▼第7試合 GLORYヘビー級グランプリ予選 3分3R
○ナビル・ハチャブ(モロッコ/同級8位)
判定5-0 ※30-27×5
×ニコラ・フィリポビッチ(セルビア)
地元ファンの人気者であるハチャブが、フィリポビッチと2024年3月に開催される8人制ワンナイト50万ドル・ヘビー級トーナメント「GLORYグランプリ」予選で対戦。
ハチャブは“ザ・タンク”の異名を持ち、134kgの巨漢ながらよく動く。2023年2月のGLORY初参戦ではウク・ユルジェンダルに勝利も、2023年3月の2戦目ではソフィアン・ラドウーニに敗れた。6月にウラジミール・トクタシノフを判定で破り再起を果たしている。バダ・ハリとは同門。26勝(4KO)4敗1分。
フィリポビッチは元バスケットボール選手で192cmの長身を誇る。過去3年間で欧州タイトルを1回、WAKO世界タイトルを2回獲得したという。『SENSHI』を経て2023年4月からGLORY参戦を果たすと2連勝を飾った。戦績は11勝(6KO)2敗。
1R、ジャブから右ローのフィリポビッチは左右フックからも右ローを蹴る。ハチャブはお構いなしに前へ出ていき、ジャブから右ロー。ガードを固めてどんどん前へ出て行くハチャブは左ボディ。フィリポビッチの右ローに左フックを合わせる。ハチャブは右フックの連打、フィリポビッチも左フック&右ローで応戦するが、ハチャブは右フックをフルスイング。さらにガードを固めるフィリポビッチに左右アッパーをねじ込む。そしてヒザ蹴り。左ミドル、右ローと蹴るフィリポビッチだが、ハチャブは前に出て左フック、左右アッパーを打ち込んでいった。
2Rも前に出るハチャブが左フック、フィリポビッチは右ロー。ハチャブは右カーフを蹴ると右アッパーからの左フックでフィリポビッチをグラつかせる。フィリポビッチはマウスピースを吐き出すことが多く、注意を受ける。ハチャブは左右フックとヒジ、アッパーと畳み込む。フィリポビッチは右カーフを蹴るが披露が見える。ハチャブが右フックから左アッパー、右ボディから右アッパー、ヒザ。ハチャブの猛攻にフィリポビッチは疲労困憊。
3R、ハチャブが左右の連打で突進し、フック&アッパーからヒザ。巨体で跳びあがっての蹴りも見せる。フィリポビッチは左ボディを打つもハチャブの右フックをもらって棒立ちに。右カーフを蹴るフィリポビッチだがハチャブの右フックをもらってグラつき、完全に棒立ちに。
40kg重いハチャブが30-27×5の完勝。ヘビー級グランプリ最後の出場枠を勝ち取った。「自分を誇りに思う。まだ23歳だよ。俺はスタミナもあるし、何でも出来る」と語った。