2025年2月1日(土)日本時間23時から、サウジアラビのANB Arenaにて『UFC Fight Night: Adesanya vs. Imavov』(U-NEXT配信)が行われた。
▼ミドル級 5分5R〇ナッソーディン・イマボフ(フランス)16勝4敗(UFC8勝2敗)※UFC4連勝 185lbs/83.91kg[2R 0分30秒 TKO] ※右オーバーハンド→左アッパー、パウンド×イスラエル・アデサニヤ(ナイジェリア)24勝5敗(UFC13勝5敗)185lbs/83.91kg
サウジアラビア・リヤドで開催のメインは元ミドル級王者アデサニヤが、2019年2月のアンデウソン・シウバ戦以来のノンタイトル戦。シウバに勝利後、ケルヴィン・ガステラムに勝利し暫定王座を獲得後は、実に12試合をミドル級とライトヘビー級の王座戦で5R戦を戦っている。
ミドル級ではアレックス・ペレイラとの2戦で1勝1敗。その後、2023年9月にショーン・ストリックランドに判定負けで王座陥落。2024年8月には、ストリックランドから王座を獲得したドリカス・デュ・プレシに挑戦し、4Rにリアネイキドチョークで一本負けで王座奪還ならず。現在、2連敗中。35歳。
ダゲスタン出身フランス国籍のイマボフは、UFC3連勝中。2023年1月にストリックランドに判定負けも、クリス・カーティスとのバッティングNCを経て、ロマン・ドリーゼに判定勝ち、ジャレッド・キャノニアを4R TKO。2024年9月の前戦でブレンダン・アレンを判定で下している。28歳。
2月8日の『UFC 312: Du Plessis vs. Strickland 2』では王者ドリカス・デュ・プレシに、ストリックランドが挑戦する。豪州大会後の王者に挑戦するのは、アデサニヤvs.イマボフの勝者か、2024年10月にロバート・ウィテカーを1Rチョークで壊したハムザト・チマエフのどちらになるか。
1R、ともにオーソドックス構え。左ハイ、右ミドルを突くアデサニヤ。ブロックするイマボフは右カーフを見せる。左関節蹴りのイマボフ。アデサニヤはサウスポー構えでワンツー左ハイに繋ぐ。ここもブロッキングのイマボフは左右を突いて金網に詰めてボディロックテイクダウンも小手で立つアデサニヤ。すぐにボディロックテイクダウンのイマボフにここもアデサニヤはすぐに立って離れる。右カーフのアデサニヤは右オーバーハンド。そこに組むイマボフを突き放す。
左前蹴りのイマボフ。アデサニヤは左ジャブを当てると、左三日月蹴りも。左前手から右で入ったイマボフ。かわして右を返すアデサニヤ。組みも剥がす。
右カーフを当てるアデサニヤ。イマボフは右アデサニヤの長いガードの間を踏み込んで右アッパー! 下がるアデサニヤは左フックを返すと、イマボフはダブルレッグへ。金網背に差し上げるアデサニヤに上組みのイマボフ。アデサニヤは離れる。左ジャブ、左ハイのアデサニヤ。ブロッキングのイマボフに左ミドルを腹に突く。アデサニヤのラウンドか。
2R、右カーフから入るアデサニヤは左ジャブ&右ロー。左ミドルも。しかし、アデサニヤの蹴り足を掴んだイマボルが放し際に間合いを詰めると、サウスポー構えで喧嘩四つのアデサニヤは近い間合いを嫌って右前手を伸ばす。それをはじいたイマボフに、アデサニヤはオーソにスイッチ。その瞬間を逃さず、イマボフは踏み込んでの右オーバーハンドを当ててダウンを奪うと、金網際で崩れたアデサニヤに左アッパー! 背中を見せて倒れたアデサニヤにイマボフがパウンド連打でレフェリーが間に入った。
試合後、イマボフは「最高だ。完璧な調整をしてきた。次はベルトを狙う。家族や兄弟、チームのみんなのおかげで自信を持って戦えた。みんなも自分の愛する者や人を胸に頑張ってほしい。そうすれば夢がかなうはずだ。10年間目標を持って一緒に頑張ってきた兄弟とサポーター、チームメイトに感謝したい。自分はベルトに相応しいファイターだ。あと、名前は“イマモフ”じゃないよ。“イマボフ”だ」と語った。
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▼ミドル級 5分3R〇マイケル・ペイジ(英国)23勝3敗(UFC2勝1敗)185.5lbs/84.14kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×シャラ・マゴメドフ(ロシア)15勝1敗(UFC4勝1敗)※UFC4連勝でストップ 185lbs/83.91kg
コメインは、ウェルター級でUFCデビューから4連勝中のシャラ・マゴメドフと、Bellatorでタイトルコンテンダーだったマイケル・ペイジ(MVP)が対戦。
隻眼のマゴメドフは米国コミッションの大会では試合が行えないため、中東大会で連勝中。ウェルター級のペイジは今回限定でミドル級で戦う。前戦は2024年10月にアルメン・ペトロシアンに2R TKO勝ち。
Bellatorで6連勝後、ローガン・ストーリーにスプリット判定で」敗れウェルター級王座戴冠ならず。その後、ゴイチ・ヤマウチを右カーフで1R TKOに下すと、UFCに移籍。
2024年3月のUFC初戦はケビン・ホランドに判定勝ちしたが、6月の2戦目はイアン・マシャド・ギャリーの組みに判定負け。
ダゲスタン出身ながらボクシング&ムエタイベースのストライカーのマゴメドフと、カンフーベースのMVPによるストライカー対決は、MMAのなかでどちらが上回るか。
1R、ともにオーソドックス構え。半身構えで両手を下げて広いスタンスのペイジが中央を取り、左前蹴りも、すぐに右ローを返すマゴメドフ。
ローをかわしたペイジ。左ジャブを伸ばす。スイッチを見せるマゴメドフも両手を上下にして左ミドル、ペイジの右のオーバーハンドにマゴメドフがバランスを崩す。レベルチェンジも見せるペイジは右オーバーハンドからシングルレッグで上組みになるが離れる。
左インローを当てるペイジ。右ボディストレートも当てる。ワンツーの右の飛び込み。マゴメドフはバックステップ。ペイジの右をかわして右を狙うマゴメドフは左サイドキック。ペイジは金網に詰まると右回りで抜ける。最後にパイジが右の後ろ廻し蹴りを当ててホーン。ペイジのラウンドに。
2R、ワンツーの右で飛び込むペイジ。かわすマゴメドフもレベルチェンジを見せる。右で飛び込むペイジ! サウスポー構えになり関節蹴りを見せてオーソに。右後ろ廻し蹴りは空振りも、ペイジは二段後ろ廻し蹴りも。
圧力をかけるマゴメドフに、右を突いて組んで離れるペイジ。左で関節蹴りのペイジ。右ストレートで飛び込み、右跳びヒザも突く。ノーガードで見切るペイジ。マゴメドフは詰めるが、右にサークリングのペイジ。細かいステップで右バックフィストも見せるペイジ。はマゴメドフの詰めに左で差して組み。右差しにしてバック狙いも、離れ際に右ヒジを突く。ペイジのラウンド。
3R、グローブタッチ。中央を取るマゴメドフが二段蹴りも、左ジャブでマゴメドフのアゴを上げさせるペイジ、右のダブルを突くペイジ。組んでも両差しから離れて右を突く。マゴメドフの右ローを空振りさせるペイジは、二段跳びヒザも。
組んだマゴメドフは左ヒザで押し込み。ペイジは右手でおっつけて右ヒジを突いて離れる。シングルレッグの動きを見せて離れるペイジ。追うマゴメドフはペイジの左に左をヒット! ペイジは右跳びヒザも肩で息するも、残り20秒近くで胴廻し回転蹴り。下になるも三角絞めを狙いホーン。
判定は3-0(30-27×2, 29-28)でペイジが勝利。15戦無敗のマゴメドフをサウジアラビアで見事攻略して見せた。試合後は「俺を見ろ! いまや俺がキャプテンだ。この階級ではもう少し調整が必要だ、次の対戦相手も楽しみだ」と語った。
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▼ヘビー級 5分3R〇セルゲイ・パブロビッチ(ロシア)19勝3敗(UFC7勝3敗)249lbs/112.95kg[判定3-0] ※30-27×3×ジャルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)15勝6敗(UFC9勝6敗)252lbs/114.31kg
1R、ともにオーソドックス構え。左インローのパブロビッチ。左ジャブはホーゼンストライクがかわすが、左から右はかすめる。オーソから左ミドルを突くホーゼンストライク。
ホーゼンストライクの左にパブロビッチはワンツーを狙うが、まだ遠い。右カーフを打つホーゼンストライクにパブロビッチは右をかすめて組みで上に。ハーフのホーゼンストライクは背中を着かされたままホーン。
2R、右前蹴りのパブロビッチ。ホーゼンストライクは左ジャブ、左ロー。そこにパブロビッチはワンツーを狙う。ワンツーの右で前に出るパブロビッチに、左を返すホーゼンストライク。レフェリーから攻撃を促される両者。
右でダウンを奪ったパブロビッチ! 下のホーゼンストライクはハーフガードも、右で脇差し押さえ込むパブロビッチは、細かい左のパンチ、ヒジをこつこつ当てる。
判定3-0(30-27×3)でパブロビッチが完勝した。
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▼バンタム級 5分3R〇ヴィニシウス・オリベイラ(ブラジル)22勝3敗(UFC3勝0敗)135lbs/61.24kg[判定3-0] ※29-28×3×サイード・ヌルマゴメドフ(ロシア)18勝4敗(UFC7勝3敗)135.5lbs/61.46kg
バンタム級。ブラジルのオリベイラは2023年3月のUAE Warriors 39で吉野光に1R TKO勝ち後、Contender Series 2023で左フックTKO勝ちでUFC入り。2024年3月にUFCデビュー戦でベルナルド・ソパイに跳びヒザで3R 逆転KO勝ち。2戦目は元ランカーのリッキー・シモンに判定勝ち。29歳。
ヌルマゴメドフはダゲスタン出身で散打ベース。ハビブ門下とは別のダグファイター所属。2023年10月の前戦では、中村倫也がプロ初黒星を喫したムイン・ガフロフを1R ニンジャチョークで極めている。1年4カ月ぶりの復帰戦。32歳。
1R、サウスポー構えのオリベイラは左の蹴り。かわしたヌルマゴメドフも右のかけ蹴り。さらに右バックスピンキックでオリベイラに尻餅を着かせる。
すぐに立つオリベイラがシングルレッグ&大内刈狙いも倒されないヌルマゴメドフ。オーソで右カーフのオリベイラは、ヌルマゴメドフの右バックヒジをかわして組みに。それをスクランブルで立つヌルマゴメドフを折って右で差して押し込むオリベイラに、ケージ背にヒザを突くヌルマゴメドフ。オリベイラが頭を下げるとすぐにニンジャチョークを狙う。剥がすオリベイラに離れ際に左ハイを打つが、手を伸ばしたオリベイラがアイポークに。再開。
左右で前に出るオリベイラに左の蹴りから詰めるヌルマゴメドフ。オリベイラはカウンターのテイクダウン。下のヌルマゴメドフ足を効かせるがかつぎパスのオリベイラ。すぐに立つマゴメドフを持ち上げて崩すも、立ち上がるヌルマゴメドフ。
2R、サウスポー構えから左の前蹴り。歩いてオーソに変えるオリベイラはバックスピンキック! ヌルマゴメドフも左ハイを放つ。ブロッキングのオリベイラに、ヌルマゴメドフはダブルレッグへ。差し上げるオリベイラに離れ際の打撃を狙うヌルマゴメドフだが、それを掻い潜るオリベイラがテイクダウン! ここも立ち上がるヌルマゴメドフ。互いに後ろ廻し蹴り。
左から長い右ストレートでヌルマゴメドフをケージに詰めるオリベイラ。しかし、ヌルマゴメドフはボディロックから前方に崩してからダブルレッグテイクダウン! すぐに立つオリベイラは、前に。右アッパー、後ろ廻し蹴り。さらにボディ打ちに、ヌルマゴメドフは下がりながら応戦も軸がぶれる。ホーンにオリベイラは自陣コーナーに座り込む。
3R、詰まるオリベイラはワンツーから右ハイ。かわすヌルマゴメドフの蹴りがバランスを崩して下に。オリベイラはトップから、鉄槌。ヌルマゴメドフは下からシングルレッグを狙うも剥がすオリベイラはハーフで上に。なおもレッスルアップのヌルマゴメドフをがぶりからダースチョーク!
頭を抜いたヌルマゴメドフとの上の取り合いでもデイビスがサイドバックからパウンドも、ほどなく立ち上がるヌルマゴメドフ。なおも追うオリベイラはバックピンキック、右ボディ、左ストレート。
ヌルマゴメドフのシングルレッグテイクダウンに上から押さえ込むオリベイラが削る。ヒザを突くと、ヌルマゴメドフが前転し、ホーン。
判定は29-28×3でオリベイラが熱戦を勝利。アバラを押さえてインタビューに応じたオリベイラは、「試合2、3カ月前にアバラを傷めていた。いつかウマル・ヌルマゴメドフと対戦したい。チャンピオンになるために諦めずに戦い抜いた」と語った。
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▼ライト級 5分3R〇ファレス・ジアム(フランス)17勝4敗(UFC7勝2敗)※UFC5連勝 156lbs/70.76kg[判定3-0] ※30-27×3×マイク・デイビス(米国)11勝3敗(UFC4勝2敗)※UFC4連勝でストップ 155.5lbs/70.53kg
ライト級4連勝対決。フランスのジアムは元ISKA欧州王者。2022年2月にテランス・マッキニーに一本負けも、以降は4連勝中。2024年2月の前戦で元ランカーのマット・フレボラを3R KOに下している。27歳。
米国のデイビスはUFCデビュー戦でギルバート・バーンズにリアネイキドチョークで一本負けも、そこから4連勝中。2024年3月の前戦でナタン・レヴィに2R 肩固めを極めている。32歳。
1R、ともにオーソドックス構え。のデイビスが左を突いて組んで引き込み。下から両差しで立ち上がり。さらに左で差して、またも引き込み。離れるジアム。
デイビスの組みに離れて右フックで詰めてヒザのジアム。離れ際に右ヒジを突く。
右前蹴りのデイビスに、左ボディ、右の連打のジアム。デイビスの打撃は単発。ジアムは左アッパーも。ジャブからニータップのデイビスを切るジアムだが、なおも組むデイビスはスタンドバックから持ち上げてテディベアに尻を着かせてバックから足をかける。正対するジアムにインサイドガードから鉄槌もホーン。
2R、左ジャブのジアムに左右を突き上げるように連打で組みに。ジアムも四つから体を入れ替え押し込み。デイビスは左差しで体を入れ替え、大外刈から足を手繰るが、残すジアムが頭を下げたデイビスにヒザ! カットしたデイビスをジアムはリフトしてマット中央に運ぶと、縦ヒジのジアムをテイクダウン。
しかし下から足関節のデイビスはカーフスライサー&肩固め狙い。仰向けになるジアムにマウントへ。しかしブリッジからトップを奪うジアムがパウンドを上下に。大出血のデイビスを上からヒジ! ホーンにデイビスはしばらく立ち上がれず。
3R、右ストレートを当てるデイビスに右ヒザを合わせるジアムが、先にダブルレッグ、シングルレッグに切り替え持ち上げてデイビスの軸足を刈ってテイクダウンを奪うと、足を効かせるデイビスに上四方に。バック狙いのデイビスを潰すと、右で差して座るデイビスにニンジャチョーク狙い。
仰向けになって逃れるデイビスは、両差しでそのまま下から立ち上がり。ジアムは右ヒジを打ち込むと、ダブルレッグへ。ケージに押し込み、みたびシングルレッグテイクダウン!
ハーフから足関節のトランジションで上を取り返したデイビスのヒジで今度はジアムが左瞼をカット! さらにヒジを打ち込もうとするがホーン。判定は3-0(30-27×3)でジアムが勝利。4連勝対決を制した。
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【プレリム】
▼フェザー級 5分3R〇ムハンマド・ナイモフ(タジキスタン)12勝3敗(UFC4勝1敗)145.5lbs/66.00kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28 ×カーン・オフリ(豪州)11勝4敗(UFC0勝2敗)145lbs/65.77kg
1R、ともにオーソドックス構え。先に中央に出るナイモフ。オフリも左ジャブ、インローで牽制。ナイモフはサウスポー構えにスイッチすると、オフリの右ローがローブローに。
再開。ワンツーから右カーフのオフリをかわしたナイモフは強い右カーフをヒット。オーソから入って来たオフリを首相撲ヒザ。オフリが両差しクラッチで崩そうとするも、顔を剥がして残すナオモフは左を差し返して体を入れ替え。右小手のオフリは放し際に右ヒジを狙う。
サウスポー構えになりワンツーの左を突くナイモフ。オフリも右ボディストレート。さらに右で前に出るが、そこに左を合わせたナイモフ! 下がったオフリをダブルレッグテイクダウン。ナイモフのラウンドに。
2R、ナイモフはオーソから。先に詰めるオフリは右ストレートで詰めるが、サークリングで入れ替えるナイモフ。離れたオフリ左ジャブから右! 一瞬、足が揃ったナイモフを詰めるオフリは両差しで押し込み、小外がけ。崩されないナイモフをともに体を入れ替え、オフリはバッククリンチへ。すぐに正対したナイモフは左右連打。ブロッキングのオフリ。
右を突くオフリに組んでボディロック&大内刈テイクダウンのナイモフ! 金網背に足を引いて立つオフリはバッククリンチ狙いのナイモフを両差しでクラッチして横に崩すが、残すナイモフ。クラッチが切れブレークに。スタンド再開。左フックで詰めるオフリに左を突いて押し戻すナイモフ。オフリのラウンドか。
3R、詰めるオフリに右後ろ廻し蹴りを首もとに当てるナイモフ! サウスポー構えでシングルレッグに入ったオフリだが、押しつぶしたナイモフがマウント&エルボー! 背中を見せたオフリに4の字バック&おたつロックで後方から細かいパウンド。
首を守りながら足を解こうとするオフリ。一気に上体を立てて立ち上がり。後方から着地したナイモフに左右連打で前に。左差しでバッククリンチ。正対際に右から左ボディ! 左に回るナイモフは逃げ切り態勢でホーン。
判定3-0(30-27×2, 29-28)でナイモフが勝利した。ナイモフは2024年6月のフェリペ・リマ戦の一本負けから再起。オフリは8月のメイロン・サントス戦の2R TKO負けから2連敗に。
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▼ヘビー級 5分3R〇シャミル・ガジエフ(バーレーン)14勝1敗(UFC3勝1敗)260lbs/117.93kg[1R 3分12秒 KO]×トーマス・ピーターセン(米国)9勝3敗(UFC1勝2敗)263lbs/119.30kg
ガジエフはMMA12連勝から2024年3月にホーゼンストライクにTKO負けも、8月にドンテイル・メイエスに判定勝ち。
1R、先にサウスポー構えのピーターセンが右カーフ。さらに左を突くが、一回り大きなガジエフが圧力をかけて、オーソからジャブのような右を見せる。さらに右テンカオ。しかし、ピーターセンはシングルレッグテイクダウンテイクダウン。すぐに立つガジエフは右ジャブのダブル、さらに踏み込んでの右ストレート。
かわすピーターセンは右カーフ。しかし、ガジエフは狙いすました右ストレートを一閃! 後方に大の字で倒れたピーターセンをガジエフは追撃せず。レフェリーがストップを告げた。
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▼ライト級 5分3R〇テランス・マッキニー(米国)16勝7敗(UFC6勝4敗)156lbs/70.76kg[1R 2分01秒 TKO]×ダミア・ハゾビック(デンマーク)14勝8敗(UFC4勝6敗)155.5lbs/70.53kg
1R、サウスポー構えのマッキニーは左ハイ。金網に詰まるハゾビックだが、右ミドルのダブルで押し戻し。しかしマッキニーは右から左で前に。マッキニーの蹴り足を掴んでテイクダウンも、そこにギロチンチョークを合わせて後方に回してトップを奪うマッキニーはマウント&ヒジ!
背中を向けつつ半身のハビゾックに左右パウンドの連打! 身体が伸びて頭を抱えるのみのハビゾックをレフェリーが見続け、遅めに間に入った。マッキニーは5月のエステバン・リボビクスの右ハイKO負けからの再起を遂げた。これでマッキニーは勝っても負けても23戦すべてがフィニッシュ決着に。
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▼女子フライ級 5分3R〇ジャスミン・ジャスタビシアス(カナダ)13勝3敗(UFC7勝2敗)※UFC4連勝 125lbs/56.70kg[判定3-0] ※30-27×3×マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)10勝5敗(UFC5勝5敗)126lbs/57.15kg
1R、元練習仲間同士の対戦。ともにオーソドックス構えから右ロー。圧力をかけるシウバは左から飛び込む。ジャスタビシアスは右ボディから左をあごもとに当てる。シウバも右ストレートから左で前に。左フックに、ジャスタビシアスがダブルレッグも、シウバはギロチンチョーク。組み直して絞るも首を抜くジャスタビシアスは、下のシウバの三角絞め狙いをかついでパス。クルスフィックスでヒジを落とす!
亀になって腕を外したシウバを再び仰向けに押さえ込んで削るジャスタビシアス。下のシウバはケージを蹴って腕十字、ヒザ十字、ヒール狙いもホーン。
2R、中央を取るシウバに右の蹴りはジャスタビシアス。その蹴り足を掴んで詰めるシウバ。ジャスタビシアスのシングルレッグには首をとらえる。首相撲を狙うシウバ。頭を抜くジャスタビシアスはシウバの左の打ち終わりに右をかぶせる。さらに右ストレート。
詰めるシウバは右ヒジ。しかし突き放すジャスタビシアスは右ロー。ジャスタビシアスの組み際に右ヒジはシウバ。しかし、ジャスタビシアスはシングルレッグテイクダウン。下のシウバは潜りからヒザ十字狙いも、インバーテッドの形から鉄槌を突くのはジャスタビシアス。ホーンにシウバはすぐには立ち上がれない。
3Rも中央に出るシウバに、サークリングしながらジャブ&ローのジャスタビシアス。右から左で詰めて首相撲を狙うが、さばくジャスタビシアスは右。そこにシウバは右アッパーを振るも空ぶり。
なおも詰めて右ヒジを当てるシウバ。さらにヒザ蹴り。左前蹴りを掴んだジャスタビシアスは首相撲ヒザで優位に立つと、ダブルレッグテイクダウン! シウバは下からアメリカーナ狙いも外したジャスタビシアスはハーフからマウント、肩固め狙い。ヒジを落とすと、背中を見せたシウバのバック狙い。仰向けになるシウバの送り手をつかみパウンド。背中を着いたシウバにパウンド。足を手繰り潜り狙うシウバを鉄槌、ヒジで削り、最後はシウバの腕十字狙いをかわしてヒジ! ホーンにシウバを抱き起こした。
判定は3-0(30-27×3)のフルマークでジャスタビシアスが勝利した。「サウジアラビア初のUFC女子ファイターとして戦えて、実績のあるシウバに勝てて嬉しい。誰とでも戦います」と語った。
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▼フェザー級 5分3R〇ボグダン・グラッド(オーストリア)15勝2敗(UFC1勝0敗)145.5lbs/66.00kg[2R 4分22秒 TKO] ※パウンド×ルーカス・アレクサンダー(ブラジル)8勝5敗(UFC1勝3敗)148.5lbs/67.36kg ※体重超過※アレクサンダーが規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手に報奨金の30%を支払う。
1R、中央に走り圧力をかけるグラッド。シングルレッグも切るアレクサンダーはサークリング。なおも詰めるグラッドはダブルレッグも差し上げるアレクサンダーが体を入れ替え、離れる。
ガード高く詰めるグラッドに左跳びヒザのアレクサンダー。ガードするグラッドはダブルレッグからバッククリンチ。背後からヒザを突くが正対。そこにシングルレッグで引き出すも際で上はアレクサンダー。パウンドから離れるとグラッドはダブルレッグでレッスルアップも、テイクダウンからスクランブルのアレクサンダーが上に。離れて上から足にキック。グラッドも立ち上がる。右で飛び込み、ローシングルのグラッドだが、ヒザを抜いて片ヒザ立ちで寝ないアレクサンダーはヒジを突く。
2R、先に詰めるグラッドは右を突いて組みも切るアレクサンダーは左カーフを当ててグラッドに尻餅を着かせる。ワンツーからアッパーを突くアレクサンダーは、サウスポー構えで前蹴りも、その蹴り足を掴んだグラッドがテイクダウン、ハーフで上に。
下から跳ね上げるアレクサンダーは腰を切り足を戻そうとするが、カウンターでマウントを奪うグラッドはパウンド! ハーフに戻すアレクサンダーを押さえ込み、パウンド。さらにマウントのグラッドは縦ヒジも。さらに鉄槌、右ヒジ連打にアレクサンダーは頭を抱えて動けず。レフェリーが遅いストップに入った。グラッドは粘り強い組みからテイクダウンでポジションを奪い、TKO勝ち。
1Rの劣勢から逆転し、UFCデビュー戦で勝利したグラッドは「誰も俺に期待していなかっただろう? 俺がフェザー級をかき乱してやる。これからを見てくれ」と語った。体重超過のアレクサンダーは椅子に座ったままコールを受けられず。
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▼ヘビー級 5分3R〇ハムディ・アブデルワハブ(エジプト)6勝0敗(UFC1勝0敗)260lbs/117.93kg[判定2-1] ※27-30,29-28×2×ジャマール・ポーグス(米国)11勝5敗(UFC2勝2敗)264lbs/119.75kg
アブデルワハブは、元グレコローマンレスリング五輪エジプト代表。2016年のアフリカ・オセアニア五輪予選98kg級で優勝している。2022年7月のUFC277ドンテイル・メイズ戦が試合後に禁止薬物検出によりノーコンテストに。出場停止処分から2024年7月に復帰予定だったが、再び陽性でさらに半年の出場停止となっている。
ポーグスは、Contender Series 2022を経て、UFC2勝1敗。ジョシュ・パリシアンに判定勝ち後、ミック・パーキンに判定負け。2024年2月の前戦でトーマス・パターソンに判定勝ちしている。
1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るアブデルワハブは右ロー。ポーグスは右関節蹴りの動き。右ストレートを伸ばしたアブデルワハブは組みに来たポーグスに小内刈テイクダウン。立ち際のポーグスをサイドバックから右で腰を抱え、左でパウンド。離れるポーグス。
スタンド、右カーフを当てるアブデルワハブ。ポーグスも右ストレート、右カーフ。続くカーフは互いにかわす。左ジャブを当てるポーグス。右カーフを当てるアブデルワハブにポーグスは右を返す。左ジャブダブルから右ローのポーグス。アブデルワハブのワンツーをかわして回る。
2R、右カーフを当てるアブデルワハブ。ポーグスは右フックで入り。そこにアブデルワハブは左右を狙う。ともに慎重な展開。圧力をかけるアブデルワハブに、ポーグスは左ハイもブロックするアブデルワハブ。右ストレートのアブデルワハブにブロッキングのポーグスは右ロー。
しかしアブデルワハブも右ロー。ポーグスも右ローを蹴り返す。互いにローキックの蹴り合いから、左ジャブを突くポーグス。アブデルワハブも右カーフを返す。ポーグスはジャブを刺す。
3R、圧力をかけるアブデルワハブに金網背にサークリングするポーグス。右ミドルを当てるアブデルワハブに、ポーグスは左ハイをガード上に返す。右から左フックに繋ぐポーグス。さばきながら圧力をかけるアブデルワハブは右ロー。その蹴り足を掴もうとするポーグス。右ストレートを突くアブデルワハブ。回りながら受けるポーグスを追うアブデルワハブは右カーフ!
サウスポー構えにスイッチしたポーグスはジャブもアブデルワハブは右前蹴りを当てる。左ジャブから右ストレートでアブデルワハブの顔をのけぞらせるポーグス。互いに右ローから挑発しあっての右ストレートの打ち合いはまだ届かず。ホーン。
試合後、アブデルワハブは「とても緊張していた。ジャッジにも見放されたかと思った。もっといい自分を見せられる」と語った。
※前日計量では、フェザー級のルーカス・アレクサンダーが2.5ポンド体重超過でキャッチウェイト戦に変更。また「選手の移動に問題が生じたため」アンドレ・ムニスがイクラム・アリスケロフとのミドル級戦から除外。また、ボラジ・オキが負傷により、アブドゥル・カリーム・アル・セルワディとのライト級戦がキャンセルされている。