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【雷神番外地】対抗戦は朝倉未来軍が4勝3敗で平本蓮軍に勝利、安保が16.6kg差のカリミアンの反則暴走にも負けず判定勝ち、宇佐美パトリックがBD細川を悶絶KO、篠塚が野田にKO圧勝してヒロヤを挑発、朝久がYURAとダウン応酬の末に勝利もぎ取る、MMAで冨澤が三浦を113秒KO、安井が黒薔薇くんに判定勝ちで4戦無敗に、赤田がダウン奪うも五明が有効打と組み際打撃でスプリット判定勝ち

2024/12/31 12:12
【雷神番外地】対抗戦は朝倉未来軍が4勝3敗で平本蓮軍に勝利、安保が16.6kg差のカリミアンの反則暴走にも負けず判定勝ち、宇佐美パトリックがBD細川を悶絶KO、篠塚が野田にKO圧勝してヒロヤを挑発、朝久がYURAとダウン応酬の末に勝利もぎ取る、MMAで冨澤が三浦を113秒KO、安井が黒薔薇くんに判定勝ちで4戦無敗に、赤田がダウン奪うも五明が有効打と組み際打撃でスプリット判定勝ち

(C)Takazawa Keisuke/GONG KAKUTOGI/RIZIN FF

 2024年12月31日(火)さいたまスーパーアリーナにて『RIZIN DECADE』が開催。昼夜興行の夜の部『RIZIN.49』の前に、13時から昼の部『雷神番外地』が行われている。

 榊原信行CEOは今大会で5大発表を予告。「朝倉未来BreakingDown軍」vs.「平本蓮BlackRose軍」が行われた第1部の「雷神番外地」オープニングで、2025年5月4日に『THE MATCH 2』を開催し、朝倉未来vs.平本蓮を行うことを発表した。

 番外地の最初の試合は、伝統派空手出身で元DEEPタイトルコンテンダーの 五明宏人が、元K-1ファイターでNARIAGARI→DEEPアマチュア戦から今回プロMMAデビューとなる赤田プレイボイ功輝と対戦。

 メインイベントの第7試合は、安保瑠輝也vs.シナ・カリミアンの「RIZINスタンディングバウト特別ルール:2分6R(100.0kg契約)」。81.15kgの安保に対し、カリミアンは97.75kgで計量。16.6kg差のボクシングマッチは10オンスのグローブ着用で行われる。

『雷神番外地』速報

▼第7試合 RIZINスタンディングバウト特別ルール 100.0kg契約 2分6R
〇安保瑠輝也(MFL team CLUB es)81.15kg
[判定3-0]※60-54×3
×シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)97.75kg



 安保は2019年6月、ゲーオ・ウィラサクレックを延長戦の末に判定で破り、第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座に就いた。12月にはゲーオとの再戦で延長戦の末に判定勝ちして防衛に成功。2020年3月にはわずか3カ月のスパンで2度目の防衛戦に臨み、不可思を判定に下している。しかし、9月の3度目の防衛戦で山崎秀晃に初回KOで敗れて王座を失った。2021年7月大会からウェルター級に階級を上げ、9月の「K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント」で決勝へ進出したが、野杁正明にKOで敗れた。



 2022年6月の『THE MATCH 2022』でRISEスーパーライト級王者の山田洸誓に勝利するとしばらく試合から離れていたが、今年2月の『BreakingDown』で元K-1ヘビー級ファイターのシリル・アビディと対戦し、KO勝ちすると、5月にRIZINでブアカーオとドロー。9月には宇佐美正パトリックに判定勝ち。戦績は26勝(14KO)5敗1分。



 カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。同王座は2020年12月の3度目の防衛戦でK-Jeeに敗れて手放したが、2021年3月のダイレクトリマッチでK-JeeをKOし、王座を奪還。その後は、反則勝ちも含めて5連勝。2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では1回戦でKO勝利も準決勝でクラウディオ・イストラテに敗れる。2024年3月、初防衛戦でリュウ・ツァーにKO負けを喫し、王座を手放した。10月にイストラテと再戦したが無効試合、12月14日の木村太地戦も無効試合に。200cm、105.8kg。戦績は16勝(8KO)4敗2無効試合。



カリミアン
「皆さん、こんにちは。ハロー、RIZINファン。今回はチャンスをいただいてありがとうございます。来年はもっと活動するところを見せたいです。応援よろしくお願いします。押忍」



安保
「対戦相手が替わった中で、今回、俺の試合を見たいと思ってくれてるファンの方がいるんで、俺は明日、全力で闘います。シナ・カリミアンは急におとなしくなって真面目ぶったこと言ってるけど、お前、対戦相手が替わった中で、俺の試合を見たいと思ってくれてる人たちがおって、ただその舞台に用意されただけの、でかいだけの短足サンドバッグなんやから、明日派手にブッ倒れとけ」



カリミアン
「明日、俺の拳が語るって。押忍」
安保「要するに頑張るってことです。まかしとけ」
カリミアン「かわいそう」
安保「また明日な、巨人」




 カリミアンは“昭和の反則王”悪役プロレスラーであるタイガー・ジェット・シンの入場曲「サーベルタイガー」で入場。



 1R、まずは安保がジャブでボディを突く。そのジャブをボディに打ってからの右フックをヒットさせる安保。右へ回り込みながらボディにしっかりパンチを当てていく安保。カリミアンの右フックは安保がダッキングでかわす。カリミアンが場内を見渡すようなパフォーマンスをすると、安保が一気に近付いて殴りかかる。安保がガードを下ろして挑発すると、カリミアンも顔を前に突き出して“打って来い”とアピールする。



 2R、安保がスイングしての右フック、カリミアンがすぐに前へ出るが安保はフットワークでかわす。左右フック、ボディへのジャブと当ててステップで動く安保。左右ボディからの右ストレート、左フックをクリーンヒットさせた安保だが、やはり体格差が影響か、カリミアンは“効いてないよ”という顔をして前へ出ていく。安保がジャブをボディへ打つと、カリミアンは両手を広げて挑発。



 3R、カリミアンが左右フックを打つと、安保は左右ボディから左右フックと手数を出す。カモンゼスチャーのカリミアンが右を出したところに安保が右のカウンターをヒットさせる。前へ詰めるカリミアンに安保は警戒に左右へ動く。ロープに詰められると安保はクリンチワークでカリミアンの動きを止める。ジャブ、ワンツー、ジャブとボディへパンチを集中させる安保。カリミアンには疲労が見える。



 4R、カリミアンが右ストレートを打つと安保も右を合わせに行く。前に出るカリミアンがコーナーへ詰めて安保に連打するが安保は落ち着いた様子。安保がジャブを打つとカリミアンはノーガードで“効いてないよ”とアピール。さらに安保は左右フックもカリミアンは平気な様子。前へ出るカリミアンは顔を前に出して「もっと打ってこい」と挑発。安保が右を打ってくるとカリミアンはそこへ右を合わせようとしたが安保が空振りさせた。



 5R、ジャブを突く安保に左右フックで突っ込むカリミアン。ここで互いに足を止めて打ち合いをし、安保の左右フックがカリミアンを捉えるが、カリミアンはのっしのしと前へ出て来る。安保は右ボディ、右ストレート、ボディへのジャブ。カリミアンは何かを喋りながらパンチを繰り出すが、もうスピードがない。ノーガードで誘うカリミアンに安保が右ストレートからの左フックを打つと、カリミアンが明らかに後退。



 6R、「カモン」と安保を煽るカリミアンは反則のバックハンドブローを放つ。注意を受けるカリミアンだが片手を上げて観客にアピール。再開すると今度は安保がバックハンドブローをやり返し、またもカリミアンはバックハンドブロー。レフェリーが制止に入ると、これを無視してレフェリーを挟んで安保と打ち合う。



 再開後、安保の左フックでカリミアンが明らかにグラつく。ここで安保が前に出て右ストレート、左右ボディからの左フック。するとカリミアンがまたしても反則のバックハンドブロー。カリミアンは全く悪びれる様子はなく手を挙げて観客にアピールする。カリミアンには警告。再開後、安保はワンツーで前に出て右ストレートをクリーンヒット。下がるカリミアンへパンチを繰り出すが、カリミアンも打ち返して試合終了。




 カリミアンは堂々と右手を挙げてアピール。判定はジャッジ三者とも60-54で安保の完勝となった。なぜか大笑いするカリミアン。


 
 安保はマイクを持つと「ぶっ倒すつもりだったけれど、弱いとか軽いとか言ってたけど俺に攻撃できなかったカリミアンの負けです。来年ガルシアと戦いますけど、5月に朝倉未来さんが平本と戦うので、俺に出来ることがあれば何でも協力します。日本の格闘技界のために未来さん、絶対に勝ってください。俺もガルシアと戦うためにアメリカへ行くのでよろしくお願いします」と朝倉にエールを送った。



 この安保の勝利により、対抗戦は4勝3敗で朝倉未来軍の勝利となった。

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