▼第8試合 MMAルール 83kg契約 5分3R
×阿部大治(フリー)
[2R 4分07秒 TKO] ※レフェリーストップ
〇ユン・テヨン(韓国)
PANCRASE王者からUFC、ONEを経験した阿部は、MMA13勝8敗。2020年8月にDEEPに初参戦すると佐藤洋一郎にスプリット判定勝ち。渡辺悠太に初回TKO勝ち後、2021年2月にレッツ豪太にTKO勝ちでDEEPウェルター級暫定王者に就くと、RIZINに参戦。初戦でライト級でアキラに一本負け後、ウェルター級でストラッサー起一、マルキーニョス、田村ヒビキを相手に3連勝。
DEEPに戻り、鈴木槙吾に2R ギロチンチョークを極められ王座陥落。2023年7月にはRIZINでイゴール・タナベに1R ヒールフックを極められ連敗。2024年2月の前戦『RIZIN LANDMARK 8』で押忍マン洸太に1R KO勝ちで再起を遂げたのも束の間、DEEPで嶋田伊吹にリアネイキドチョークで敗れた。10月には『FIGHT CLUB』に参戦し、OFGキックボクシングでコントゥアラーイに判定勝ちしたばかり。今回は階級上の試合を準備期間が少ないなかで出場を決めた。
テヨンはRoad FC戦績4勝2敗で体重は83kg。RIZINではウェルター級(-77.0kg)で戦っていた阿部よりも体格的に優り、契約体重もテヨン寄りとなった。
1R、両者サウスポーでスタートするが、阿部はすぐにオーソドックスになり右フックから組みついてのテイクダウン。テヨンはクローズドガードで阿部の上半身もホールドして両者動きが止まる。立ち上がろうとしたテヨンに阿部がパンチを見舞い、サウスポーからの左カーフにテヨンはバランスを崩す。ワンツーを伸ばすテヨンに阿部も下がらずパンチを返す。
テヨンのワンツーをかわした阿部が左ストレート。両者積極的にパンチを繰り出していくが目立ったヒットはない。テヨンの右ハイを肩で担ぐようにしてテイクダウンした阿部がバックを奪うがテヨンは阿部の腕を脇に抱えて動かず。阿部は離れて立ち上がり際に左右フック、テヨンはハイキックを放つ。
2R、サイドキックから左ストレートを放つテヨンに阿部は右フックから入って組むが、身体を振ってテイクダウンしたのはテヨン。阿部がすかさず下から三角を狙うが、テヨンは立って離れる。テヨンはジャブ、左カーフ。阿部も左カーフから右フック。テヨンがジャブ、左ストレートを伸ばして前へ行き、阿部は下がる。1Rの勢いがない阿部はあまり動かずテヨンの左ストレートに右フックを狙う。
テヨンが左右のストレートを打ちながら前へ出ると阿部はそれに左右フックを合わせに行く。阿部がローを空振りしたところにテヨンのワンツーがヒットし、バランスを崩して下がる阿部へテヨンが左右のラッシュ。ケージを背負い追いつめられた阿部にテヨンが左ヒジを見舞い、阿部が左目上から流血。阿部も左フックを返してテヨンが右目上から流血し、両者流血でドクターチェックに。
テヨンの傷は続行可能だが、阿部の傷は深く試合続行不可能なため阿部にストップがかかり、テヨンのTKO勝ちとなった。
テヨンはマイクを持つと「日本の皆さんにいい姿を見せたかったんですが、いい試合ではなかったのでまた呼んでもらえればいい試合をしたいと思います」と話した。