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2025年3月1日(日本時間2日)に米国ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night』(U-NEXT配信/UFC Fight Pass配信)が開催された。
マネル・ケイプのファイトデールック🕴️✨️@ManelKape
— UFC Japan (@ufc_jp) March 2, 2025
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メインイベントでは、元RIZINバンタム級王者で現UFCフライ級6位のマネル・ケイプ(アンゴラ)が出場。当初フライ級1位のブランドン・ロイバルと対戦予定だったが、ロイバルの負傷欠場により、同級8位で、17連勝中・UFC4勝無敗のアスー・アルマバイエフ(カザフスタン)と対戦した(※ケイプ インタビュー)。
▼フライ級 5分5R
〇マネル・ケイプ(アンゴラ)6位・21勝7敗(UFC6勝3敗)
[3R 2分16秒 TKO]
×アスー・アルマバイエフ(カザフスタン)8位・21勝3敗(UFC4勝1敗)
6日にロイバルが欠場を表明したことで、10度目の試合キャンセル(自身が原因のキャンセルは3度)に見舞われた6位のケイプは、下位ランカーながらMMA17連勝中の強豪アルマバイエフとメインイベントで対戦する。ケイプは前戦のブルーノ・シウバ戦に続く、UFC4連勝中の相手との対戦となる。
中央アジア・カザフスタンのアルマバイエフは、MMA21勝2敗。幼少期からレスリングを経験し、小学5年生の時にアルマトイへ移住し、ボクシング、空手、ブラジリアン柔術等を習得し、2013年にプロMMAデビュー。10年のキャリアを経て、2023年8月のオーデ・オズボーン戦でUFCデビューすると、リアネイキドチョークで一本勝ち。その後もCJ・ベルガラ、ホゼ・ジョンソン、マテウス・ニコラウを相手にいずれも判定勝ちの4連勝でランキング入りした31歳。
Connected and DROPPED him 👊
— UFC (@ufc) October 19, 2024
Asu Almabayev with the big moment to start off RD 3! #UFCVegas99 pic.twitter.com/woYwS5aBtZ
当初、アルマバイエフは、2024年5月にタイトル挑戦経験のあるスティーブ・エルセグと対戦予定だったが、2025年3月のメキシコシティ大会で元王者のブランドン・モレノとの対戦に変更。さらにアラン・ナシメントに対戦相手が変更されていた。しかし、ロイバルの負傷により、今回のケイプが相手となった。
オーソドックス構えで強靭な体幹から繰り出される、ニコラウをダウンさせた右アッパー、後ろ蹴りなどの足技も繰り出し、ベルガラ戦で9度、ジョンソン戦で6度奪った強いテイクダウンを武器とするアルマバイエフ。9つの一本勝ちのうち、リアネイキドチョークで6つの勝利を挙げているほか、ギロチンチョーク、ペルビアンネックタイの首系サブミッションを得意とする。
左右どちらでも戦えるケイプは近年、テイクダウンディフェンスに磨きをかけており、そのボクシングは前戦でもブルーノ・シウバを寄せ付けないシャープな動きを見せている。アルマバイエフの組みも切ってスタンド勝負が出来るか。
STARBOY GETS THE LATE STOPPAGE 🔥@ManelKape comes out on top at #UFCTampa! pic.twitter.com/NSlOAKTKgt
— UFC (@ufc) December 15, 2024
アルマバイエフにとっては、2019年10月のM-1フライ級暫定王座決定戦でクリス・ケレイデスに判定勝ちしたとき以来の5R戦でいかに粘り強く戦えるか。ともに31歳。王座挑戦を狙うケイプにとっては絶対に落とせない、1カ月前の対戦相手変更のメインイベントだ。
今回の試合前に3度目の対戦相手変更となるアルマバイエフは、ケイプとの対戦決定に、「私は計画変更の準備ができています。私は誰と戦おうと気にしない、レッツゴー!」とSNSに意気込みを記し、さらに「スティックを放さず、剣を恐れなければ、私が勝ったと言ってください」と、第二次世界大戦の退役軍人で作家でもあるカザフスタンの英雄バウイルジャン・モミシュリーの言葉を引用している。
It's GO time! 🚨@ManelKape vs Asu Almabayev is NOW
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1R、サウスポー構えから入るケイプ。オーソのアルマバイエフと前手で牽制。アルマバイエフは右ミドルを強く打ち込む。蹴り足をキャッチして左を打ち込むケイプ。
右から左で詰めるケイプ。かわすアルマバイエフは右の蹴り。かわすケイプも左の蹴り、左ストレートの飛び込み。アルマバイエフは右オーバーハンドを見せる。
左からスイlチチして右を突くケイプ。アルマバイエフは右ミドルで応戦。バックスピンキックは距離を潰すケイプ。左から右で中に入る。ケージ背に左フックを返すアルマバイエフ。
右から左を当てるケイプ! 嫌ったアルマバイエフはサークリング。右ミドルハイもテイクダウンの動きはまだない。左から詰めて右をヒットさせたケイプ! アルマバイエフは左目下から出血。シングルレッグも回って切ったケイプは、詰めてボディ打ちも。
圧倒的なパフォーマンスで実力を示してみせたマネル・ケイプ👊
タイトル挑戦に向けて前進💪😤
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2R、右インローから入るアルマバイエフは右オーバーハンド。ステップバックでかわすケイプは左で飛び込むが、そこにカウンターのタイミングでダブルレッグで入ったアルマバイエフをスプロールして切る。後ろ蹴り、左インローのアルマバイエフ。オーソからすぐにサウスポー構えに戻すケイプはアルマバイエフの左右をかわして右を突く。ワンツーから右ハイのアルマバイエフをガードするケイプは、続く蹴りもキャッチ。
右カーフをかすめるアルマバイエフは右ハイ、左フックは空振りに。右前蹴りを突いたアルマバイエフに圧力をかけて左はケイプ。左跳びヒザから右をヒット。アルマバイエフの左、右をかわして詰めて右の後ろ蹴り。右フックを突くがアイポークと主張するアルマバイエフだが、有効打と判断され、続行。
#UFCVegas103 Official Result: Manel Kape (@ManelKape) defeats Asu Alambayev by TKO, Round 3, 2:16
— UFC News (@UFCNews) March 2, 2025
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3R、右インローのアルマバイエフ。詰めるケイプに右ミドルも下がりながら。ケイプは右前手フック。アルマバイエフの左フックをかわしてシングルレッグもスプロール。左右を伸ばすと左手のオープンハンドが顔に、アルマバイエフは再びアイポークを主張も、レフェリーは流して続行。ダブルレッグを切ったケイプのヒザ蹴り左右ボディ打ち、アッパーにアゴが上がったアルマバイエフはサークリングで背を無向けて回るが、ケイプが詰めたところでダブルレッグに入って潰されレフェリーが間に入った。
STARBOY DOES IT AGAIN! 🤩@ManelKape gets it done in the third! #UFCVegas103 pic.twitter.com/cH7SQZDxMS
— UFC (@ufc) March 2, 2025
17連勝中だったアルマバイエフを相手に危なげなく完勝したケイプは「アルハムドゥリッラー。僕がこれまで経験してきたこと、そして僕が成し遂げてきたことのすべてに──。次は誰だ? 次の相手は誰だ? 彼らはまた俺のタイトルショットを拒否するつもりだ。ハンター、俺が最強なのは知ってるだろ? 俺は17連勝の男を止めた。みんな怖がってたレスラーだから怖いと思ったのか? 俺はレスリングも打撃でも何でもできる。 この階級の誰も歯が立たない、俺が一番だ。俺がスターボーイだ。パントージャ、カイカラたちよ、次に俺と対戦することになったら、覚悟しておけ。なぜなら、俺は娘にお菓子をやるようにベルトを盗むつもりだからだ」と王座獲りを宣言した。
He's looking for that title shot next! 👀#UFCVegas103 | @ManelKape pic.twitter.com/9ZBPg6NdL1
— UFC (@ufc) March 2, 2025
そして、「俺の娘はどこだ? 娘を連れてこい。知ったことか。娘をここに連れて来い。俺の時間だ」とケージサイドの娘を呼び込むと、「娘が俺のモチベーションだ。俺がしてきたことすべてが、俺の娘のために」と語り、抱きかかえられた長女が「パパの勝ち」と話すと、「そう、パパが一番。愛してるよ、ベイビー」と返した。
"Daddy win" 🥹@ManelKape | #UFCVegas103 pic.twitter.com/2JxUSd8zQd
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