TOMAがデイネッシュを左ハイKO!「チャンピオンシップを狙えるように」
▼セミファイナル 第6試合 フェザー級 5分3R
○TOMA(直心会TK68)
[2R 1分15秒 KO] ※左ハイキック
×ネイン・デイネッシュ(MMA RANGERS GYM)※2023年度同級新人王
[レフェリー]片岡誠人
[サブレフェリー]
岡田剛史 1R 10-9
豊島孝尚 1R 10-9
安芸佳孝 1R 9-10
第一部で行われるフェザー級サバイバルマッチ。元環太平洋王者TOMA(直心会TK68)vs.ネイン・デイネッシュ(MMA RANGERS GYM)。ここに来て台頭著しいニューウェイブの新鋭と対戦することになった。
TOMAと対戦するネインは2023年度新人王で未だ無敗。高いガードから繰り出すパンチと蹴りのコンビネーションもしなやかで伸びがある。テイクダウン、グランドワークもしっかりと熟すコンプリートファイターだ。
迎え撃つTOMAは復帰直後は結城大樹に敗れたが、岡田達麿、齋藤翼を下し、2連続KO勝利中で安定した強さを見せている。
サウスポー同士の対数となるのでリードのパンチがポイントとなるだろう。
【写真】サステイン(ツイキャス配信)
1R、サウスポー構えのTOMAに対し、デイネッシュは前足を上げてムエタイスタイルから左ジャブ、右前蹴りを突く。右インローのデイネッシュ。TOMAも左ロー、右ジャブをヒット。
デイネッシュの右ストレートに、右を合わせるTOMA。デイネッシュは左関節蹴り。右ボディストレートをヒット。さらに前蹴り。右ストレートから右ハイに繋げる。ガードするTOMAは左ストレート。ここはバックステップのデイネッシュ。詰めて右ストレートもかわしたTOMAが詰めて左ハイ! ブロッキングのデイネッシュにさらに左ストレートを打ち込む。
両手を少し広げてみせたデイネッシュは左ローを当てて右の後ろ廻しを見せる。
TOMAは右ジャブをヒット。デイネッシュは右ミドルハイ。TOMAの右フックをかわし、サウスポーにスイッチして左ストレートで踏み込むと、そこにTOMAは右フックを被せに行く。両者ヒットせず。
互いにローを蹴り合うなか、デイネッシュの左とTOMAの右が交錯。デイネッシュは右フックもかわすTOMA。デイネッシュは右アッパーで踏み込むと、そこにTOMAも右を狙う。
サウスポー構えのデイネッシュがシングルレッグからケージまでドライブ。右小手のTOMAに右ヒザを突くデイネッシュ。TOMAは右小手巻き払い腰テイクダウンも、すぐに立つデイネッシュが押し込みも離れるTOMA。デイネッシュがジャブを突いてホーン。
2R、サウスポー構えから入るデイネッシュは頭を下げて右ジャブで前に。TOMAはそこに右フックを狙う。右ジャブのTOMA。ガードするデイネッシュは右ジャブもそこに左ローを当てるTOMAは右フックにも繋ぐ。
デイネッシュの右ジャブの打ち終わりに左カーフを蹴るTOMAに、デイネッシュも左ローを返し、右ハイで牽制。オーソドックスに戻したデイネッシュが右前蹴り、右ロー。TOMAも右ローを蹴り返し。頭を回して近づくデイネッシュに、踏み込んでの右ジャブを当てたTOMA。デイネッシュは右前蹴り。
左前手でTOMAの右前手を触るデイネッシュに、TOMAは左手を伸ばしてデイネッシュの左ガードの上をはたくように目の前に拳を伸ばすと左ハイ一閃! デイネッシュがヒザから崩れ落ちた。
鉄槌連打にレフェリーが間に入った。ケージに上がり歓喜のTOMAは咆哮。勝ち名乗りで左足を叩いて見せたTOMAは、マイクを持つと、「5年ぶりに大阪に帰ってきて……半年前の試合(齋藤翼に3R TKO勝ち)がいろいろあって、格闘技続けるかどうかのところまで来たんですけど(涙をこらえながら)もう1回負けたらあかん思うて、周りのジムの支えとかスタッフの支えとかいろいろあってまた戻って来ました。すみません」と涙。
続けて、「ちょっとシンミリさせたらアカンと思うて(笑)、一番上がもう3歳で、コロナとかあって勝っててもなかなか会場に呼べなくて、今回勝てて、1回でもケージのなかで写真を撮りたいなと思っていたんで、それだけ最後、いいですか? チャンピオンシップ狙えるように頑張りますんでまた応援、よろしくお願いします」と語り、大きな拍手を浴びた。