▼第6試合 SuperFight! -67.5kg契約 3分3R延長1R
〇“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/第2代RISEウェルター級王者)
延長R 判定3-0 ※10-8×3
×タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/スーパーライト級3位、元WMC世界フェザー級王者)
※本戦の判定は29-29×3
両者は3月のWORLD SERIES開幕戦で対戦し、タップロンが左フックでベイノアをKOして13戦目でプロ初黒星を付けた。その後ベイノアは喜入衆(7月5日後楽園)に判定勝ち、タップロンは1階級下のスーパーライト級王者決定トーナメント(7月21日大阪)で山田洸誓に判定2-0で敗れている。WORLD SERIES最終戦での再戦となった。
1R、タップロンのパンチからの蹴りをベイノアはしっかりブロックし、左ローを蹴っていく。ベイノアはワンツーから後ろ廻し蹴りを放つが、タップロンは受け止めてベイノアを転倒させる。ベイノアは徹底的にローを狙う。
2R始まってすぐ、タップロンは右のパンチを狙い撃ちにしてベイノアを下がらせる。左フックを打ちに行ったベイノアだが、そこにタップロンの右フックがヒットしてベイノアが大きく下がる。1Rよりも距離が遠くなったか、ベイノアのローは空振り。ならばとパンチで入っていくベイノアにタップロンはパンチを合わせに行く。
3Rは両者パンチを繰り出す。タップロンは左ミドルを連打、ベイノアが右のパンチで前へ出るとタップロンは左フックを返していく。ベイノアはパンチを打ちに行くが、タップロンも危険なパンチを打ち返してくる。このラウンドはややスローダウンしたタップロンだったが、判定はドローで延長戦へ。
ローを蹴るタップロンに右ストレートを当てに行くベイノア。大きな動きがないまま時間が過ぎていったが、残り22秒、ベイノアの右ハイキックがヒットしてタップロンはダウン。残り時間はラッシュを仕掛け、ベイノアがリベンジに成功した。
喜びの涙を流したベイノアは「今日はリング上での9分間に懸けていたのでマイクの内容を考えていなかったんですが、伊藤代表のご指名でしゃべれることになりました。タップロン、本当にコップンカップ。僕は幕張で勝率100%なんです。まだ2戦しかやってないですけれど。このまま勝ち続けて幕張に戻ってきたいと思います。僕は3月に負けて、大阪で滑って、最後に勝ちました。これが僕のワールドシリーズです」とまたしてもマイクで滑っていた。
▼第5試合 -64kg契約 3分3R延長1R
〇秀樹(新宿レフティージム/ライト級1位、K-1 REVOLUTION FINAL-65kg級世界王者)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-28
×稲石竜弥(TEAM OJ/元Bigbangライト級王者、元MA日本ライト級王者、元APKFスーパーフェザー級王者)
秀樹は2月に白鳥大珠とRISEライト級王座決定戦を争ったが、ローを蹴ったところで白鳥がブロック。白鳥のヒザがスネに当たり、裂傷を負ってのドクターストップで王座獲りならなかった。約7カ月ぶりの復帰戦。
稲石は約5年ぶりのRISE参戦。レベルス、ビッグバン、KRUSHなど様々なリングを渡り歩き、3本のベルトを腰に巻いた。“変態的”と称されるトリッキーな動きが持ち味だ。
1R、前に出ながら独特のフォームからパンチを出す稲石。サウスポーの秀樹は左ローを蹴っていく。トリッキーな動きから突然入って連打、さらにバックハンドブローを繰り出す稲石。秀樹はやりづらそうな印象。
2R、秀樹はジャブと左ミドルの距離の長い攻撃。稲石はパンチを出しながらの前進を見せ、秀樹は左ミドルを合わせる。秀樹は稲石のトリッキーな動きに慣れたか、左ミドル、左ロー、右フックを当てていく。稲石も前へ出て強い右ミドル。両手を激しく上下に動かして挑発する稲石は右ミドルをヒットさせる。
3Rも左ミドルを蹴り秀樹に稲石は突進してのパンチ連打。秀樹は左ハイを放つが稲石は肩口で受け止める。秀樹は左ミドル、右フックをヒットさせて前へ出るが、稲石も手を出し続ける。しかし、稲石が後ろ蹴りを空振りしたところで秀樹が左ハイキック。これでダウンを奪う。仕留めにいく秀樹は稲石を追いかけるが、残り時間は少なく倒しきれず。判定で復帰戦を勝利で飾った。