから地元に拠点を移す者など、欧州・オランダのファイターの受け皿となっている。
2021年のコロナ禍のなか配信形式でLFLをスタートさせたオーナー兼CEOのドノバン・パナイオティスはプロMMAで3勝0敗。そこに詠春拳の五段黒帯のダニー・メンケンが新会長として加わり、「私たちの献身はイベント開催だけにとどまらない。LFLは若いアスリートたちの夢を実現する場。現代のリコ・ヴァーホーベンやバダ・ハリのようなアスリートたちに、輝ける舞台と機会を提供する」と、キックボクシング王国オランダで、欧州の新鋭を発掘し世界に送り出す目標を掲げている。
イリア・トプリア、イスラム・マハチェフ(※ウェルター級王座挑戦)という世界最高峰のライト級という中量級で、GLORY王者ティジャニ・ベスタティは、LFLで経験を積み、どこまで登っていけるか。







