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【ROAD TO UFC】鶴屋怜が父ゆずりのVクロスで一本勝ち! 7戦無敗全フィニッシュ勝利に。神田コウヤが熱戦制す。SASUKEはTKO負け

2023/05/27 19:05

▼フェザー級 5分3R
〇神田コウヤ(日本)12勝4敗(145lbs/65.77kg)
[判定3-0] ※30-27×2, 29-28
×イーブーゲラ(中国)22勝12敗1分(145.5lbs/66.00kg)

 神田は、2021年12月に牛久絢太郎をあと一歩まで追い込みながらも判定負けでDEEP王座奪取ならず。牛久戦後、青井人を3R TKO。2022年11月には中村大介にも判定勝ちで再び連勝街道に乗ると、2023年2月のDEEPフェザー級暫定王者決定戦で五明宏人を完封し、ベルトを巻いた。ホーム・中国のイーブーゲラは33歳で22勝11敗1分1NC。中国JCKを主戦場に現在6連勝中だ。

 1R、ともにサウスポー構え。ファーストコンタクトでダブルレッグから金網に押し込み、左ヒジを突く神田! イーブーゲラは体を入れ替え四つ組みに。ブレーク。

 神田の右ミドルを掴んで右ストレートを突くイーブーゲラ。一瞬バランスを崩した神田だが、すぐにシングルレッグテイクダウン!

 マット中央で背中を着かせると、中腰からパウンド。右で差して片足をパス。しかし亀から立つイーブーゲラ。追う神田にヒザを突くが、神田が右で差して押し込み、両脇差しから左差しに。離れ際に右ヒジを突く。ワンツーの左を振る神田。ホーン。神田が攻勢も、蹴り足を掴んでの右が当たらずもどう評価されるか。

 2R、右を突いて前に出て左ヒザを突く神田。さらに右インローも。ダブルレッグから金網に押し込むもここは固執せず離した神田。ワンツーの左をブロック上に当てる神田は右ジャブのダブルも。ブロッキングのイーブーゲラに右前足ハイも。詰めるときにガードが下がる神田。左から右を当てるイーブーゲラ。

 ジャブから左を突く神田に下がりながら右を当てるイーブーゲラ。その1発に場内から歓声が沸く。2度の神田の組みは切ったイーブーゲラだが、残り30秒で神田はダブルレッグテイクダウン。金網背にイーブーゲラが立ち上がる。イーブーゲラが取ったラウンドか。

 3R、ワンツーから低い組み、その離れ際に左縦ヒジを突く神田だが、かわすイーブーゲラ。右をもらう神田の左頬がカットする。前に出るのは神田。追って跳びヒザにサークリングするイーブーゲラはクリンチ。突き放す神田は左ハイ。左右で前に出るが、打ち終わりにイーブーゲラは左を狙い、右を当てる。

 右インローの神田は詰めて組むがテイクダウンには繋げられず。右フックから組み。さらに詰めて左を当てる! しかし詰めたところに右を返すイーブーゲラ! 左の蹴りを掴んで右ストレートは神田! バランスを崩し尻餅を着いたイーブーゲラだが立ち上がる。

 詰める神田は右で前に! スタミナ互いに厳しいなか、前に出る神田はジャブ、ストレート。最後に手数を出す。

 判定3-0(30-27×2, 29-28)で神田が勝利。頷いて満足気な表情を浮かべた神田は、「対戦していただいたイーブーゲラ選手、会場を盛り上げていただいたファンの皆さんありがとうございます」と、圧倒的なアウェーながら上海のファンに挨拶。

 続けて「いろいろな手続きを経てここまで来たので、決して負けるわけには行きませんでした。最後は被弾覚悟、玉砕覚悟──という言葉が日本にはあるのですが、その覚悟で向かいました」と落ち着いた表情で語った。

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