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【TOP BRIGHTS】堀口恭司が旗揚げ、ATTチバウがメインで判定勝ち、反則蹴り受けた松嶋こよみがダウトベックにTKO負け、ドンチェンコが戦慄の縦ヒジTKO! ムエタイ対抗戦で吉成名高、石井一成がKO共演・日本が5戦全勝。育成枠MVPは武田寛生

2024/01/21 11:01

▼第1試合 ムエタイ対抗戦 先鋒戦 フェザー級(57.15kg)3分3R
〇朝陽・PKセンチャイムエタイジム(PKセンチャイムエタイジム)=56.90kg
[KO 2R 2分04秒]※右カーフキック
×スラサック・クルーダムジム(タイ)=56.60kg

 先鋒戦は朝陽・PKセンチャイムエタイジム(=品川朝陽/エイワスポーツジム)がフェザー級(-57.15kg)3分3Rでスラサック・クルーダムジム(タイ)と対戦。

 朝陽は同門の吉成名高と共にジュニア時代から様々なアマチュアタイトルを獲得し、プロ転向後も強打を武器にMA日本フライ級王座、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座、ムエサイアム・イサーン・バンタム級王座などのタイトルを次々と獲得してきた。2021年12月にONE初参戦を果たしたが、のちにONEムエタイ世界ストロー級王者となるジョセフ・ラシリに初回KO負けを喫して世界の壁の厚さを痛感させられた。


 2022年9月にはBOMにてIPCC世界フェザー級(57.15kg)王座決定戦でタイ強豪ペイム・バンライカンケンドンを4RKO。同年11月には日本人選手が7人も参戦したONEシンガポール大会でただ一人勝利をものしている(ルイ・ボテーリョに判定勝ち)。2023年はONEを離れ、新たな強敵を求めてBOMに帰還。8月、10月、11月のBOMと12月のラジャダムナンで4連続KO勝ちと勢いに乗る。

 スラサックは2年連続でムエマラソントーナメント57kg級で優勝している強豪で、中川会長は「スラサックは筋肉だるまと呼ばれていて身体がバキバキ。身体が丈夫な選手。RWSでも勝っています。首もめちゃ太い。実績だけで言ったら名高の相手とスラサックかなっていうくらいです」と生粋のムエマッドだと説明。


 1R、朝陽は距離をとって左右ロー、スラサックは鋭い左ミドルを当てに来る。朝陽の強い右カーフにすぐ左ミドルを返すスラサック。その左ミドルに左フックを狙う朝陽は空振りすると右アッパーも繰り出す。朝陽が左ボディから左フックのシャトルブローを決め、ワンツー、左フックで前に出るがスラサックは左ミドルを蹴る。ケージ際まで追い詰めた朝陽が左ボディをフェイントし、左ボディからの左フックでダウンを奪う。再び詰める朝陽が左ボディを決め、2度目のダウンを追加。スラサックが立ち上がったところで1R終了。


 2R、朝陽が強烈な右カーフを蹴り、スラサックが明らかなダメージで下がる。左右フック、左ボディ、右カーフで畳みかける朝陽だが、スラサックも左ミドルを返す。強気なスラサックはサウスポーに構えを変えて左ミドルで前に出て、左ハイも蹴る。しかし、朝陽の奥足への右カーフ2連発でスラサックがダウン。レフェリーがここでストップした。


 朝陽はマイクを持つと「ムエタイの第1試合を任せてもらってKO出来るか不安だったんですが、KO出来て会場を盛り上げられて、SNSで宣言した通りでホッとしています。ムエタイの面白さが伝わったと思います。TOP BRIGHTSにまた参戦したいのでこの後の日本人4選手もめちゃくちゃ強いので、これからもムエタイと僕らの応援よろしくお願いします」とアピールした。

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