▼第5試合 ライト級 3分3R
○エンリコ・ケール(ドイツ/同級1位)
TKO 3R 0分31秒 ※レフェリーストップ
×アルマン・ハンバリアン(アルメニア/同級9位)
ケールは2013年6月にMixFightフルムエタイミドル級世界王座(-72.5kg)とISKAオリエンタルルールミドル級世界王座(-75kg)を獲得し、2014年にはK-1 GLOBAL主催のK-1 WORLD MAX CHAMPIONSHIPトーナメントで優勝を果たした。2019年1月からは『ONE』に参戦し、フェザー級キックボクシング・ワールドグランプリにも出場したが準々決勝でジャバル・アスケロフに敗れている。ダビット・キリアとタイフン・オズカンに連敗を喫し、ONEを離脱。
敗れてはいるが、ブアカーオ・バンチャメーク、ジョルジオ・ペトロシアン、チンギス・アラゾフ、ムスタファ・ハイダ、シッティチャイ・シッソンピーノン、ヨードセングライ・フェアテックスら世界トップファイターらと多数拳を交えている。2023年5月のGLORY初参戦ではゲリック・ビレットに判定勝ち。戦績は52勝(30KO)15敗2分。
ハンバリアンは58勝(27KO)8敗2分と豊富なキャリアを持ち、元ISKA世界ライトミドル級王者。2023年2月にGLORY初参戦、ソリン・カリニュークにスプリットデシジョンで辛勝した。
1R、前に出るハンバリアンだが近付きすぎ、サウスポーのケールとクリンチを繰り返す。離れるとケールは左ボディストレート、ハンバリアンは飛びヒザからワンツー、前蹴り。互いにフック、ヒザを出すがクリンチが多い。ケールは後ろ蹴りを繰り出す。
2R、ケールは左ロー&左ミドル。ハンバリアンは右フックで応戦。前に出るハンバリアンは右前蹴りを多用、ケールはバックキック。ケールが左目上をカットしてドクターチェックが入る。前に出て右フック&ヒザ蹴りのハンバリアンにケールは左ローを連発。回り込むようになったケールだが両者が組む展開は相変わらず多い。
3R、ケールが左右ボディからの左ハイ、左ボディを決める。そして一気に左ストレート、左ミドルと攻撃をまとめるとスタンディングダウン。レフェリーはカウントを数えるが、アバラが折れたのかボディのダメージを訴えるハンバリアンの様子を見てストップ。ケールのTKO勝ちとなった。
勝利者インタビューを受けたケールは、リングサイドにいた王者ティジャニ・ベスタティへの挑戦をアピール。するとベスタティがリングに上がり、両者はフェイスオフで激しい舌戦を展開。ベスタティは「お前はクソだ」と罵倒し、ケールも怒りの反論。両者がタイトルマッチで激突することは間違いなさそうだ。