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2025年5月14日(水)、無観客・配信大会として『Breakthrough Combat 04』(ザ・ワンTV配信)が開催される。そのコメインでイ・ジュンヨンが欠場により対戦相手が未定だった山崎蒼空(マッハ道場)の相手が、ザヒド・アフメド (インドネシア)となることが発表された。これで全試合が決定。Progressが2試合、MMA4試合が行われる。
▼メイン バンタム級 5分3R
ジョン・オルニド(フィリピン)
熊崎夏暉(日本/BRAVE)
メインは2年4カ月振りの来日となるフィリピンMMA界期待の星、Zeus Combat Leagueバンタム級王者ジョン・オルニドを、熊崎夏暉が迎え撃つ一戦。
3月大会では負傷欠場を強いられた熊崎が、フィジカルで上回るオルニドを相手に世界進出を果たすための糸口を見つけられるのか。またオルニドも、日本定着が望まれるパフォーマンスを披露できるのか。アジア人がアジアで強くなるための一戦となる。
▼コメイン 契約体重58.5kg 5分3R
ザヒド・アフメド (インドネシア)
山崎蒼空(マッハ道場)
コメインでは、前回大会の国際戦で唯一勝利を得た山崎蒼空が、上田将年を破ったイ・ジュンヨンと対戦予定だったが、イ・ジュンヨンが右手小指を骨折して、試合出場が不可能に。元Black Combatフライ級チャンピオン越えをし、UFCへの道を切り開こうとしていた山崎の対戦相手は、日本国内の選手で交渉が進められていた。
しかし、6勝無敗の新鋭の相手に応じることができる選手を見つけることはなかなかできず。2024年12月大会のチェ・スングクの時と同様にSNSで対戦相手の応募も検討されるなか、大会まで2週間を切った時点で今回のアフメドより、対戦に応じるという返答が届いたという。契約体重は58.5kg戦。
アフメドは1999年2月生まれの26歳、インドネシアはスマトラ島パレンバン出身で日本に初めてやってきたのは3歳の時。その後、母国と日本を行き来し12歳になってから日本に移住を決めた。夜の9時を過ぎると蝋燭で灯を取る必要があったパレンバンのスラム出身のマフメドのファイティング・スタイルは打ち合い中心。侍マーク・ハントこと桑原清氏率いるteam侍で本格的に格闘技を始め、4年の経験を持つ。キック戦績は8戦7勝1敗(4KO)。地下格でキャリアを積み、本格的なMMAデビューが今回の試合となる。
◆山崎蒼空「前回とは全く違う自分を見せて圧倒する」
「前回大会に引き続き参戦させていただきありがとうございます。予定された相手と変更になりましたが前回とは全く違う自分を見せて圧倒的な勝利を約束します。また急遽、試合を受けてくれたマフメド選手、ありがとうございます」
◆ザヒド・アフメド「国も名前も関係ない。ただ強いかどうか」
「俺はインドネシアから夢を背負ってここに来ました。このリングの上では、国も名前も関係ない。ただ強いかどうかだけです。相手に敬意を持って、全力で倒しにいく。それが俺のスタイルだから。山崎選手に特に興味なく調べても無いし、急遽の試合なので自分の持っている力を出すだけです」
▼第4試合 バンタム級 5分3R
石井逸人(TRIBE TOKYO MMA)
上田祐起(総合格闘技道場reliable)
第4試合では石井逸人が、キャリアの再構築を賭けて上田祐起との戦いに挑む。修斗では環太平洋王者となり、2024年10月の前戦ではグアムでBrawlフェザー級王者となった石井も29歳、最高峰へ後がない状況から脱することができるのか。
対する上田も夫人の出産日と重なりながら、石井との試合を選択し、絶対的に譲ることはできない人生の節目となる一戦に。壁際の攻防が鍵となるか。
▼第3試合 バンタム級 5分3R
ガドウィン・ランバヤン(フィリピン)
竹本啓哉(日本/ALIVE)
またMMAマッチの先陣を切って実施されるガドウィン・ランバヤンと竹本啓哉の顔合わせは、2024年10月のBreakthrough Combat第1回大会で組まれていたが、ガドウィンの負傷で流れた経緯がある。
ガドウィンは、フィリピン・コンバットサンボ・ナショナルチームの一員で、ライオンネイションMMA勢に柔術の指導をしており、フィリピン人選手の一般的なイメージを覆す、グラップラーという。
前回のトレント・ガーダム戦で殻を破ることができなかった竹本には、本当の意味でブレークスルーが求められる戦い。真価が問われるガドウィン戦となる。
▼第2試合 Progress暫定ウェルター級選手権試合 5分3R
森戸新士(日本/LEOS/藤田柔術本部)暫定王者
イ・ソンハ(韓国)挑戦者
K-MMA界から元Black Combatライト級王者のイ・ソンハが、Progressの絶対暫定王者に君臨する森戸新士に挑戦するProgressウェルター級選手権試合が第2試合で組まれた。チャンピオン森戸にとって、アジアのライバルである韓国のグラップリング系柔術黒帯MMAファイターとケージで交わることで、予測不能の戦いが見られるかもしれない。
▼第1試合 Progress フェザー級 5分2R
大脇征吾(リバーサルジム横浜グランドスラム)
椿 飛鳥(トライデントジム)
さらに椿飛鳥と大脇征吾が対戦するProgressライト級マッチが、今大会のオープニングを飾る。3月のプロ修斗世界フェザー級選手権試合ではSASUKEに敗れてなお、世間の評価を高めた椿に対し、2月のBreakthrough Combatにおける中島太一戦で衝撃のプロデビューを果たした大脇は、4月27日の『ROMAN2』でのROMAN柔術ワンマッチで鍵山士門にヒザ十字で一本勝ちしたばかり。
ケージでノーギグラップリングのProgressルールで逃げ切るか、仕留めるのか。そんな追いかけっこ+αが期待される一番となるか。












