▼第9試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R
〇梅井泰成(Mouton/同級3位)
判定3-0 ※30-27×3
×翔(REVOLT/同級5位)
梅井は、柔道とレスリングをバックボーンに持ちTEAM TEPPENに移籍してからは4連勝を飾り、2022年3月に平野凌我との王座決定戦を制して第4代フェザー級王座に就いた。同年8月の防衛戦で現王者・門口佳佑に敗れて以降は、ノーコンテストを挟み現在まで3連敗中と約2年勝利から遠ざかっている。ここは元王者の意地を見せたいところ。
翔はRISE WESTを主戦場に17戦12勝4敗1分。2023年にはランカーの山元剣心、都筑海杜、2024年には山川賢誠をKOと成長著しく、いま最も勢いに乗るフェザー級ファイター。元王者の梅井を相手にアップセットを起こし一気にランキングを駆け上がりたいところだ。
1R、サウスポーの梅井が左ボディストレート、梅井はこれを狙っていくが翔は右フックを合わせてくる。梅井は左ストレートを顔面とボディに打ち分け、左ローを蹴る。翔の前進をかわした梅井は左フック、続けてワンキャッチからのヒザ。直線的な翔に対し、回り込みも使って自分の攻撃を当てていく。強烈な奥足への左ローも。梅井の攻撃がヒットするたびに、超満員の観客席から大歓声が沸き起こる。
2R、梅井は左ミドルハイ、翔が前へ出てくるとサッとサイドへ動いて外す。さらに組みの展開になると相手を回しながら離れる。梅井が左ミドルハイから左ボディストレート、打ったらすぐにサイドへ回り込む。梅井の左ローに右ストレートを合わせrう翔だが、梅井の左ローをもらって身体が傾く。前に出ると梅井が先に踏み込んでの左ストレートをヒットさせる。さらにジャブで突き放す梅井。完全に梅井がコントロールしたラウンドに。
3R、梅井が左ストレート&左ロー、翔は何としても強打を当てようと前へ出るが梅井に先手を取られる。梅井の右フックを浴びてガードを固める翔。ジャブ、左ストレート、左ローとボディプッシュを混ぜて攻撃する梅井。試合終了のゴングが鳴ると梅井はニッコリと笑いかけるが、翔はその場に突っ伏した。
判定はその通り、ジャッジ三者とも30-27で梅井の完勝。梅井はリング上で涙をこらえる。「皆さん、お久しぶりです。自分は約2年間勝てなくてほんまに苦しい期間やったんですけれど、そんな時に応援してくれる方々は寄り添ってくれて、その人たちのおかげで乗り越えることが出来ました。ありがとうございます。ほんまに長くて大好きな格闘技やのに格闘技が嫌になってしまったりしたけれど、それでももう1回RISEのベルトを巻きたかったので今日はその新しい一歩を踏み出せたと思います。僕はフェザー級の門口チャンピオンに挑戦できる位置に行きます」と、マイクで語った。