▼ONEウェルター級(※83.9kg)5分3R
〇手塚裕之(日本)183.75lbs, 1.0191 ※5連続フィニッシュ勝利
[2R 3分34秒 ノースサウスチョーク]
×ヴァミール・ダ・シウバ(ブラジル)183.50lbs, 1.0070
5連勝、そして王座挑戦を目指す手塚は、2023年10月の『ONE FN15』にスクランブル参戦し、ジン・テホを1R、腕十字で下し、日本大会での秋山成勲戦をアピールしていたが実現せず。
2月17日のバンコク大会でヴァウミール・ダ・シウバとのウェルター級戦が決定していたが、対戦相手が同じブラジルのアブラォン・アモリンに急遽変更となったが、1R 腕十字で仕留めている。
対するシウバは、MMA9勝3敗。ONEでは1勝2敗で、2022年2月のONEデビュー戦で元王者のゼバスチャン・カデスラムに右オーバーハンドでKO負け後、手塚も対戦したテホに2R ギロチンチョークで一本勝ち。2023年4月の前戦ではイシ・フィティケフを相手に1R ギロチンチョークで敗れている。
栃木県塩谷町の山村の農家に育った手塚は、現在、自ら作った“ファイター米”も販売中。農家とファイターの二足の草鞋を履いて、MMA13勝4敗の戦績を誇る。
2020年11月にムラド・ラマザノフに判定負け以降は、アギラン・ターニとエドソン・マルケスを3R TKO。さらにテホとアモリンを腕十字、と4試合連続のフィニッシュ勝利中。
試合決定に、「5連続フィニッシュ狙います」と予告しており、アモリンを下し、クリスチャン・リーが持つ王座、あるいは暫定王座戦に近づけるか。
1R、ともにオーソドックス構え。手塚には岡田遼がセコンド。右ミドルから入るシウバに、シングルレッグに入る手塚。切るシウバはギロチン狙いも首を抜く。右ローの手塚もシウバが蹴り足を取って倒すが、手塚もすぐに立つ。
右フックで飛び込む手塚にボディロックテイクダウンはシウバ。ハーフから左で差す手塚は、右手で左足を手繰り、外して足を抜いて立ち上がり。右ストレート、左ボディを突く。
右ハイは空振りの手塚だが左フック。さらに右ストレート! 近づいて左ボディ、右カーフを当てる。シウバの右ローの打ち返しに合わせてシングルレッグテイクダウン! ギロチンチョークのシウバに右足は外に出している手塚。首を抱えられたまま左を腹に突く。
2R、圧力をかけてきたシウバにシングルレッグテイクダウンの手塚。ハーフで左腕で手塚の首を抱えるシウバに対角の左足を外に出している手塚は首を抜き、左で枕、右で脇差し押さえ込んでシウバに背中を着かせる。
パスガードから上四方で左で脇差し、ノースサウスチョーク! 手塚がタップを奪い勝利。5試合連続フィニッシュ勝利を決めた手塚は、バック宙からブレイクダンス。
ついにインタビュアーのミッチ・チルソンをリングに呼び込んだ手塚は「サワディーカップ、コップンカップ、マイペンライ」とタイ語で挨拶すると、続けて英語で「彼の二の腕は太かった。腕十字は簡単じゃない。でも俺は腕十字だけの男じゃない」とノースサウスチョークのフィニュシュを語り、「クリスチャン・リーはどこだ? もう2年も試合をしてない。カデスタムと(暫定)王座戦を戦いたい」とタイトルマッチを要求した。
そして、5連続フィニッシュ勝利でいよいよ5万ドルボーナス獲得かと思いきや、ボーナスコールは無し。手塚は目を丸くして“無いの?”という驚きの表情。最後にもう一度バック宙を披露しリングを降りた。
BEAST 💪 Hiroyuki Tetsuka hits the north-south choke for his fifth straight finish! @Hiro_tgfc
— ONE Championship (@ONEChampionship) April 6, 2024
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◆5連続フィニッシュ勝利狙う手塚裕之インタビュー
秋山の無視は「全然“セクシー”じゃねーな」「今回、勝ったらタイトルマッチを」