▼第1部 第8試合 ONEライト級(※77.1kg)ワールドGP決勝 5分3R
○クリスチャン・リー(シンガポール)
[判定3-0]
×ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)
GP決勝でザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)と対戦予定だったエディ・アルバレス(米国)が負傷欠場し、かわりにONE世界ライト級王者のクリスチャン・リー(21歳・シンガポール)がGP決勝に進出。
Evolve MMA所属のクリスチャン・リーはMMA12勝3敗で現在3連勝中。2018年11月に徳留一樹を1R TKO、2019年1月にもエドワード・ケリーを1R TKO、そして2019年5月に階級を上げ、青木真也に2R TKO勝利を収めている。
アサラナリエフはMMA8勝1敗。2018年3月から4連勝中で山田哲也戦の3R一本勝ち以降は、ティモフィ・ナシューヒン、エブ・ティン、アミール・カーンをいずれも1Rで強打で沈めている。
1R、左フックはアサラナリエフ! さらに右ロー。右で飛び込むリー、それをかわしてそのまま首投げで投げるアサラナリエフ! しかしリーは右で差して立つ。首相撲からヒザはリーも組みは切られる。さらにアサラナリエフは左フックも、そこにボディロックからサイドにつきテイクダウンはリー! 下からアサラナリエフは腕十字も外すリー。立つアサラナリエフは右ストレート! 追うアサラナリエフは組んでボディロックからテイクダウンも、すぐに立つリーは再び右で差してボディロックからテイクダウン!! そのままマウントを奪うとヒジを落としパウンド連打! アサラナリエフが防御を固めてゴング。
2R、外無双からダブルレッグテイクダウンはリー。立つアサラナリエフはワンツー連打から払い腰を狙うがリーも投げられずすぐに立つ。力を使ったアサラナリエフ。大きく右を振るがかいくぐるリーは右を深く差してスタンドバックに。アームバーを狙うアサラナリエフをそのまま倒して上はリー。すぐにマウント奪うリー。肩固め狙いも外すアサラナリエフが立つ! ワンツーアッパーはアサラナリエフ! しかしリーは四つから小外狙い。さらにダブルレッグを尻下でクラッチしテイクダウン! マウントへ。アサラナリエフは背中を完全につけるがリーも攻め込めず。マウントからパンチも強打はできず。
3R、互いに力使うなかスタミナ厳しい両者。ダブルレッグ右からで差していくリー。テイクダウン際でアサラナリエフは連打も抜けるリー。しかしアサラナリエフはアッパー! しかし、リーはシングルレッグから脇を潜り、小外からテイクダウン! すぐにマウントへ。ヒジ打ちに足を戻してから亀になるアサラナリエフ。そこにバック回るリーはパウンド。アサラナリエフは出血。脇の下からパウンドを入れ、ゴング。
互いに力の入る攻防は判定3-0でリーが勝利! リーは精も根も尽き果てた表情で勝利を噛みしめた。
◆ザイード・フセイン・アサラナリエフ
「日本に来れて嬉しい。東京のファンの前で戦えて幸せです。この日をずっと夢見て、とても長い間、厳しい練習をしてきました。ベストを尽くして最高のショーをお見せします」
◆クリスチャン・リー
「日本で初めて戦うことにとてもワクワクしています。そしてONE100回大会に参加できて、本当に名誉なことと感じています。チャンピオンたちと──姉もそうですが──一緒に戦えることでとても興奮しています。対戦相手は本当に危険な相手です。エディ・アルバレスの怪我のため、代役で出場することになりましたが、みなさんに出来る限りの良い試合を見せます」
▼第1部 第7試合 ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
○若松佑弥(日本/TRIBE TOKYO M.M.A)
[判定3-0]
×キム・デファン(韓国)
若松佑弥は韓国のキム・デファンと対戦。2019年3月の両国大会ではデメトリアス・ジョンソンに2Rギロチンチョークで敗れた若松だが、8月2日のマニラ大会でジェヘ・ユスタキオに1R、右ストレートでKO勝利、再起を果たしている。
対戦相手のデファンは8月16日のONEタイ大会でユーサップ・サーデュラエフに判定負けも、当初サーデュラエフと対戦予定だった上久保周哉が現地入り後、目に菌が入り欠場、緊急の代打出場だった。2月大会でデフォンはその上久保と対戦しており、上久保に判定負けを喫している。2014年にはケビン・ベリンゴンにRNCで一本勝ちするなど、立って良し・寝て良しのウェルラウンダーであるデフォンは、連敗は避けたいところ。今回はバンタム級(※65.8kg)からフライ級(※61.2kg)に落としての初戦となる。
1R、ともにオーソドックス構え。若松から遠い間合いを取るデファン。ガードは低い若松にデファンは入るが、そこに若松は右を返す。追う若松。サークリングするデファン。若松は左ジャブ! 互いにワンツー、若松は右アッパー、左フックは近い距離に。さらに左ジャブは若松。右ローはデファンが右ストレートを狙う。シングルレッグで足を触りながら右を振るデファン! 下がり際に若松は浅くもらうが左ジャブを返す。
2R、左ジャブ突く若松。デファンは右ロー。若松の左は空を斬る。左ジャブを突き続ける若松。両者の手数少なく口頭注意に。追うデファンに回る若松の展開に。圧力をかけなおした若松にデファンは腰に組み付きに行くが切る若松。さらに右ローを当てるデファン! 右を振るが掻い潜るデファンはスタンドバックに。シングルレッグを肩口に持ち上げ若松をテイクダウン! すぐに立つ若松。若松は手数が少ない。どこかを傷めたか。
3R、右ローを突く若松、さらに左ジャブ。デファンは右ロー。若松はダブルレッグテイクダウンもすぐに立つデファンが詰める。さらにデファンの右にカウンターのダブルレッグテイクダウンも、デファンはすぐに立ち。お返しのダブルレッグテイクダウン! そのまま足束ねられマウントを奪われる若松。右ヒジを落とすデファン! 亀から立とうとする若松だが、デファンはバックに。前に落とした若松はミドルで詰めるが互いに手が出ず。
際どいと思われた判定は3-0で序盤をジャブで制した若松が勝利。試合後、若松は「台風の中、足を運んでいただきありがとうございました。100回記念で勝ててよかったです。KOを狙ったのですが、1Rで手を折ってしまいました」と変調の原因を吐露。続けて、「総合格闘技は打撃だけじゃなくてオールラウンドに織り交ぜた戦いたいをしないと」と反省した。
▼第1部 第6試合 ムエタイ ストロー級 3分3R
○サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[2R 1分20秒 KO]
×ダレン・ローラン(フランス)
1R、オーソドックス構えのローランは右ロー。サウスポー構えのサムエーは、左ミドル。しかしローランも右ミドルもそこにサムエーは軸足払いを決める。さらに左ストレートを当てて詰めるサムエー。左ミドルも決めるがそこにローランは右フック! フラッシュダウンするサムエーだが、フラッシュダウンは取らず。
2R、首相撲ヒザはサムエー。ローランも詰め返すとサムエーはショートの左! 右ミドルを出しかけたローランだが、時間差で効かされ、後方に崩れ落ちた。2R、サムエーのKO勝ち。」