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【TOP BRIGHTS】堀口恭司が旗揚げ、ATTチバウがメインで判定勝ち、反則蹴り受けた松嶋こよみがダウトベックにTKO負け、ドンチェンコが戦慄の縦ヒジTKO! ムエタイ対抗戦で吉成名高、石井一成がKO共演・日本が5戦全勝。育成枠MVPは武田寛生

2024/01/21 11:01
【TOP BRIGHTS】堀口恭司が旗揚げ、ATTチバウがメインで判定勝ち、反則蹴り受けた松嶋こよみがダウトベックにTKO負け、ドンチェンコが戦慄の縦ヒジTKO! ムエタイ対抗戦で吉成名高、石井一成がKO共演・日本が5戦全勝。育成枠MVPは武田寛生

(C)ゴング格闘技/TOPBRIGHTS

 2024年1月21日(日)、群馬県オープンハウスアリーナ太田にて、堀口恭司がエグゼクティブプロデューサーを務める『TOP BRIGHTS』の旗揚げ戦が行われた。

▼第5試合 ウェルター級 5分3R
〇グレイゾン・チバウ(ブラジル)37勝19敗
[判定2-1] ※29-28×2, 28-29
×ブレンゾリンク・バットムント(モンゴル)15勝13敗1分

 チバウは、2003年7月の『DEEP 11th IMPACT in OSAKA』での光岡映二戦以来の日本マット参戦。そのときは6連勝中だったチバウが、テイクダウンで優勢に立つも、肩の脱臼によるアクシデントで2R TKO負けで初黒星を喫している。

 2018年6月にUFCを離れたチバウは、ゴールデンボーイ・プロモーションズのMMAでエフレイン・エスクデロ、ウィル・ブルックスに勝利し、PFLではローリー・マクドナルドと接戦の末にスプリット判定勝ちを得るも、現在はPFL2連敗後、ロシアRCFCで2連敗でMMA4連敗中。40歳、日本で復活なるか。

 キムが練習中の負傷で欠場、代替選手として出場するモンゴルのバットムントは、MMA15勝12敗1分で38歳。MGLから2015年にONE Championshipにも出場し、Road FC、WLF、Kunlun Fightで勝利。韓国では後のONE王者オク・レユンと1勝1敗のリザルトも持つ。

 2019年1月のGRACHANで植田豊に判定負けし、一時はMMA5連敗と苦しんだが、2020年にMAX FC でのキック戦で2勝1敗と勝ち越しすると、2021年3月からDouble GでMMAに復帰し、6戦4勝2敗。ONEでアギラン・ターニに一本勝ちしているジン・テホを相手に組みで真っ向勝負し、判定負けながらグラップリングの強さと立ち技でも懐の深さを見せている。

 2022年8月にパク・ミンジュンに判定勝ちし、2023年2月の『GRACHAN 59×BRAVE FIGHT 27』では山田哲也に、1R TKO勝ち。その後、『AFC 25』でかつてREALに参戦していたホドリゴ・カポラルにボディキックで2R KO勝ちで3連勝をマーク。

 2023年12月の前戦『MFP 242』では、アイヴァン・ズナメンスキーに判定負けしているため、日本で再起を図る。

 1R、ともにサウスポー構え。遠間から足を触りそのままダブルレッグに入るチバウを切るバットムント。

 いったん離れるチバウに、左ローのバットムントだが、その蹴り足を掴んだチバウはテイクダウン! ハーフのバットムントは抱きつくが、右で脇差し、左でパウンドのチバウは、バットムントに背中を着かせてからパスガード! サイドから寝かせて左枕。マウントに移行すると左脇に頭を入れて肩固め! 両手をクラッチして防ぐバットムントはハーフに戻して凌ぐ。

 2R、中央を取るバットムントは左ロー。サークリングするチバウに右インロー。さらに右ボディストレートを狙う。上下に打ち分けるバットムントのワンツーをかわしたチバウは、右を振って下がらせてダブルレッグテイクダウン。

 ハーフで金網に這うバットムントは首を抱えて下に。背中を見せて立とうとしたところにチバウはバックへ。背負って立ち上がったバットムントにチバウは右足だけをかけており着地。

 スタンドバックから右足をかけるチバウに小手巻きから払い腰を仕掛けるバットムント。腹ばいで残したチバウが上を取り、バットムントはハーフで金網背に座る。

 3R、歓声を受けて最終回に向かう両者。右ボディを打つバットムント。左ローも組みつかれないように腰は入れない。左ローのバットムント。右の飛び込みはチバウが避ける。

 両者に「モアアグレッシブ」とコール。左前手フックで入るバットムントも単発。チバウはニータップからダブルレッグへ。バットムントは金網背に半身で受け止め、右で小手巻きヒザ。左で差すチバウは、ダブルレッグ、シングルレッグに切り替え引き出そうとするが、両足を広げて倒れないバットムントが頭を下げたチバウのボディに鉄槌。しかしチバウが片足を手繰りバットムントに尻を着かせてゴング。

 判定は、1者がバットムントの打撃を支持か28-29も、2者がチバウのテイクダウンアテンプト、肩固めのニアフィニッシュを評価したか、29-28×2でチバウを支持。スプリット判定で勝利した。

 試合後、チバウは「日本の皆さんありがとうございます。日本に来ることが夢でした。日本の文化やサムライが好きでここで勝ててほんとうに嬉しいです。アリガトウ、ジャパン、キョージさん、押忍!」と語った。

 また、全試合後、ケージの中に入った堀口恭司FPは、「皆さん、どうでしたか?『TOP BRIGHTS 01』、まだまだ一番最初で苦労したところもあって、嫌な思いもさせたかもしれませんが、これから盛り上げていくので応援よろしくお願いします。これにて終了にしたいと思います。ありがとうございました!」と語った。

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