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【Level-G】“究極の足関対決”は須藤拓真が今成正和からタップ奪う! 大嶋聡承が濱岸正幸に一本勝ち、坂本和子が富松恵美に判定勝ち、井上智子が柳仙香に判定勝ち

2024/06/16 16:06
【Level-G】“究極の足関対決”は須藤拓真が今成正和からタップ奪う! 大嶋聡承が濱岸正幸に一本勝ち、坂本和子が富松恵美に判定勝ち、井上智子が柳仙香に判定勝ち

(C)Keisuke Takazawa/Level-G

 2024年6月16日(日)16時から、東京・GENスポーツパレスにて『Level-G PRO/KROSS×OVER-CAGE.3-』が開催された。

 前日計量では、66.0kg契約(10分1R)のサブミッションオンリーで行われるグラップリングで対戦する今成正和(今成柔術)と、須藤拓真(X-TREME EBINA)がともに65.85kgでパス。

“足関十段”対“レッグハンター”による「究極の足関対決」に向け、今成は「まあ、壊れてくんねえかなと思ってやりますけどね」と笑顔。

 須藤は「自分が格闘技を始めるきっかけになった今成さん。格闘技を始めた当初はあこがれだった今成さんと試合ができる格闘技人生を送るとは思っていなかったので幸せです。敬意を持ってぶっ壊しに行きます」と意気込みを示している。

 Level-Gの高橋“SUBMISSION”雄己プロデューサーは、現在ONE Friday Fightsで2連勝中の石黒翔也との対談で、今回のメインを「とにかく緊張感のある試合。足触ったらヤバいヤツ同士が足を触るのをヒヤヒヤしながら見てほしいです」とコメント。

 今成と『IRE』で試合をし、須藤と練習経験がある石黒は、「今成さんは足の引っ張りとロックとタイトさがヤバい。ガガガッと見て、感じて分かる。須藤さんはまた違うタイプ。スッと綺麗に足が入って来て、いつの間にか捻られていて気付いたときは痛い」と、その足関節のスタイルの違いを語っている。

 最後に極めるのは、柔の須藤か、剛の今成か。試合は現地にて当日券も発売。またツイキャスにてPPV生配信も行われる。

 2023年6月の『Level-G PRO GRAPPRING』で須藤は「ライト級(-70.3kg)初代王者決定トーナメント」で3試合を一本勝ちで優勝。初代王者となった試合後、「いま放送席にいる今成正和さんに憧れてこの世界に入りました。体重もルールも、MMAでもコンバット柔術でもグラップリングでも合わせます。よろしくお願いします」と対戦をアピールし、和術慧舟會HEARTSに加え、今成柔術所属でもある『Level-G』高橋SUBMISSIONプロデューサーは「6、7割、自分に言っていると考え、動きます」と語っていた。

“新旧足関対決”といえど、今成のサブミッショングラップリングのアップデートはMMAのなかでも磨かれ、2021年10月の春日井“寒天”たけし戦ではガードからの腕十字・オモプラッタスイープからのアームロック、2024年2月の前戦・摩嶋一整戦でも腕十字を極めていることは記憶に新しい。

 足関節だけではないコントロールからのサブミッションも武器とする今成に対し、“足関十段”との対戦をアピールしていた須藤は、足関節で真っ向勝負を仕掛けてくると考えられる。果たして両者はどんな形で組むか。

 師匠である今成を、自身の大会への招聘を実現させた高橋SUBMISSION雄己プロデューサーは、この一戦の見どころを、「日本屈指の殺傷能力を持つ足関節技技師同士の斬り合いです。ズバリ『どちらが、いつ斬って落とすのか?』という一点に尽きるのではないでしょうか。今成さんも須藤さんも、その足関節技の殺傷能力の高さ故に、普段は“相手をぶっ壊すか。逃げ切られるか”という感覚で試合をしていると思います。しかし、今回はお互いに自分も壊される可能性がある相手と接触する事になります。

 今大会のコピーは『Crack me, if you can.』、つまり『鳴らせるもんなら、鳴らしてみろよ』です。格闘技ファンの皆さんも、“今成さん、須藤さんが足関を取られるかも知れない”試合を、日本で観る機会は後にも先にも無いのではないでしょうか? いつどちらの足首が鳴るか分からない、必殺の矛を持つ者同士の、最高にスリリングで濃密な10分間をお楽しみください! 今ここで野暮な技術講釈は垂れません! 深い事は考えず、ドキドキしながら見入ってください! 俺も今からめちゃくちゃ楽しみです!」と熱く語っている。

▼-66.0kg契約(※前日計量)10分1R
×今成正和(今成柔術)65.85kg
[1R 1分53秒 リバーストーホールド]

〇須藤拓真(X-TREME EBINA)※Level-Gライト級王者 65.85kg

 マネキンの足を持って入場の須藤。今成はいつものように淡々とケージへ進む。

 1R、先に須藤が金網まで詰めると今成が金網際で引き込み。中央に戻す須藤にダブルガードで捻りあい。レッグドラッグからいきなりヒールを狙う須藤。ヒザを外す今成。

 鼠径部に足をかけて須藤の仕掛けを防ぐ今成に50/50から浅めに組み、右足に右足をかけた須藤は、つま先を押し込み、相手のヒザを浮かせてリバーストーホールド! うつ伏せになった今成がタップした!

 駆け寄る須藤に今成は肩を叩くと、須藤は涙。

 試合後、須藤は「X-TREME EBINAの須藤です。すみません、ちょっとあまり喋れないです……今成さんはじめ、今回の機会を設けてくださった方々、ありがとうございます。今成さんに憧れて始めて、一番お互い得意なところで勝ててよかったです。これからも足関を磨いて、十段を倒したという名に恥じないように頑張っていきます。応援よろしくお願いします」と語った。

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