レスリングの泉に引き込んだ森戸が三角極める「地方でも頑張っている選手はいっぱいいる」
▼Progress暫定ウェルター級選手権試合 5分3R
〇森戸新士(Leos&藤田柔術/日本)王者 76.45kg
[1R2分38秒 三角絞め]
×泉 武志(Fighter's Flow/日本)挑戦者 ※当日計量
※TDで2P、相手が引き込んだら2P。上下の入れ替えで2P。立ちあがって離れると1P、バックで2P
泉は、グレコローマンで世界選手権に出場経験を持つ強豪レスラー。2020年にレスリングから総合格闘家へ転向。2023年11月の北岡悟戦までMMA5連勝を飾るが、2024年7月の野村駿太戦で3R TKO負けで戴冠ならず。今回、IBJJFアジア選手権黒帯ライト級優勝など柔術で活躍するProgress王者・森戸新士に挑戦する。
1R、森戸と泉がProgressルールで対戦。泉の崩しにいきなり引き込んだ森戸は泉に2P謙譲も構わず下からシッティングガードで攻めに。泉は足を持ちながらもパスには行けず。
森戸はシッティングガードで近づき、泉の左足に絡んで引き込み、足を剥がしてトップからガードの中に入った泉だが、森戸は右腕で泉の左腕をオーバーフック。ケージに押し込んで潰そうとする泉に、右手を掴んだ森戸は巧みに腰を切って頭を横に逃して腕十字狙い。
左足をかけられたくない泉は頭をケージにつけてスペースを作らないようにするが、左足で頭を刈った森戸は腕十字へ。中腰で上体を起こし両手をクラッチする泉に、森戸は左足を顔から外して、ケージを蹴って四角の体勢に。
頭を引き寄せて、右ヒザ裏を頸動脈にかけた森戸は、右足首を引き寄せてヒザ裏でロック。三角絞めに移行。うつ伏せに三角十字も狙う森戸をまたいだ泉だが、森戸は左足を手繰って回らせて正対させてタップを奪った。
暫定王座防衛に成功した森戸は、「プラン通り1Rでフィニッシュできたのでとりあえず嬉しいです。最初から引き込むプランはあったんですけど、同時にいなされてクルンと回りました(苦笑)。あれはさすがでした。相手が回って逃げるのは予測通りで、チャンスがあれば極める自信はありました。ケージ際で足の指がケージに入って抜けなくてやりにくかったんですが、相手が差し込んできたので三角を狙いました。
またMMAの強い選手とやりたいです。河名選手とやったときは結構、相手のフィールドに付き合いすぎた部分もあって負けちゃったんで、今度は自分の強みを活かして戦おうと思ったのがいい結果に繋がったと思います。レスリングをやってみたい気持ちもあったんですけど、3Rあるので、出来れば汗かく前に一本を極めた方がいいと。その場でああいう形になりました。広島からやってきて、地方でも頑張っている選手はいっぱいいます。今回の第1試合の有松選手のようにLEOSにもいい選手がいっぱいいて、セコンドの城戸(泰介)君とか、これからできれば選手をどんどん出して行きたいと思います」と語った。