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レポート

【GLORY】王者セメリアが格の違いを見せつける圧巻のKO勝ちでV3、巨漢ハチャブがヘビー級グランプリ最後の出場枠を勝ち取る、フリストフが100戦目のグローエンハートに完勝、ケールがTKO勝ちで王者ベスタティと舌戦

2023/12/24 04:12

▼第6試合 ウェルター級 3分3R
×マーセル・グローエンハート(オランダ/同級7位)
判定0-5 ※28-29×2、27-30×3
○テオドール・フリストフ(ブルガリア)


 グローエンハートは2014年9月デビューの36歳。K-1イタリア・オクタゴン2008 -75kg級トーナメントで優勝すると、当時ヨーロッパ最大の組織であった『It's Showtime』と契約。勝ったり負けたりの不安定な戦績だが、2010年2月にEMTA K-1ルールヨーロッパ王座-76kg級王座を獲得すると、2012年にはK-1GLOBALが主催したK-1 WORLD MAX 2012世界トーナメントで城戸康裕、マイク・ザンビディス、アルトゥール・キシェンコを破り優勝。世界にその名を轟かせた。


 GLORYには2012年10月から参戦し、ロビン・ファン・ロスマーレン、ダビッド・キリア、シッティチャイ(この試合はKunlun Fight)らには黒星を喫するも、2015年11月にはウェルター級コンテンダートーナメントで優勝。2016年10月にGLORY世界ウェルター級王者ニキー・ホルツケンに挑戦したが惜敗。しかし、2017年8月にホルツケンに勝利して新王者となったセドリック・ドゥンブに挑戦して王座を奪取。初防衛戦でハルト・グレゴリアンに敗れて王座を失った。2023年4月には王座返り咲きを目指して王者エンディ・セメリアに挑戦するも判定負け。8月にシハード・アキパに勝利して再起した。戦績は70勝(40KO)26敗3分。また、2021年と2022年にはMMAにも挑戦して3戦全勝を収めている。


 フリストフはSENSHI、Enfusionを経て2023年10月にGLORY初参戦。これまでMixFight世界王座、WKFインターコンチネンタル王座、Castle Gladiator王座などを獲得している。10月の初参戦ではエドゥアルド・ガフェンクに判定勝ち。戦績は15勝(7KO)3敗。


 1R、グローエンハートは左右ミドルでフリストフの腕を蹴る。フリストフは右カーフ。グローエンハートは左右のハイ、組むとヒザ、さらにストレート連打で前へ出る。グローエンハートは首相撲で崩してのヒザを突き刺す。フリストフは右フックを当てに行くが、グローエンハートはよく動く。ジャブから前へ出るグローエンハートだが、フリストフが左右フック、前蹴りでグローエンハートを仰け反らす。


 2R、トリッキーな動きでジャブを出すグローエンハートにフリストフは右フック。フリストフはグローエンハートのジャブに右バックキックを合わせる。サウスポーになるフリストフが右フック、右ロー。グローエンハートも頭を下げての左フック。気合いの声を発しながらパンチを繰り出すフリストフの手数が増え、グローエンハートはヒザで応戦。

 3R、ジャブで前に出ていくグローエンハートに右フックで応戦するフリストフ。グローエンハートは一気に攻めていくが、そこでフリストフが左バックハンドブローでダウンを奪う。しかし、グローエンハートはこれに抗議。VTRが流れるとフリストフのヒジが当たっていたことが判明し、ダウンは取り消しとなった。グローエンハートにはインターバルが与えられ、試合再開。前に出て左フックを繰り出すグローエンハートにフリストフは右カーフ。左フック狙いで前に出るグローエンハートにフリストフは前蹴りを突き刺す。フリストフはジャブのカウンターから左右フック、さらにバックキック。グローエンハートも左右フックで猛反撃。

 判定は5-0でフリストフが100戦目のグローエンハートを破った。フリストフにとってグローエンハートは憧れの選手であったと語った。

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