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【ONE】秋元皓貴がアグレッシブに攻め続けるも元K-1王者ウェイ・ルイが判定勝ち! 体重超過もサンデルがKO勝ち、澤田千優が完勝で本戦2連勝、市川奈々美は35秒一本負け。アブドゥラエフがアミールとの10戦無敗対決を制す、メンシコフがKO勝ち、マクラーレンが逆転勝ち

2024/05/04 09:05

▼第7試合 バンタム級 キックボクシング 3分3R
×秋元皓貴(日本/元ONEバンタム級キックボクシング世界王者)
[判定0-3]
〇ウェイ・ルイ(中国/初代K-1 WORLD GPライト級王者)


 元ONEキックボクシング世界バンタム級王者の秋元は、ジャン・チェンロン、チュー・ジェンリャンら中国の強豪のほかカピタン・ペッティンディーアカデミーに勝利するなど5連勝も、2022年11月のペッタノン・ペットファーガス戦でスプリット判定負け。しかし、試合後ペッタノンに禁止薬物の陽性反応が認められたため、ペッタノンの王座は剥奪となっている。

 この試合から1年以上、リングから遠ざかっている秋元には、1月の日本大会で、最初にジョナサン・ハガティーとのタイトルマッチのオファーがあったが、ハガティー負傷により日本大会には間に合わず。「その後ジョン・リネカーとのスペシャルルールやミックスルールでの話もありましたが、キックボクシングでの試合をしたいという思いが強く(秋元)」日本大会出場ならず。今回のルイ戦が決定した。

 散打出身のルイは、2017年2月の「K-1 WORLD GP 初代ライト級王座決定トーナメント」でK-1初参戦。1回戦で佐々木大蔵を2R KOに下すと、準決勝でクリスチャン・スペトゥクに判定勝ち。決勝で平本蓮の左ローに苦しみながらも手数を返してスプリット判定勝ち。中国人初のK-1チャンピオンに輝いている。

 その後もタイトルマッチでゴンナパー・ウィラサクレックに判定勝ちするなど、怒涛の33連勝を飾るが、2018年3月の卜部功也戦で700gの体重超過。変則王座戦の末に、卜部の左ストレートを浴びて2R KO負け。キャリア初のKO負け、約3年7カ月ぶりの黒星を喫していた。

 K-1を離れてからは、Glory of Heroes、武林風にカムバックし、2023年4月の前戦『武林風 536』では東本央貴に判定勝ち、20連勝をマークしている。

 1R、サウスポーのルイに秋元は右ミドル、ルイも軽快なフットワークから左ミドルを蹴る。ミドルの蹴り合いが続く中、秋元は右インローも蹴り、ワンツーを繰り出す。両者ともスピーディーなフットワークから蹴りを多く出す。右にポジショニングしての右フックから左ミドルを蹴るルイ。秋元は左右のミドルを腕で受ける。前に出ることが多いのは秋元で左右ミドルを当てていく。

 2Rも前に出る秋元が右ストレートで下がったルイに飛びヒザ、さらに左フック、右ローでルイのバランスを崩す。左フックから右ストレート、1Rよりも距離を詰める秋元がヒットを奪う。

 モーションの小さい右ストレート、左フックで前に詰める秋元。ルイはバックステップでクリーンヒットを避ける。そこへ秋元が右ローの連打。ルイは秋元の前進を前蹴りで止め、左右フックを返す。

 3Rも前に出るのは秋元。右ストレート、右インロー―でヒットを奪い、手数でも秋元が優る。秋元は右の三日月を蹴り、右ボディストレートから左フック。下がるルイに秋元が左ミドルをヒット。ルイは左ボディ、左ローを返す。前蹴りで止めようとするルイだが、秋元の前進は止まらない。右ストレート、右ローと最後まで攻め続けた。

 試合が終了すると両者とも手を上げる。判定は3-0でルイが勝利。解説の野杁は「マジか」と声を上げるが、「ゲームを支配していたルイ選手に軍配があがったのかな。簡単に言えば倒せば誰も文句を言わないので倒さないとダメってことですかね」とコメントした。

秋元 - ウェイ ONE判定スコア

Judge1

9-10
10-9
9-10

Judge2
9-10
10-9
9-10

Judge3
9-10
9-10
9-10

※28-29が2者、27-30が1者

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