MMA
レポート

【UFC】ルイスが無敗テイシェイラを35秒KOで最多16度目のKO勝ち、42歳“ワンダーボーイ”トンプソンが27歳ボンフィム弟を苦しめるもスプリット判定負け、フェザー級ガルシアがUFC6連勝、シャリエールがランドウェアを剛腕KO、トコスがタファに一本勝ちで初勝利、マシューズが足払い→RNCで一本勝ち!

2025/07/13 09:07

▼ウェルター級 5分3R ※選手名からインタビュー
〇ガブリエル・ボンフィム(ブラジル)18勝1敗(UFC5勝1敗)※UFC3連勝
[判定2-1] ※29-28×2, 28-29
×スティーブン・トンプソン(米国)17勝9敗(UFC12勝9敗)

 コメインのウェルター級ではベテランとなった“ワンダーボーイ”ことスティーブン・トンプソン(米国)が、2連勝中のボンフィム兄弟の弟・ガブリエル・ボンフィム(ブラジル・27歳)と対戦する。

 UFC最年長42歳のトンプソンは、元タイトル挑戦者。打っても打たれない巧みな打撃で、22年12月にケビン・ホランドにTKO勝ちで2連敗から再起も、23年12月にウズベキスタンのシャフカト・ラフモノフに2Rリアネイキドチョークで一本負け。24年10月の前戦では、ウェルター転向後4連勝中のホアキン・バックリーを相手に1、2Rを優勢に進めるも、3Rに逆転のTKO負け。今回は約2年半ぶりのノーランカーとの対戦となる。

 対するガブリエル・ボンフィムは、同じUFCファイターの兄イスマエルの実弟。ボクシングベースで、17勝のうち3KO・13一本勝ちのフィニッシャー。LFAでの2連勝を経て、DWCSに出場し、ヴォンフルーチョークで一本勝ちでUFCと契約。UFCでは4勝1敗。UFC2連勝後、23年11月にニコラス・ダルビーに2R 逆転KO負けで初黒星も、24年7月にアンジュ・ルーサに判定勝ちで再起を遂げた。25年2月の前戦ではケイオス・ウィリアムスに2R ダースチョークで一本勝ちしている。27歳。

 1R、サウスポー構えのトンプソンにボンフィムは左ロー。トンプソンは右サイドキックで圧力。頭を上下にレベルチェンジして圧力をかけるボンフィムに、トンプソンは右の蹴り。ボンフィムはダブルレッグから持ち上げてテイクダウン。立ち上がるトンプソンをもう一度持ち上げてテイクダウンし、両手を着かせてバックに。リアネイキドチョークをあご上から絞めるが、片ヒザ立ちで凌ぐトンプソンは前に落としてパウンド。立つボンフィムにヒジを突くと離れるボンフィム。

 右サイドキックを当てるトンプソンは右ローも、そこに左をかすめるボンフィム。トンプソンは右左ハイ、たがいにハイキックが交錯する。ボンフィムのラウンドに。

 2R、マウスピースを忘れてはめるボンフィム。サウスポー構えから右ローのトンプソン。右サイドキックも。かわすボンフィムは右ハイもさばくトンプソン。シングルレッグのボンフィムの頭を押さえるトンプソン。上で組むボンフィムに右でフレームを作ると、ボンフィムも離れ際にヒジを狙う。

 スタンド。左の飛び込みはトンプソン。ワンツースリーの入りに左のカウンターを狙う。左三日月蹴りのトンプソン。ボンフィムは右の入り。トンプソンが低いガードで左の後ろ廻し蹴り。かわしてシングルレッグのボンフィムを切るが、さらにボンフィムはダブルレッグから脇を潜りバッククリンチへ。

 右足をかけて押し込むボンフィムに正対して突き放すトンプソン。右ジャブ、右サイドキックから左ハイ。ガードするボンフィムの右ストレートをバックステップするトンプソンだが被弾する。左ローの打ち終わりにボンフィムは右から左でトンプソンに尻餅を着かせるが、トンプソンも左ハイ! グラついたボンフィムを追うがホーン。しかしトンプソンはローのチェックを受けて左脛がぱっくりと割れている。

 3R、その割れた脛で左の蹴りのトンプソンに、ボンフィムはダブルレッグから持ち上げようとするが防ぐトンプソン。押し込むボンフィムの脛への蹴りに厳しいブーイングも。突き放し左のミドルハイのトンプソン。組むボンフィムは右で差して押し込み。ケージ背にトンプソンは体を入れ変え、左を突いて離れる。

 なおも左ハイ、右サイドキックのトンプソン。左後ろ廻し蹴りは空ぶりも、頭を下げて入るボンフィムに左がヒット! しかし、ボンフィムは詰めてダブルレッグテイクダウン。尻を着いても立つトンプソンは右小手で立ち上がり。バッククリンチのボンフィムに、右ヒジから正対したトンプソンだが金網に押し込まれる。

 残り40秒。細かいヒザのボンフィムに、体勢を入れ替えるトンプソン。ボンフィムも回して押し込むとトンプソンは左小手からカニ挟みを狙う。ホーンに両者はハグをかわし、正座して頭を下げた。トンプソンは押忍と十字。

 判定は29-28×2, 28-29のスプリット判定でボンフィムが接戦を勝利し、3連勝。両者ケージに上がり、トンプソンは笑顔でボンフィムの手を挙げた。

 試合後、ボンフィムは「私たちはこれを成し遂げた。戦略を実行するために必要なすべての仕事をし、実際に戦略を実行して勝利を手にした。次のステップについて、私は再びここに戻り、進化するつもりだ。トンソンはこの階級で最も凶悪でタフな男だ」と語った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント