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【RIZIN】堀口恭司がセルジオ・ペティスとの再戦で判定勝ち、クレベルがアーチュレッタを初回ヒールフックで極める! 上田がコバルチェクに一本負け、無敗シェイドゥラエフが武田に一本勝ち、ダウトベックが6連続1R勝利「王者目指す」、ベイノアが体重超過のケースに判定勝ち

2024/06/09 13:06

▼第8試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
〇クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)※元RIZINフェザー級王者=66.0kg
[1R 2分25秒 ヒールフック]
×フアン・アーチュレッタ(米国)※元RIZIN&Bellator世界バンタム級王者=66.0kg

 鈴木千裕が王座に就く、RIZINフェザー級の「次期挑戦者決定戦」と位置づけられる一戦。


 クレベルは、2019年9月からMMA7連勝でRIZINフェザー級王座を戴冠。2022年大晦日にパトリシオ・ピットブルに判定負け後、2023年6月に現同級王者の鈴木千裕との王座戦で400gの体重超過で王座剥奪も、1Rに腕十字を極めた(※ノーコンテスト)。


 2023年9月に金原正徳に判定負けで約14年ぶりに日本人に敗れるも、2023年12月に斎藤裕を3R ダースチョークに極めて再起を果たしている。


 今回のアーチュレッタ戦の決定に、クレベルは堀口恭司(vs.セルジオ・ペティス)が所属する米国フロリダのアメリカントップチームで出稽古を行っており、北米MMAの猛者であるアーチュレッタ対策を練っている。

 対する、元NCAAディビジョン1レスラーのアーチュレッタは、KOTC時代に、世界ジュニアウェルター級・ライト級・バンタム級・フライ級の四階級を制しており、昨年末バンタム級からフェザー級転向を表明していた。


 2019年9月に、Bellator世界フェザー級王者パトリシオ・ピットブルに挑戦するも5R判定負けで戴冠ならなかったアーチュレッタは、2020年9月の「Bellator世界バンタム級王座決定戦」でパッチー・ミックスに判定勝ちでバンタム級王座戴冠。


 2021年5月にセルジオ・ペティスに判定負けでバンタム級王座から陥落すると、2022年12月にRIZINバンタム級に初参戦。

 強豪キム・スーチョルにスプリット判定勝ちを収めると、2023年5月に井上直樹にも判定勝ち。2023年7月の『超RIZIN.2』での「RIZINバンタム級王座決定戦」で扇久保博正に判定勝ちし、米国人史上初のRIZIN王座獲得に成功している。

 しかし、2023年大晦日の『RIZIN.45』での「RIZINバンタム級タイトルマッチ」で2.8kgの体重超過。ベルト剥奪の上、レッドカード・戻し体重制限のなか、朝倉海に2Rにヒザ蹴りをボディに受けてダウンし、そのままパウンドでTKO負け。RIZINで初の黒星を喫していた。


 日本での再起戦は、2020年1月にヘンリー・コラレスに判定勝ちして以来となるフェザー級(66kg)戦に。タフなレスリングによるテイクダウンと、MMA打撃が融合したアーチュレッタは、これまで一本負けは、キャリア2年目の2015年3月にWSOFでアンドレス・ポンスの三角絞めに敗れた1敗のみ。

 RIZINフェザー級でアーチュレッタが二階級制覇に向けて、元王者を下すか。それともクレベルが、返り討ちにするか。アーチュレッタのセコンドには元K-1のドゥエイン・ラドウィック。クレベルのセコンドにはマルキーニョス、サトシ、鈴木博昭。

 1R、グローブタッチ。遠間に立つ両者。ともにオーソドックス構え。クレベルの右ローに、アーチュレッタがワンツースリーで詰める。さばくクレベルに右ロー。クレベルも右ロー。左右連打の飛び込みに右の蹴りを返す。

 両手を左右に回すクレベル。左の蹴りを出すクレベル。それを取らせたか。アーチュレッタは左のニータップで軸足を払ってテイクダウン、クレベルはドンキーガードから股を潜りバック狙いから足関節へ。反転したアーチュレッタが足を抜こうとした瞬間にクレベルは左足をヒザ上で組んでストレートフットロックから内ヒールフック! アーチュレッタのヒザが外側に曲がり、すぐにタップした。

 試合後クレベルは、「みんな半分はいつも(自分を)信じられない。何回も戦う、私、何回も信じてください。あと、でも鈴木千裕、なぜ逃げる、いつ戦う?」と王者に対戦を要求。


 鈴木は「逃げないよ、いつでもOK。やろうぜ」と回答すると、クレベルも「よし!」と咆哮。「榊原さん、タイトルマッチ! 自分の子供も来る。10月やりたい。なんで(鈴木)怒った? 1、2、3、ボーペガー!」とマイクで叫んだ。

 解説席の鈴木は「まず五味さんをKOしないと。ぜひ皆さん観に来てください。そしてパッキャオをKOして、クレベル、ピットブル、全員KOして今年を締めようと思ってるんで、楽しみにしてください」と語っている。

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