▼第6試合 フェザー級 5分3R
×結城大樹(同級世界1位/マスタージャパン福岡)65.6kg
[判定0-3] ※28-29×3
〇椿 飛鳥(同級環太平洋10位/トライデントジム)65.6kg
環太平洋王座決定戦の後に影響を及ぼす可能性がある結城大樹(同級世界1位・マスタージャパン福岡)と椿飛鳥(同級環太平洋10位・トライデントジム)の一戦が決定。
結城は、12月の前戦で岡田達磨に判定勝ちするなど世界ランキング1位ではあるが、2023年7月に修斗初参戦のオーディンに不覚を取るなど歯痒い試合もあり、堅守ではあるが判定勝ちが多くそろそろわかりやすい“強さ”“恐さ”が求められている。
対する椿は齋藤翼との大熱戦を制しモメンタムでは椿が有利。調子づかせると思いもよらない力を発揮する椿が更に勢いに乗るか? それとも結城が意地を見せるか? 環太平洋新王者が決まるこの日は互いにビッグアピールとなるまたとないチャンスになるだろう。
結城大樹
「マスタージャパン福岡の結城大樹です。明日は応援してくださる方々に勝っている姿を見せられるよう、一生懸命頑張ります。応援よろしくお願いします」
椿 飛鳥
「トライデントジムの椿飛鳥です。明日は怪我とインフルエンザと計量オーバーと逮捕に気を付けて試合を迎えられてとても嬉しく思います。明日は一生懸命頑張ります」
フェザー級・5分3R。
1R、両者オーソドックスでローおの蹴り合い。椿のカーフキックで足が流れた結城だが、タックルに入りケージに押し込むと両脇を差して背中でクラッチする。押し込みながら肩パンチを入れる結城。
右脇を差し返した椿に対し、結城は椿の右足へのシングルレッグから、左足も掴んでテイクダウンを狙いながらスタンドでバックに回る。
ケージを使って向き直った椿。結城離れた。パンチで出ていく椿だが、再び結城が組み付いてケージに押し込むと、椿の右足を抱えてテイクダウンを狙う。離して四つで押し込むが、椿が首相撲を狙うと離れる。椿がカーフキックをヒット。
蹴られてその場で一回転した結城。椿がジャブから右ストレート、左ボディを打ち込む。さらにカーフキック。足が流れた結城。椿がさらにカーフを蹴ると、明らかに効いた様子を見せて距離を取る。追いかけてカーフを蹴ると結城は自ら倒れ込みダウン。立たせた椿。1R終了のホーン。
2R、結城はすぐにタックルに入るとスタンドでバックに回った。背中に乗った結城が四の字でロックすると、背負われた体勢でチョークを狙う。椿は結城の左腕を掴んでディフェンスするが、結城は右腕で殴りながら首に手を巻いていく。
足のクラッチが外れて降りた結城だが、すぐにタックルへ。またバックに回ったが、椿は正対すると引き剥がし離れた。距離を詰める椿に結城がタックル。椿が首をギロチンに捕らえると、結城は自ら下になり外す。椿がハーフから鉄槌・ヒジを入れる。結城は下からホールドしてしのごうとする。拮抗した2Rが終了。
3R、椿がプレッシャーをかけるとケージ際まで下がった結城。椿は結城のパンチの間合いの外からインロー、カーフを蹴る。ジャブを出す結城だがカーフを効かされた左足の踏み込みがなく届いていない。タックルに入るが切られた。
椿がカーフキック。ジャブを放つ結城に対し、顔を叩いて殴ってこいと挑発する椿。結城またタックルに入るが、がぶった椿が首をギロチンに抱える。結城自ら下になり外した。ハーフで押さえ込む椿。結城はバックを取らせて立ち上がるとケージ際で正対したが、椿が外掛けでテイクダウン。ハーフで固めた椿。タイムアップ。
判定29-28×3で椿が判定勝ち。世界ランキング1位の結城を破った椿は試合後のマイクでタイトルマッチを要求。