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レポート

【ONE】内藤大樹がハイキックでダウン奪い再起戦で勝利。小清水涼太が超アグレッシブファイトでジョーカーをKO、日本勢の連敗をストップしボーナスもゲット

2024/03/15 23:03
ONE Friday Fights 552024年3月15日(金)タイ・ルンピニースタジアム※U-NEXTでLIVE配信中 ▼第3試合 キャッチウェイト(61.87kg)キックボクシング 3分3R×シャーゾット・カブトフ(キルギス)[判定0-3]〇内藤大樹(BELLWOOD FIGHT TEAM/キックボクシング・フライ級3位)  内藤は、2019年からONEを主戦場にし、初戦となった10月のジャカルタ大会でニージーランドの強豪アレクシ・セレピソフに3R KO勝ち。12月のマレーシア大会ではポルトガルのルイ・ボテーリョに判定勝ち、2020年2月にはサバス・マイケル(キプロス)に判定勝利と連勝記録を更新した。  2020年12月にジョナサン・ハガティーに判定負けを喫したが、2021年6月のワン・ウェンフェン(中国)戦、9月のペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)戦でいずれも判定勝利し、2022年5月の「ONEムエタイ フライ級ワールドGP」のメンバーに抜擢されるも、初戦となった準々決勝で武尊と対戦したスーパーレック・キアトモー9(タイ)に判定負け。  2022年10月にアミール・ナセリ(イラン/マレーシア)を判定で下し、再起を遂げるも、2023年は7月のデッドゥアンレック・ティーデ99戦、10月のゴントラニー・ソーソンマイ戦の2戦でいずれも判定負け。5カ月ぶり復帰戦で再起なるか。戦績は35勝11敗。  今回、内藤がキックルールで対戦するシャーゾット・カブトフは24歳のキルギスファイター。172cmでオーソドックス構えからバックフィスト、スピニングバックキックなど回転系の技を得意とする。戦績は62勝14敗。  前日計量でカプトフがフライ級リミットをクリア出来ず、キャッチウェイトで実施される。  1R、右ローの蹴り合いからスタート。カブトフは飛び後ろ蹴りを放つが、内藤は再度ステップでかわすと右ローを蹴り、奥足の内側にも右ローを蹴っていく。内藤は右カーフや左カーフも織り交ぜながら、右インローをカブトフの奥足内股へ命中させる。カブトフはローに飛び上がる場面もあるが、後ろ蹴りの2連発という派手な動きを見せた。飛び後ろ蹴りをかわすとすかさず右ローを返す内藤。  2R、カブトフは踏み込んでのワンツーを放つが、圧を強めた内藤がカブトフのお株を奪う後ろ廻し蹴りを放つ。右へ動こうとするカブトフの先に動いて右の攻撃を当てていく内藤。左右のローをカブトフの左右足の外側・内側へまるでジャブのように軽快に当てていく。内藤はワンツーからの左ハイキックでダウンを奪う。  3R、ワンツーで前へ出る内藤の右ローでカブトフは転倒。カブトフの後ろ廻し蹴りはかわす。内藤は左右のハイでカブトフを脅かせつつ、続けてローを蹴っていく。カブトフがローを蹴って来ると必ず返す内藤。このラウンドはカウンターを狙ったのか、それともミスを回避したのか、手数が少な目だった内藤だがカブトフも攻めることが出来ず、判定3-0で内藤が再起戦を勝利で飾った。 [nextpage] ▼第2試合 キャッチウエイト(61.1kg)ムエタイ 3分3R×ジョーカー・パサイシ(タイ)[TKO 3R 0分54秒 ※レフェリーストップ]〇小清水涼太(KING LEO)  ジョーカーは19歳ながら75勝16敗の戦績を持つ。2023年11月に『ONE Friday Fights』初参戦を果たすと、セクサン・フェアテックス(激闘鉄人のセクサンとは別人)に判定2-0で惜敗している。  小清水はラウェイルールでの試合経験を持つ強打者。近年は『BOM』を主戦場としており、KJヒロシを2RでKOしてみせるも、10月大会では前週のONE Friday Fightsに出場した羅向に初回KO負けを喫している。  1R、サウスポーの小清水が左前蹴りと右ミドルで先制、ジョーカーも右ローを蹴って来ると小清水はジャブから打ち合いに行く。ジョーカーも右を返す。ジョーカーは右ミドルをしっかり当てていき、小清水は飛び込んでのボディから左右フックを狙う。ジョーカーの右ミドルをキャッチした小清水はすかさず右ボディを打つ。  2R、ジョーカーの右ミドルに右フックを合わせる小清水。そこから一気にパンチをまとめて攻勢に出るが、逆にヒザを出そうとしたところに左フックをもらってダウン。立ち上がった小清水は打ち合いに応じるもヒザを出すとジョーカーに右フックを合わされる。それでも打ち合いに行く小清水。激しくパンチが交錯し、小清水の左フックでジョーカーが大きくバランスを崩すが、下がってここは回復に時間を使う。小清水は圧をかけて左右でボディを叩き、打ち合いを仕掛ける。  3Rも圧をかけて前に出るのは小清水。ジョーカーはロープ伝いに回り込みながら右ミドルと左ローを蹴る。小清水がボディを打つとジョーカーは下がり、小清水が一気にボディを攻めていく。防戦一方のジョーカーをコーナーへ詰め、左右フックと左右ボディで相手に息をもつかせない連打。一方的な展開が続いたため小清水のTKO勝ちとなった。  2月16日の『ONE Friday Fights 52』から続いていた日本勢の連敗をストップした小清水は勝利者インタビューを受け、「倒されてからってよりは何があっても最後まであきらめず絶対にKOしてやるって思って戦っていました」とコメント。35万バーツのボーナスをゲットした小清水はマイクを奪って「アイム・ハッピー!」と叫んだ。
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