撮影/鈴木雄一郎
BreakingDown 10
2023年11月23日(木)さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ
開会式に朝倉未来CEOが登場。「3年ほど前に1分の格闘技があったら面白いんじゃないかって思い付きでBreakingDownが始まって。多くの反省と試行錯誤を繰り返してここまで続けてくることが出来ました。記念すべき10回大会をこんな大きな会場で開催できることを嬉しく思います。ありがとうございます。ご存じだと思いますが、自分は田舎の港町で育ってどうしようもない人生だったんですが、BreakingDownと同じようなアウトサイダーという大会に出て人生を大きく変えていただきました。BreakingDownもいろいろな意見や賛否がありますが、たくさんの出場選手の人生を変えてこれたと信じています。そんなBreakingDownですが今日、27試合の濃いカードを組みました。1試合目から27試合目までそれぞれのドラマがあると思います。最後まで楽しんでください」と挨拶した。
▼第27試合 バンタム級トーナメント準々決勝
×虎之介
KO
〇冨澤大智
冨澤は2019年にABEMAで放映された『格闘代理戦争 4th Season』にTEAM武尊のメンバーとして出演。番組終了後はK-1ジム総本部チームペガサスに入門し、2021年10月に『Krush-EX』でプロデビュー。渚に判定勝ちし、2022年1月の『Krush.133』でも内田竜斗に判定勝ち。プロ戦績はこの2戦のみ。
初出場となった2022年11月の『BreakingDown6』ではDEEPファイターのヒロヤと初のMMAルールで対戦して敗れたが、12月の『BreakingDown6.5』では本来のキックルールでとしぞうを圧倒して初勝利をあげた。2023年3月の『BreakingDown7.5』では空手世界王者ダンチメン・あつきとの対決を制し、5月も戸塚悠人に勝利、7月の『BreakingDown8.5』では朝倉未来がそのポテンシャルを高く評価していた虎之介も秒殺KO、8月にも竜毅をKOして5連勝をあげた。
虎之介は『BreakingDown 8』のオーディションから参加し、この時から朝倉未来が「この子凄いよね、ハードパンチャーで。プロでやっていった方がいい。もったいないよね、地下格闘技でくすぶってるの」と、そのポテンシャルを高く評価していた。『BreakingDown 8』では常連選手のとしぞうを破ったが、『BreakingDown8.5』では冨澤大智にKO負け。『BreakingDown 9』では右フック一発でフクタロスにKO勝ちした。前回10月は尾田優也と無効試合。
左右フックを放つ虎之介に冨澤も打ち合いに応じる。左ストレートを放つ冨澤は間合いが空くと左飛びヒザ蹴りをボディに2発突き刺してダウンを奪う。立ち上がった虎之介に冨澤は左ヒザ、左三日月。左フックは相打ちとなるも、冨澤がヒザで追い詰めていく。虎之介は何度もバランスを崩して転倒し、最後はパンチからのヒザでケージに釘付けしたところでレフェリーがストップ。
冨澤はマイクを持つと「4000人の観客の皆さん、どうでしたか! 2022年6月19日にTHE MATCH 2022という大会がありました。俺はあれを見た時に参加したいじゃなくて開きたいと思いまた。だから俺は東京ドームで試合がしたいです。今はまだ全然だけどいつか必ずドームでメインをはれるような選手になるから、その時は応援してくれくれますか? まずは必ずバンタム級のトーナメントを獲るから。次の相手誰になるか分からないけれどつまんねえ試合してんうじゃねえよ!」と、優勝宣言と共にデカい目標を掲げた。