撮影/安村発
JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE
2024年10月19日(土)神奈川・横浜BUNTAI
※U-NEXTにてLIVE配信
【第2部=ケージ】
▼第10試合 ボクシング特別ルール 70kg契約 3分3R ※判定無し
△ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
3Rドロー 判定無し
△皇治(TEAM ONE)
ブアカーオは、K-1 WORLDMAX世界トーナメント2004年・2006年王者。2004年にK-1 WORLD MAXトーナメントに初参戦すると、決勝で魔裟斗を判定で下し優勝を果たした。その後も連勝を飾り、2006年のトーナメントでは2度目の優勝を果たした。日本で久々の試合となった2023年の『RIZIN.42』で安保瑠輝也と対戦。ドローに終わったが、日本のファンに再びその強さをみせつけた。2024年3月の『RIZIN LANDMARK 9』で木村“フィリップ”ミノルを2R KO。2024年7月の前戦では『K-1 WORLD MAX 2024』でストーヤン・コプリヴレンスキーと対戦し、判定負けした。
対する皇治は、K-1 WORLD GP第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント第3位、ISKA世界ライト級王者。4歳から始めた日本拳法、空手で好成績を残すと、プロ転向後、地元大阪の様々なリングを経験。2016年よりK-1を主戦場に、スタミナを最大の武器に激闘を繰り広げると「大阪に皇治あり」を満天下に知らしめた。2020年からRIZINに電撃参戦し、MMAにも挑戦中。 2023年大みそかに三浦孝太にTKO勝ち後、2024年7月の『超RIZIN.3』で芦澤竜誠に判定負け。これまでボクシング形式のエキシビションマッチを4戦して1勝1敗2分。
1R、ジャブを突いていく皇治にブアカーオはブロックを高く上げて前へ出る。皇治は左へ回り込み、左フックのダブル、ジャブ、左ボディ。ブアカーオはガードしながら近付くと左ボディ、右フック。打ち下ろしの右フックが決まる。皇治は左アッパーをガードの隙間から突き、左フック。ブアカーオは右フックを打ち下ろす。ブアカーオのワンツーに皇治は左右ボディからワンツー。皇治がジャブを打つとブアカーオが右ストレートを打ち下ろす。
2R、皇治はジャブを打ちながら左へ回り込む。ブアカーオもジャブを出し、左アッパーを突き上げる。その左アッパーに左フックを合わせにいく皇治。ジャブの突き合い、ブアカーオが左フック。前へ出るブアカーオが左ボディ、右ストレート、左アッパー。皇治も手数を出す。ブアカーオが左ボディ、右フックで皇治を追いつめていく。
ブアカーオが右ストレート、皇治もワンツーを返すがブアカーオの右ストレートにケージまで下がる。すると皇治は“打ってこい”と手招き。ブアカーオが連打を見舞うと皇治は首をひねってパンチをかわす。
3R、皇治がジャブからワンツー、ブアカーオは右ストレートから左ボディを打つ。右フックと左ボディ、さらに右ストレート。皇治はもらってしまうが打ち返していく。ケージを背負う皇治にブアカーオがパンチを打つが皇治も打ち返す。打ち合いになるが右アッパー、右ストレートを当てるのはブアカーオだ。しかし、皇治はもらっても打ち返す。
両者最後まで打ち合ってフルラウンド戦ってのドローに。ブアカーオはKOを逃したのが悔しかったか天を仰いだ。
マイクを持った皇治は「いつも試合が終わった後に選手を称えるのやってるかもしれないですけれど、僕は自分から煽る選手は心から尊敬しています。ブアカーオと殴り合えて幸せでした。この素晴らしいチャリティーイベント、谷川さんが必死こいてトップの団体を集めて開いてくださいました。僕は武道で一番大切なことは気持ちだと思います。僕みたいにカッコ悪くて笑われても、男のみなさんは誇ってください、いろいろなものを背負って倒れずに頑張っています。ステロイドとか大麻とかしょうもないことせんと、ぶっ倒される覚悟を持って挑戦していって欲しい。僕ら男は女に惚れられるようにカッコつけていきましょう」と、男性へ向かってメッセージを送った。
続けて「最後にひとつ、谷川さん、格闘技界の皆さん、俺、ステロイドも練習もしてないですよ、早く倒されたい。ブアカーオでも無理だったんですよ。メイウェザーしかいないんじゃないかな」と、フロイド・メイウェザーとの対戦をアピールした。