2025年5月11日(日)東京・アリーナ立川立飛にて、中国のプロキックボクシング大会『SPACE ONE 宇宙榮耀』と日本のムエタイ大会『BOM』が『SPACE ONE×BOM』(U-NEXT配信)としてコラボ大会を開催。4月14日(月)横浜市内にて記者会見が行われた。
『SPACE ONE』のキックボクシング部門には、元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者・松田龍聖(大原道場)、元NJKF&WMC日本ライト級王者・羅向(KICK BOXING GYM ZERO)、上西勇弥(TEAM Hi-UP)の出場が決定。
松田は54.50kg契約3分3Rでシェン・イージュオ(中国)と対戦。
まだ19歳の松田の戦績は13勝(5KO)1敗1分。2024年4月の『RWS JAPAN』に初参戦すると、初のムエタイルールにも関わらず石井一成を苦しめドロー。7月に41戦負け無し(1引き分けを含む)という快進撃を続け、ムエタイのトップを走っていたラジャダムナンスタジアム認定バンタム級(53.5kg)王者クンスックレックに挑戦し、2RでKOするという大番狂わせを起こした。
ムエタイルールわずか2戦目にしてムエタイのトップ中のトップファイターをKOし、ラジャダムナン王座に就いた快挙を達成したことで吉成名高は「人類最速のラジャ王者」と称した。9月にはタイ・ラジャダムナンスタジアムでクンスックレックとのダイレクトリマッチで初防衛戦に臨んだが、判定で敗れ初黒星を喫した。2024年12月のRWS JAPANでは強敵ゴッダオに判定勝ち。
イージュオも19歳で9勝(3KO)3敗。55kgと57kgでいくつかのタイトルを獲っているという。
羅向は61.0kg契約3分3Rでジャン・ロンロン(中国)と対戦。
NJKF&WMC日本ライト級王座の2冠を獲得している羅向は、一撃必倒の強打と打ち合い上等の強心臓が持ち味。過去にはダブルノックダウンで会場を熱狂させるなど、ど派手な戦いが身上だ。2024年3月の『ONE Friday Fights 54』では無敗のロシアンに判定負けも最後まで前に出て攻め続けインパクトを残した。
ロンロンは20勝(5KO)5敗で65kgと67kgでも試合を行っており、2024年にISKAの中国65kg王者になっている模様。
上西は67.0kg契約3分3Rでイー・ユーシュエン(中国)と対戦。
上西は幼少期から空手を学び、19歳からキックボクシングを始めてアマチュア無敗。2017年にはボクシングのプロテストに合格。その後もレスリングやMMAを学び、2019年にブラジルのキックボクシング大会にて65kg以下トーナメント優勝。
2019年12月には『TWOFC(TACHI WAZA OPEN FINGER CHAMPIONSHIP)』という大会で、ラジャダムナンスタジアム元王者の肩書きを持つTOMとチャイディー・力にオープンフィンガーグローブ着用のヒジありムエタイルールで勝利している。2023年2月の第1回『NARIAGARI』のメインイベントで寒天マン(春日井“寒天”たけし)とキックルールで対戦し、判定負けしている。2024年3月には『ONE Friday Fights』に参戦したがトゥアン・トランにTKO負け。
ユーシュエンは37勝(12KO)8敗で『武林風』でも活躍。EFCの67kg級8人トーナメント優勝、SPACE ONEインターコンチネンタル金ベルトを保持する。
会見に出席した松田は「SPACE ONE初参戦です。相手は中国の知らない選手ですが、相手関係なく勝つので。メインの城戸選手に負けない試合をするので見といてください。相手の試合は見ていなくて調べてもなかったので、相手はどうでもいい。僕の動きがよく出せたらいいなと思います。
キックルールは4戦ぶりですが、練習はキックボクシングの練習をしているので全然戦える。久しぶりのキックルールなので嬉しい。ゴッダオ戦は試合内容もしょうもない試合を見せて、お客さんも面白くなかったと思っていると思うので、今回は圧倒的な試合を見せて盛り上げていきたい」と話した。
羅向は「僕は日本での試合は8カ月ぶりになるのですが、僕の成長を見せられる試合をしたいと思います。相手の映像はまだ見てないですが、強い選手だと聞いています。中国人選手とやるのは初めてなんですが、普段ムエタイルールしかやっていない僕がキックルールということで、違うキックボクシングの激しい試合を見せられたらと思います」とコメントした。