▼Progress71キロ契約 5分2R
×城戸泰介(Leos &藤田柔術/日本)69.0kg
[ポイント2-8]
〇椿 飛鳥(トライデントジム/日本)70.65kg
加えて森戸の道場から城戸泰介がProgressルールで修斗世界フェザー級1位の椿飛鳥に挑戦する71kg契約マッチが対抗戦の先陣を切って組まれた。
MMA経験もある城戸は森戸の連戦を支える相棒で、全日本ノーギを茶帯で2連覇し、ASJJワールドではノーギで頂点に立っている強豪だ。
対する椿は2022年5月にHEATで実施されたProgressルールの一戦で竹浦正起と対戦しヒールフックで一本負けを喫したものの、その後も同ルールでの試合を希望していたという。MMAでも結果を残していた椿は第1回大会で一度は中川とのProgressルールでの対戦が決まったが、プロ修斗で世界王座挑戦が決まり、怪我のリスクを回避するため欠場に。
そのプロ修斗世界戦が王者SASUKEの負傷により流れ、あくまでも修斗の世界王座を目指すプロセスとして今大会の出場を望んだ。
城戸は「ずっと出たかったプProgressに参戦できてとても嬉しいです! 椿選手はMMAで実績を残している強豪なので、しっかり準備して極めることができるよう頑張ります。応援よろしくお願いします!」とコメント。
椿は「11月30日に予定されていた修斗フェザー級タイトルマッチが、相手のケガにより中止となってしまいました。Breakthrough Combat第1回大会に出場予定でしたが、その後に修斗のタイトルマッチのオファーが有り、ご相談させていただいた際に快く送り出していただいたこと改めて感謝申し上げます! 仕事が繁忙期で大変なのでサクッと終わらせて業務に戻れるよう頑張ります! 来年修斗のチャンピオンになるために弾みをつけられるような試合をできるよう頑張りますので、ご注目ください!」と意気込みを示した。
主催者は、これらの選手の起用について、「グラップリング技術の向上は打撃と同様にMMAファイターが世界で戦うために不可欠。しかし、道衣ルールやノーギでもサブオンリーでは勝敗という形で鎬を削ることは難しく、テイクダウン&スクランブル重視のProgressルールをケージのなかで戦うからこそMMAに直結する攻防を経験できる。同時に柔術家は下になることが不利となる一方で、極めへの感覚を養い、ADCCやCJIルールに活かすことが期待でき、レスリングベースのグラップラーも自身の得意分野を伸ばしつつ防御力の強化に役立つはず」と意図を説明する。
「打撃のないMMA、組み技の異種格闘技マッチ」のProgressでMMAファイターとグラップラーがどのような攻防を繰り広げるか。
1R、城戸は2度の引き込みから果敢に足関節、ストレートアームバー狙いも、椿は股を抜けさせヒザも抜き4P。城戸もスクランブルで立ち1P。
2R、引き込む城戸。椿に2P。そこからスクランブルで立ちシングルレッグの城戸に1P。しかし崩されない椿は下の城戸に潜らせず。押し込み立たせず。ポイント8-2で勝利した。
試合後、椿は「今頃、コメント欄に『椿つまんねえ』と並んでいると思いますが、これで良かったです。ちょっとパウンドを打てる位置も意識していたので、次のMMAに向けていい練習ができたと思います。来年は修斗のタイトルマッチ、健闘します」と語った。