2025年5月11日(日)東京・アリーナ立川立飛にて、中国のプロキックボクシング大会『SPACE ONE 宇宙榮耀』と日本のムエタイ大会『BOM』が『SPACE ONE×BOM』(U-NEXT配信)としてコラボ大会を開催。4月14日(月)横浜市内にて記者会見が行われた。
先に発表されていたSPACE ONE初代ライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、同級1位・王凱峰(=ワン・カイフォン/中国)の挑戦を受ける王者・城戸康裕(TEAM ONE)も出席。初防衛戦に懸ける意気込みを語った。
城戸は「SPACE ONEが日本でやることに本当にビックリです。これ、僕ですからね、日本に持ってきたのは完全に僕ですから。僕の功績だと。今回メインでやらせてもらいますが、日本国内で42歳でメインで、この錚々たる若くて凄い選手の中でメインをやらせてもらえるのは凄い。世界なら同い年のブアカーオがいますが、日本国内で出来るのは俺だけだと思います。あざす」と猛烈アピール。
対戦する王とは昨年11月、中国・広東省佛山市で開催された『SPACE ONE 4・佛山大会』のメインイベントで対戦。王は城戸のお株を奪うような、右ハイキックを空振りしてそのまま回転しての右バックハンドブローで城戸をKOしている。
「王選手は年齢が半分くらい、普通に強かったです。でもバックハンドもらうまではいい感じでいけてた。とにかくもう1回やらしてくれとりーさんにアピールしていました。これは余談ですが、SPACE ONEの人たちはめっちゃいい人です。リーさんも含めて。普通、アウェイだと思うじゃないですか。香港ではおもてなしがハンパなかった。イー・ロンの方がアウェイだったんじゃないかってくらい。でも、前回の対戦は中国で彼の大会だった。めちゃくちゃドアウェイでした。俺が入場しても会場はシーンとしていて。ワセリンを塗っちゃいけないと言われてスタッフが塗るんですが、目の中にワセリン入れられましたからね。今回はリベンジします」と、王の印象を話した城戸。
【写真】2024年5月のイー・ロン戦の試合告知バナーには75kg世界タイトルマッチとなっている 2024年5月に香港で開催された『SPACE ONE』で、中国キックボクシング界のスーパースターであるイー・ロンをKOしてSPACE ONEの世界王者となった城戸だが、その時に懸けられた王座は-75kg王座だった。なぜライト級(-70kg)王座の防衛戦なのかと聞かれた城戸は「ふんわりと考えてください」と答える。
「イー・ロン戦は僕が73kg、向こうは75kgの契約体重でした。そして今回は70kgと言われましたが71kgになると思います。そこはふんわりと考えてください。70~75kgタイトルです」と、日本の常識では考えないでくれと笑った。
リベンジについては「技術的な話で言うと、回転系の技は向こうが上手い。前回は練習で新しいトレーニングをやったのが上手く合わなかったんですね。なのでトレーナーとも話してしっかり改良して技術改新をどんどんしていく。多分大丈夫です」と、今回は大丈夫だとする。
そして「俺ね、次が86戦目なんですよ。名高くんは次が70戦目。もう少しで抜かれるのよ。向こうは凄いハイペースで試合やってるから。抜かれたくない。早く100戦まで行きたい。だからトーナメントとかやって欲しいですね。16名でやれば1日4試合できるので試合数を稼ぎたい」と、目標とする100戦に吉成名高よりも先に辿り着きたいとの目標も掲げた。