▼セミファイナル(第8試合)117LBS(53.07kg)契約 3分3R
〇名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム)
判定3-0 ※30-27×3
×ケビン・マルティネス(スペイン/T-DED99)
【写真】今回のワイクルーの締めは野球。ホームランをかっ飛ばした
名高は2018年12月にラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王座(47.63kg)を獲得し、2019年4月にはルンピニーの同級タイトルも獲得。日本人初のムエタイ2大殿堂ラジャダムナン・ルンピニー統一王者となった。その後も快進撃を続け、2023年2月にはRWSシリーズに参戦し、左ハイキックで見事なKO勝ち。4月にはムエタイ強豪ソンチャイノーイもKO、5月にペットナコンをKOすると、7月にはウェウワーを破りラジャダムナンスタジアム認定フライ級王座を奪取。タイ人以外では史上初となるラジャダムナン王座の2階級制覇を達成した。
快進撃は止まらず、8月には『RWS』で初防衛戦を行い4R TKO勝ちで日本人では史上2人目となるタイでの防衛に成功。9月も『RWS』に出場してスーパーフライ級でスーウィチャイを初回KO。10月のBOMでは左ミドルキックでチョンデンの左腕を1Rで破壊し、11月の『ジャパンキック』ではルンサックノーイを左ハイキックで2RにTKO。12月のRWSにてシューサップを2RでKOし、ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級暫定王座を獲得すると、2月12日に日本初上陸を果たした『RWS』で正規王者プレーオプラーオを判定で破り王座を統一、前人未到の3階級制覇を達成した。戦績は54勝(37KO)6敗1分。
マルティネスはスペインで6度、ヨーロッパで2度チャンピオンになった実績があり、現在はタイに在住しRWSを主戦場としている。戦績は76戦52勝24敗。
この試合は117ポンド契約=53.07kg契約ということで、バンタム級(上限は118ポンド)に該当。名高にとって4階級制覇を見据えての試金石となる。
1R、名高は左ミドルをどんどん蹴り、ジャブ、ヒザ、右ローを織り交ぜる。マルティネスはパンチ、左ミドルを放つも名高はすぐにバックステップしながら回り込んでかわしていく。右へ回り込みながら右ロー、左ミドルを蹴っていく名高。オープンスコアは10-9×3で名高。
2Rも名高は強い左ミドルを蹴っていき、左ストレートをボディへめり込ませたかと思うとその左を顔面へと打ち分ける。左ハイ、ヒザ蹴りと攻撃を振り分け、マルティネスも左右フックや左ミドルを蹴るのだが名高の手数の多さ、技のバリエーションで印象がかき消される。OPスコアは10-9×3でこのラウンドも名高。
3R、マルティネスはパンチで勝負をかけて距離を詰めるが、名高がフットワークで回り込んでかわしていき、ロープに詰まっても左ストレートを顔面とボディに当てるのは名高の方だ。顔面前蹴りではマルティネスを大きく仰け反らす。ほぼワンサイドに名高が多彩な攻撃でヒットを奪い、試合終了。