▼ダブルセミファイナル1 DEEP☆KICK-51kg王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R
○KING陸斗(ROYAL KINGS)
判定3-0 ※30-28×3
×一樹(Reborn kickboxing gym)
※KING陸斗が-51kg第4代王座に就く。
DEEP☆KICK最軽量級であるDEEP☆KICK-51kg、2022年に新設され今回が第4代王者を決める戦いとなる。対戦するはKING陸斗と一樹。両名は今年4月に対戦経験があり、その際は陸斗が判定勝利を収めており、そして早々の再戦は王座決定戦だ。何より一樹は第2代王者決定戦に、陸斗は第3代王者決定戦に出場するも互いにベルト目前で敗れた同士とベルトに懸ける思いも強いだろう。
果たして1R、早々からハイキックにフックツーと繰り出した陸斗はリングをグルグルと周り始める。やはりフットワークにはかなりの自信があるだろう、ローを放ちながら途端にワンツーやフックで踏み込み再びリングを周っていく。対する一樹、リング中央に陣取るとじっくりと陸斗の動きを観察しながらジャブにミドルと繰り出すもやや手数不足の印象。陸斗はハイスピードでリングを周りながらヒットを着実に重ねていき、1Rは陸斗が優勢。
2R、1R同様の構図になると陸斗はハイにミドル、フック・ストレートと繰り出していく。一樹は1Rより近い距離で圧をかけていきコーナーに詰めストレートにフックを放っていく。一樹はここでヒットが欲しいところだが陸斗の高いディフェンス能力には毎度のことながら驚きだ、スルスルと攻撃を避けながら着実にヒットを重ねる。2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-19、1名が20-18と3者共に陸斗を支持。
最終ラウンド、ここで挽回を狙いたい一樹は一層に圧を強めミドルにワンツーと放っていく。しかし陸斗は冷静、変わらずリングを周りながら自分の距離を保つとストレートにヒザ、ボディとヒットさせていく。残り時間1分、一樹は打ってこいとアピールしながらドンドンと前に打ち出るが、陸斗は冷静に対処しながらここでも着実にヒットを重ねていき試合は終了。
判定は3名共に30-28で陸斗を支持し、3-0で陸斗がDEEP☆KICK-51kg第4代王者の椅子に就いた。
試合後、喜びながらもどこか納得のいかない表情を見せた陸斗は試合後、再戦した一樹について「やっぱ気持ちが強いなっていう印象でした。ただ今回はちょっと自分の中ではダメな内容だと思うので王者としてもっと練習して上を目指します」と答えると「去年、安尾選手(安尾瑠輝/K-1ジム心斎橋チームレパード)に2Rで倒されてるのもあって、ずっといつどのタイミングで(パンチ・蹴り)もらうか分からなかったので、3分3Rが長く感じました。1R・2R・3R全部そうでしたが、やっぱり2Rは意識することはありました」と語った。
「3R動き続けるスタイルは疲れないって言ったら嘘になりますけど、このスタイルが自分の一番の武器やと思ってます。ここまで2連続1RKO勝利でしたが1RKOにこだわってるわけではなく、デビューしてから代表に倒せるときがいつか来るっていうのを教えてもらってずっと練習してたので、毎回倒そうと思って試合はしてなくて、タイミングよく当てれば倒せるってだけですね」と答えた。
次のステージについては「RISEの51kgのランカーの選手をしっかり倒していきたいです。まずは松本天志(TARGET SHIBUYA)選手とやりたいです。そして那須川龍心(TEAM TEPPEN)選手や他の選手を倒していってRISEで1番になりたいなって思います」と語った。
現在17歳と現役高校生ながらも確かな自分のスタイルを持ちDEEP☆KICK王者戴冠を達成した陸斗。自身の語る「世界一の選手」に向けてまだまだ突っ走る。