▼第4試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R
○井上大和(NJKF TOKEN KICKBOXING GYM)
判定3-0 ※30-27×2、30-28
×クレイジーハスキー尚吾(REVOLT)
同級3位にランクインしている井上大和が福岡からの刺客・クレイジーハスキー尚吾と対峙。井上は当日、-55kgタイトルマッチに挑む中嶋愛樹斗との挑戦者決定トーナメントに4月に敗れて以来の復帰戦、対する尚吾は第3代KPKBスーパーフェザー級王者戴冠歴のある猛者だ。
試合は1R、井上はジャブを中心に素早く動きながらコンパクトに攻める。尚吾はじわじわと圧をかけながらローに威力抜群のパンチを思う存分にぶん回す。そんな最中、尚吾がバッティングを被弾し試合が一時中断されると、今度が井上がバッティングを被弾、ダメージは大きいか、長くインターバルが取られる。続行が危ぶまれるもドクターの判断により試合は再開され、井上は再び素早い動きを見せながら着実にヒットを重ねていく。
2R、左右のフックをぶん回しながら前に打ち出てくる尚吾、その勢いたるや尚吾がパンチを放つたびに観客席からどよめきが聞こえるほどだ。しかしそれでも井上は止まらない、一発の被弾が命取りと思われるような尚吾のパンチを避けながらジャブにワンツー・フックと細かくパンチをヒットさせていく。都度放たれるローも印象的だ、2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-18、1名が20-19と3者共に井上を支持する。
3R、さらに歩を強める尚吾はガードを固めながら前に圧をかけ左右のフックをこれでもかと振り回す、井上は下がらされるもストレートのカウンターをヒットさせるなどここでも被弾は許さず、自身のヒットを稼ぐ。それでも尚吾のパンチはやはり脅威だ、どれだけ打たれても止まることなく前進し一撃必殺のパンチを振るう、井上は臆することなくストレートにハイキックと素早く動き続けながらヒットさせる。井上の勇気・技術、尚吾の気迫・打たれ強さに多くの人がド肝を抜かれただろう。ヒヤヒヤするような試合が続いていくも、ついに井上はクリーンヒットを許さず試合終了、判定は2名が30-27、1名が30-28で3者共に井上を支持し、井上が判定勝利を飾った。