初回にバック奪われた宇藤が、2Rに久保村をスラムKO!「上の人誰でもいいんで戦ってください」
▼第4試合 フェザー級 5分2R
○宇藤彰貴(ゴンズジム)
[2R 3分53秒 KO] ※スラム
×久保村ヨシTERU(コンドル)
[レフェリー]岡田剛史
[サブレフェリー]
片岡誠人 1R 10-9
豊島孝尚 1R 10-9
安芸佳孝 1R 10-9
【写真】サステイン(ツイキャス配信)
西フェザー級注目の男・宇藤彰貴(ゴンズジム)と久保村ヨシTERU(コンドル)との一戦。
7.21後楽園ホール大会の同級では、世界1位の椿飛鳥が(飯田)たておにスプリット判定勝ち。竹原魁晟が計量ミスで上原平が戦わずして環太平洋フェザー級王座についている。
新旧総入れ替えも現実味を帯びるような生き残りを賭けたカードが並んでおり、後楽園・大阪の二連戦でフェザー級の勢力図が大きく変動することも十分考えられる。
その上には“KING”SASUKEが鎮座しており、「俺様以外、みんな雑魚」とも取られかねない発言で物議を醸したが、そこには身体を張って戦ってきた矜持も垣間見える。ただ勝つだけではなく、どうやって勝つか、が大切になってくる。真夏の2連戦で頭一つ抜け出すのは誰だ。
1R、宇藤はサウスポー構え。オーソの久保村は右インロー、宇藤も遠間から左ハイを見せる。まだ遠間の両者。
宇藤は、左三日月蹴りを腹に刺すと、左右の連打からダブルレッグで尻を着かせるも、金網背に立つ久保村そこに宇藤も右ヒジを放つ。四つから離れ際に左ヒジを突いた宇藤。
追う久保村は、長い右でケージに詰めるが、宇藤はワンツーで押し戻し。宇藤は左前蹴りもその足を掴んだ久保村がテイックダウン。クローズドの宇藤は左腕でギロチンも、久保村は尻を上げて左足でまたぐ。
再びギロチンを狙う宇都に対角の左足を出した久保村はハーフから押さえ込むが、サイドになったところで宇藤は右で脇を差し上げ、首を巻き込んで左にブリッジし、上に。
がぶりから久保村の立ち際に左右をまとめる宇藤! 崩れて下になった久保村にパウンドを連打。久保村は右で差してバックに回ると立ち上がり。左手で首投げの宇藤だが、投げ切れず正対して金網背に立つ。
久保村はボディロックテイックダウン! サイドバックから両足をかけてバック奪取、右手でパームトゥパームで絞めるが、パウンドに切り替えホーン。
2R、中央に出る宇藤。久保村は左ジャブ。遠間から左前蹴りの宇藤だが、その蹴り足を掴んだ久保村が軸足を腹ってテイクダウン。下の宇藤は久保村の左腕をキムラクラッチ。腹下で防御する久保村は、右手で細かいパウンド。膠着でレフェリーがブレイク。
スタンド再開。宇藤は右ハイ。久保村のジャブをかわすと、
を見せる。フェイントからプレスをかける宇藤に対し、久保村は左ジャブを伸ばす。その喧嘩四つの前手を掴み合う両者。
宇藤は左フックで飛び込んで、久保村の右から左の打ち返しに左を振って、そのまま首を掴むと、左ヒジ! 腰を落とした久保村に右から左、左ハイに繋ぐが、組んだ久保村はジャンピングガードに。
引き込めなかった久保村を宇藤は持ち上げて、両手を久保村の前に入れて、前方にスラム! 後頭部をマットに叩きつけられた久保村は失神、右のパウンド1発で宇藤も拳を止め、KO勝ちした。
MMA6勝1敗、勝ち星6つがすべてKO・TKO勝ちの宇藤は、「今回、対戦相手がなかなか決まらず断られたみたいで、上の人、誰でもいいので戦ってください」と語った。