2024年10月19日(土)神奈川・横浜BUNTAI『JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE』(U-NEXT配信)の出場選手インタビューが、17日(木)神奈川県内にて行われた。
巌流島ルールの88kg契約3分3Rでマハムード・サッタリ(K-1/イラン/TEAM OTA)と対戦するマーカス・レロ・アウレリオ(カポエイラ/ブラジル)が出席。
「体調もいいし準備は万端。日本へ戻ってこれて嬉しいよ。身体も出来上がっている。万全だ。この試合へ向けてロシア、カザフスタンにも行ってトレーニングしてきた。気分よく試合を迎えられそうです」との絶好調ぶり。
サッタリの印象を聞かれると「彼のK-1での試合映像を見た。いい選手で、キックのバランスが特にいい。今回はしっかり準備をしてきたし、彼との試合を受けたのは自分の実力を試したいから。ベストな選手と戦いたいからだ。彼の方が経験は上なので簡単な試合にはならないけれど、K-1の選手が経験したことがない驚きの部分があると思うので、そこはアドバンテージになると思う。いい試合になりそうだ」とした。
どんな試合展開をイメージしているかと聞かれると「試合なので何が起こるかは分からない。これをしようと考えて行くのではなく、その場で状況に応じて対応したい。蹴りには自分も自信があるし、寝技だろうがクリンチ(首相撲)だろうがその場の状況に合わせて戦っていくつもりだ。巌流島ルールなので、自分は鳴れているのでプッシュアウト(押し出し)も上手く使えればいいと思う。格闘技EXPOの名にふさわしい試合が出来ればと思っているよ」という。
寝技が30秒認められていることもあり、自分の方が有利だとの考えはないかと聞かれると「彼は背が高くてリーチでは彼の方に分があるし、サイズも大きい。そこで寝技に持ち込めばその差はカバー出来ると思う。しかし、寝技に行こうと最初から決めるのではなく、柔軟に対応していきたい」と、最初から寝技狙いに行くつもりはないとした。
しかし、巌流島ルールに鳴れていることは「自分にとってのアドバンテージ」とも。
「自分は元々ストライカーとしての能力があると思っているので、試合はスタンディング中心で戦おうと思っている。彼が寝技や組み技が苦手そうだと思ったら自分からその展開に持ち込みたい。そういう流れを見ながら戦っていくのが大事だ。相手は巌流島での私の試合を見ていると思うが、見ているだけではアダプト出来ない。実際に経験しなければアダプトは出来ないんだ。ロープによりかかって相手の攻撃をかわすことも出来ないので、彼がどう巌流島ルールにアダプトするのかを見て、その場で判断したい」と、実際に経験してみなければ分からないことがたくさんあるだろうとした。
かつて江畑に見舞ったことのある場外への危険な投げを今回も使うのか、と聞かれると「あの時は本能的に出したんだ。だから今回も同じ技を出せるとは言いづらい。相手もリサーチしてくると思うので、スラムや抱えるのは難しいと思う。その場で出来ることをしていくだけだよ。無理にやると逆にリスクになるので、出せるものは何でも出していく覚悟でベストなタイミングで技を出していきたい」と、狙ってやる技ではないと話す。
カポエイラのどこを見せたいか、との質問には「カポエイラは自分の中に染みついている。戦う時に自然と動きが出てくる。今回の大会には様々な競技のエキスパートたちがいろいろな戦いの代表として出てくるので、いろいろな格闘技をリスペクトしている。その中で自分がベストを出せるなら出していこうと思う。これを出そうと考えるのではなく自然な動きの中で出てくるのが本当の技。それを皆さんに見せたいと思う」と語った。