志朗(右)の顔面へ左ストレートを叩き込む那須川 撮影/安村発
RISE WORLD SERIES 2019 Final Round
2019年9月16日(月・祝)千葉・幕張メッセ・イベントホール
▼メインイベント(第12試合)RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament決勝戦 3分3R延長2R
〇那須川天心(日本/TARGET/Cygames/初代RISE世界フェザー級王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
×志 朗(日本/BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級王者)
※那須川がトーナメント優勝。
3月の開幕戦で那須川はフェデリコ・ローマを片手倒立の“天心キック”でKO、7月の準決勝ではスアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ)の額を胴廻し回転蹴りで切り裂いてのTKO勝ちで決勝へ進出。志朗は開幕戦でウラジスラフ・ミキータス(ウクライナ)にローキックでTKO勝ち、準決勝では延長戦までもつれ込む熱戦でルンキット・ウォーサンプラパイ (タイ)を退けて決勝へ進出した。
那須川は志朗を「日本人最後の最強の選手」と認め、志朗は「那須川君がデビューした時から戦うと思っていた」と宿命の敵だと話している。那須川が世界トーナメント初制覇で無敗伝説をさらに更新していくのか、それとも志朗が歴史的勝利を収めるのか。
1R開始早々、なんと志朗が胴廻し回転蹴り。その直後、那須川も胴廻しを放つ。那須川の前進を前蹴りで止める志朗だが、那須川はそのまま入り込んでボディへパンチを打っていく。ジリジリと前へ出る那須川は左の蹴りからパンチで襲い掛かる。志朗は右ミドルで応戦。
2R、右ミドルを蹴る志朗に那須川は間合いを詰めて連打を繰り出すが空振り。間合いを詰める那須川に志朗は組みの展開に持ち込むがイエローカードが提示された。那須川は左ストレートからヒザ蹴り。攻める那須川に志朗のバックハンドブローがヒットし、那須川がバランスを崩す。
3R、那須川が左ハイからの左ストレートをヒット。志朗はローを蹴りながら下がる。左フックから胴廻し回転蹴りを放つ那須川。志朗も右ストレートから右ミドルを返す。前に出て倒しに行く那須川だが、志朗もクリンチを使いつつもミドルを返す。しかし、那須川が攻めに攻めたラウンドに。
判定は3-0で那須川が勝利。悲願の世界トーナメント制覇を達成した。ベルトを巻き、優勝賞金1000万円を手にした那須川はマイクを持った。
「パッとした試合はできなかったんですが技術の高い攻防で一個気を抜いたらやられる試合でした。志朗選手はジュニア時代からはライバル的な存在です。そういう選手とここで戦えたのが嬉しかったです。僕と志朗君はフィジカルトレーナーが一緒で、こういうのはやめて欲しいなって試合前から苦しくて涙が出そうになっていました。勝負なので仕方ないですが、無事に終えてよかったです。半年間かけたワールドシリーズで優勝できたので、もっともっと成長してまだまだ頑張りたいと思います」と、試合を振り返るとさらなる飛躍を誓う。
そして、「それと最後にひとつだけ言いたいことがあります。武尊選手、K-1の陣営に言いたいことがあります。僕は格闘技界を盛り上げるために人生を懸けて戦ってきたつもりです。やりたい未来がたくさんあります。みなさんの声に応えるのが選手だと思いませんか。強い者同士が集まって戦うのが本物の興行ではないですか。僕は逃げも隠れもしないです。SNSで書き込んだりするのなら正式に話をください。俺は待ってます」と衝撃発言。成り行きが注目される。
オファー出せるなら
— 武尊 takeru (@takerusegawa) September 16, 2019
とっくにお互い出してるでしょ。
色々言いたいことあるけど
今はその為に自分が信じることを全力でやるだけ。
絶対実現させるから待ってて。
まずは11月24日絶対勝つ。