▼セミファイナル DEEP☆KICK-55kg王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R
◯保井広輝(LoTgym)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-28
×駿希(BKジム)
※保井が第9代王座に就く。

DEEP☆KICK-55kg第9代王者を競い2月より開催されているトーナメントの決勝戦。今回が2度目のトーナメント参戦であり次こそはとベルト奪取を狙う保井と、ここまでプロ戦績5勝3KOと無敗のまま王座戦に辿り着いた倒し屋・駿希が激突した。

1R、駿希はカーフにご自慢の破壊力抜群のフック・ボディで踏み込むと、対する保井はリング中央に陣取り鋭いジャブを放ちながら距離を保つ。保井はそこからローに左ハイと繰り出していき駿希に思うように打たせない。ラウンド後半には保井が膝にワンツーを度々ヒットさせていくなど印象を見せ第1R終了。

続く2R、再びジャブにロー・ヒザと放ちながら自身のリズムを崩さない保井。駿希は単発では何度かヒットを奪うも保井のブロック・ジャブになかなか連打を繋げられない。そのまま保井はジャブを軸に、ワンツーに右ハイキックなどアグレッシブな攻めを見せていく。2R終了時点でのオープンスコアは3者共に20-19で保井を支持する。

最終R、ここで逆転を狙いたい駿希は左右のフックにカーフで攻勢を狙う。その中でもやはり保井のジャブは好印象、タイミングよくヒットを重ねていくとそのままヒザ・フックと対処していく。駿希はここで倒すといわんばかりにどんどんと踏み込むが印象を勝ち取るまではいかないか。

そして残り時間1分のコールが鳴り響き、そのまま保井が距離を保ち続けるかと思った中、駿希のパンチに対し保井は近距離での打ち合いに呼応する。果敢に打ち合う両者の姿に会場からは割れんばかりの声援が飛び交い、そしてそのまま打ち合いは続き試合終了。判定は2-0でジャッジ2名が保井を支持し、保井がDEEP☆KICK-55kg第9代王者に輝いた。

勝利が決まった瞬間に雄叫びを上げ、セコンドに就いていたLoTgym代表の森川勇哉代表と抱き合って喜びを噛み締めた保井は試合後、「今まで大事なところで負けるっていうのが自分の中であって、1回目のトーナメントの時も無敗で倒し屋の中嶋愛樹斗君に負けてしまって、そして今回の相手の無敗で倒し屋でってことで、結構プレッシャーがありました。なので無敗の選手に勝ってベルト獲れたってなった時は、ホンマに勝ったんやって気持ちになりました。何より(DEEP☆KICKのベルトは)子供の時から見てて憧れのベルトだったので、めちゃくちゃ嬉しいです」と語った。

試合については「駿希選手はカーフが強い・どの攻撃でも倒せるってイメージでしたけど印象通りでした。なのでカーフはカットして、パンチはガードして出来る限り打ち合いはしないって作戦通りに動きました。ただ3R目は、やっぱりタイトルマッチだし、倒して勝ちたいってのもあったので守って勝つぐらいならと思って打ち合いに出ました。正直ムキになったってのもありますけど(笑)」と振り返る。

そして次なる目標については「やっぱりRISEやRIZIN・K-1など大きな舞台で活躍していって、そこのベルトを目指したいです。」と語ると最後に「(森川代表、宿谷会長は)アマチュアでも全然勝たれへん勝った僕を、ここまで育ててくれて本当に感謝しかないです、本当にありがとうございます。最後に、Instagramのフォローお願いします!」と語った。


