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【ONE】24戦無敗の二コラが22連勝の王者を破りライト級キック王座を奪取、手塚が5連続フィニッシュ勝利で王座戦アピール、内藤はリベンジならず。ケイドとタイのルオトロ兄弟が共に“ルオトロチン”で一本勝ち! スーブラックがクズミン下す

2024/04/06 08:04

▼ONEキャッチウェイト(136ポンド/61.68kg)キックボクシング 3分3R
〇デッドゥアンレック・ティーデ99(タイ)136.00lbs, 1.0229
[判定3-0]
×内藤大樹(日本)134.25lbs, 1.0009

※デッドゥアンレックがハイドレーションテストをパスするも体重超過。136ポンド契約のキャッチウェイト戦で双方合意。デッドゥアンレックの報酬の30%が対戦相手に渡される。

 内藤は、2019年からONEを主戦場にし、初戦となった10月のジャカルタ大会でニージーランドの強豪アレクシ・セレピソフに3R KO勝ち。12月のマレーシア大会ではポルトガルのルイ・ボテーリョに判定勝ち、2020年2月にはサバス・マイケルに判定勝利と連勝記録を更新した。


 2020年12月にジョナサン・ハガティーに判定負けを喫したが、2021年6月のワン・ウェンフェン戦、9月のペッダム・ペッティンディーアカデミー戦でいずれも判定勝利し、2022年5月の「ONEムエタイ フライ級ワールドGP」のメンバーに抜擢されるも、初戦となった準々決勝で武尊と対戦したスーパーレック・キアトモー9に判定負け。

 2022年10月にアミール・ナセリを判定で下し、再起を遂げるも、2023年は7月のデッドゥアンレック・ティーデ99戦、10月のゴントラニー・ソーソンマイ戦の2戦でいずれも判定負け。2024年3月15日、5カ月ぶり復帰戦でシャーゾット・カブトフを判定3-0で破り、再起を飾った。戦績は36勝11敗。


 デッドゥアンレックは2023年2月に『ONE Friday Fights』に初参戦すると、9月までに4連勝。11月にナックロップ・フェアテックスにTKO負けで初黒星を喫している。


 両者は2023年7月にフライ級ムエタイで対戦し、デッドゥアンレックが右ストレート、左右ミドルを多用し、内藤は蹴り足キャッチからの攻撃で対抗したが、キャッチしての返しの攻撃よりも、強い右ミドルを蹴って当てていたという方が評価されたか。判定の瞬間、内藤はセコンドを見て唖然とした表情を見せる惜しい結果となっていた。今回はキックボクシングルールでの再戦となる。


 1R、
右ロー&左インローを蹴っていく内藤にデッドゥアンレックは右ミドル。デッドゥアンレックはワンツーでボディも打って来る。内藤は左インローはかわされるも、右ロー&左インローを何度もヒット、デッドゥアンレックの左右ミドルに返していく。デッドゥアンレックは右ストレートを多用。


 2R、
デッドゥアンレックのワンツーにも右ローを返す内藤。デッドゥアンレックが攻撃を繰り出すと必ず内藤が右ローか左インロー、左奥足ローを返してくるためデッドゥアンレックはバランスを崩し始める。デッドゥアンレックの右ミドルにワンツー・スリーを打つ内藤。ミドルに返しの右ローを蹴ると、デッドゥアンレックはあからさまに嫌がる顔を浮かべた。


 3R、
内藤は左ミドルをヒットさせると左右のボディでデッドゥアンレックを下がらせる。コーナーへ追い詰めて前蹴りと右ボディストレート、左ボディ。デッドゥアンレックも右を打ち返してくるが左足を何度も上げてローを警戒。


 内藤は左ミドル、前蹴り、左右ボディとボディに攻撃を集中させ、左フックと右ストレートもヒットさせる。デッドゥアンレックは左右ミドルをしっかりヒットさせるが、下がり気味。デッドゥアンレックの右ミドル連打に右ストレートを打つ内藤。デッドゥアンレックはヒザも突き刺す。


 確実にローのダメージを与えていた内藤だが、やはりデッドゥアンレックのミドルキックのヒットが評価されたか、判定3-0でデッドゥアンレックの勝利に。内藤はまたも悔しい敗戦となった。

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