(C)Zuffa LLC/UFC/report by JimuraYunta
2024年5月18日(土)、中国・上海のUFCパフォーマンス・インスティチュート(UFC PI)にて『ROAD TO UFC』シーズン3(U-NEXT配信)のオープニングラウンド(エピソード1&2)が開催された。
初日のエピソード1&2に出場した日本人は、フェザー級の原口伸、安藤達也、河名マスト。女子ストロー級では本野美樹が出場予定も、本野の対戦相手のホアン・フェイル(中国)が116.7ポンド(52.93kg)で体重超過。試合は中止となり、本野は女子ストロー級トーナメント2回戦進出が決定している。
日本人レスラー3人が出場したフェザー級では、トップバッターの原口が、ホン・ジュニョン(韓国)から左フックでダウン奪ってのコントロールで判定勝ち。
「僕の得意な試合運びだったので、見ている方はつらいかもしれないですが、僕はあまりきつくなかった。これをつまらないというなら、相手は逃げてください。次は僕が目指すスクランブル多めのレスリングを使っていきたいと思います」と語った。
続けて、『ROAD TO UFC:JAPAN』以来、9年ぶりにRTUに出場した安藤は、一階級上での挑戦でズー・カンジエ(中国)と打撃戦を展開するも被弾し、組みでも後手に。TKO寸前に追い込まれるも持ちこたえ、判定3-0で敗れた。
勝利したカンジエは、2回戦で原口伸と対戦に。
日本人として初日の最後に出場した河名は、ソン・ヨンジェ(韓国)と対戦。右フック、ミドルを被弾しながらも、得意のグレコをMMAに融合させた組みで、ヨンジェの心を折り、判定3-0で勝利。2回戦で中国のシエ・ビンとの試合を決め「UFCとの契約はマスト」と、自身の名を文字って優勝を誓った。
なお、2日目の19日(日)は、バンタム級に野瀬翔平、小崎連、透暉鷹が出場。またワンマッチに雑賀“ヤン坊”達也が出場する。なお、フライ級の松井斗輝が体重超過で試合中止となっている。。
Road to UFC: Shanghai Episode 2
2024年5月18日(土)日本時間21時開始
▼第5試合 フェザー級 5分3R
〇シエ・ビン(中国)Bin Xie 12勝4敗 145lbs/65.77kg
[判定3-0] ※30-27×3
×イーブーゲラ(中国)Yibugele 24勝13敗1分 145.5lbs/66.00kg
フェザー級トーナメント一回戦。
中国のシエ・ビンは2021年にコンテンダーシリーズ出場(オリバー・ムラッドに判定負け)。2022年の『ROAD TO UFC』 に出場したが、一回戦で優勝したイ・ジョンヨンにガードからの腕十字で秒殺一本負けした。その後はインドネシア、中国で3戦して全勝(2試合が1RパウンドでのKO勝ち)。26歳。
当初出場予定だったハミド・アミリの代役として出場を果たすのは、2023年の『ROAD TO UFC』し、神田コウヤに判定負けした中国のイーブーゲラ。神田戦ではタックルを切り、パンチを打ち込む場面を度々見せていた。その後は中国国内でライト級に上げて2戦し、8月には元修斗王者の川名雄生にスプリット判定勝ちしている。24勝12敗1分の34歳。
1R、オーソドックスのシエ・ビンにイーブーゲラはサウスポーで構える。ジャブの刺し合い。シエ・ビンがインロー。詰めてきたイーブーゲラに右を打ち込む。ジャブから踏み込んでタックルに入ったイーブーゲラ。ボディロックから投げを狙うが、シエ・ビンはケージでこらえる。離れ際にヒザを入れたイーブーゲラ。ジャブをつくシエ・ビン。イーブーゲラが出たところにカウンターの右がヒット!イーブーゲラダウン!上になったシエ・ビン。パウンドを入れるが、イーブーゲラは下から足で距離を作ると立ち上がり離れた。再び詰めてきたシエ・ビン。ワンツーがヒット。右ハイ。カーフキック。イーブーゲラが前に出るとすぐバックステップしてかわす。ホーン。
2R。またインローを入れていくシエ・ビン。ジャブを突く。イーブーゲラも飛び込んで左を放つが、打ち終わりに右を返すシエ・ビン。右ミドル。腹に入って動きが止まったイーブーゲラ。さらに右のパンチを打ち込むとイーブーゲラはサークリングし距離を取る。イーブーゲラが飛び込んでパンチを入れると一瞬膝を着いたシエ・ビン。しかしシエ・ビンがジャブから右ボディストレートを入れる。右ミドル。カウンターをもらっているイーブーゲラだが、打たれながらも飛び込んでのパンチを打ち込んでいく。シエ・ビンのワンツーがヒット。すぐに打ち返すイーブーゲラだが、バックステップされヒットせず。残り1分。シエ・ビン右ミドル。ホーン。
3R。前蹴りを入れるイーブーゲラ。シエ・ビンは右ハイからインロー。プレッシャーを掛けてケージ際まで追い込む。パンチで飛び込んで抜け出したイーブーゲラだが、シエ・ビンはすぐにまた圧を掛けていく。右ハイ。ジャブから右ストレート。ワンツーから右ハイ。イーブーゲラの左がヒットして一瞬膝を着いたシエ・ビンだが、すぐに立て直してジャブを入れていく。右ストレート。イーブーゲラがスーパーマンパンチを放つがかわされる。残り1分。ジャブ、ボディで接近させないシエ・ビン。最後はバックステップで距離を取り逃げ切った。
判定3-0(30-27×3)のフルマークでシエ・ビンが勝利。準決勝では河名と対戦する。準決勝2試合はいずれも日本vs.中国に。勝ったシエ・ビンは「上海合宿で完璧に準備ができた。UFCとするにあたって完璧に準備が出来ている」と自信のコメントを残した。
#RTU3 Official Result: Xie Bin (30-27, 30-27, 30-27) defeats Yibugele by Unanimous Decision.
— UFC News (@UFCNews) May 18, 2024
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