撮影/安村発
Road to Rajadamnern
2025年4月20日(日)東京・後楽園ホール
※U-NEXTにてLIVE配信
▼メインイベント MUAY SIAM ISANライト級(61.23kg)タイトルマッチ 3分5R
○ヨーブアデーン・ソーシリラックムエタイ(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者)
判定2-1 ※49-48、49-50、49-48
×レンタ・ウォーワンチャイ(=松井蓮汰/ウォーワンチャイプロモーション/BOMライト級王者)
※ヨーブアデーンが新王座に就く。

ヨーブアデンは元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者、オムノーイスタジアム122lbs王者で、サウスポーから繰り出す左ストレートを得意とする。これまでに2度来日し、K-1では武居由樹、RISEでは大﨑孔稀に敗れているが、ヨープアデーンはヒジと首相撲主体の選手であり、今回日本でムエタイの試合が出来ることで燃えているという。

対するレンタは石井一成と同門でこれまでにBOMライト級、WMCインターコンチネンタルライト級、WPMFインターナショナルライト級の3つのタイトルを獲得。日本だけでなく、RWSのリングではムエタイトップのラムナムムーンレックの対戦相手に選ばれるなど現地での評価も高い。

1R、サウスポーのヨーブアデーンは強い左ミドルハイを蹴ってくるが、レンタは右ローを返す。右ボディから左フックを返すレンタ、ヨーブアデーンはいきなり飛び込んできて左ヒジを打つがレンタはかわす。レンタが右の三日月を突き刺し、続いて左ボディ、右ローでヨーブアデーンはフラつかせる。レンタの右ミドルにヨーブアデーンは左ヒジ。左ミドルを蹴られるレンタだが右三日月を返す。首相撲の取り合いでも互角。

2R、ヨーブアデーンは右側へ入り込みながら左ヒジ、左ストレート。レンタは右の三日月を突き刺す。ヨーブアデーンは徹底した左のヒジ狙い。レンタの打ち終わりや組み際を狙ってくる。レンタも組んでヒジを打つがヨーブアデーンがブロック。レンタの左ボディにヨーブアデーンはニヤリ。すかさず左ボディをもう一発見舞うレンタ。右ミドルを蹴っていくと、ヨーブアデーンは左ストレートを合わせに来た。

3R、ヨーブアデーンの左ミドルをかわして右ローを当てるレンタ。右ミドル、右三日月も。ヨーブアデーンは一気に前へ出て左ヒジを乱れ打ち。レンタはパンチで応戦。組んでのヒザ蹴りでは自分が蹴って終わり、下がりながら左ミドルを蹴るヨーブアデーン。レンタは左右フック。首相撲でヨーブアデーンがレンタをコカす。ラウンド終了間際にもレンタをコカし、これがポイントにどう影響するか。

4R、ヨーブアデーンの左ミドルが決まるたびにタイ人応援団から歓声があがる。レンタも負けじと右ミドル。右三日月はキャッチされ、足払いでコカされる。首相撲になるとヒザでレンタを抑えつけ、優位をアピールするヨーブアデーン。バックも奪う。下がるヨーブアデーンに右ミドルを蹴るレンタだが、ヨーブアデーンは軸足を蹴ってレンタのバランスを崩した。

5R、レンタが右フックをヒットさせて最終ラウンド開始。レンタはバックハンドブロー、左ボディブロー。ヨーブアデーンはテンカオを合わせに来るが、完全に逃げ切り体勢だ。パンチで前に出るレンタへ徹底的にテンカオを合わせるヨーブアデーンへ、レンタは左右ボディ。

判定は2-1と割れ、ヨーブアデーンが勝利。日本人ジャッジ1名がレンタにつけた通り、ダメージをとればレンタだったが…という試合だった。



