▼第4試合 72kg契約 3分3R
〇エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ/同級1位)
TKO 1R 1分14秒
×アフマド・チク・ムーサ(ドイツ/同級2位)
ヴィダレスは、GLORYでは5戦して5勝(3KO)2敗で戦績は18勝(14KO)2敗。黒星はいずれもGLORYでペットパノムルンとセルゲイ・アダムチャックに付けられたもの。“ダイナマイトハンド”の異名を持つ強打者で、2022年10月にペットパノムルンが保持するGLORYフェザー級王座への挑戦者に選ばれたが完封負けを喫した。前戦はメキシコで開催された『GLORY RIVALS 5』でトマス・アギーレをミドルキックで支配して勝利している。
ムーサは“ゴールデンボーイ”の異名を持ち、ドイツ人キックボクサーの中でも優れたファイターであるという。GLORYには2022年8月から参戦して3戦3勝(1KO)の戦績を収め、2023年5月にフェザー級王座を懸けてペットパノムルンに挑戦したが、判定で敗れた。AFSOヨーロッパ王者で戦績は58勝(28KO)8敗1分。ムーサが前日計量で体重超過したため、試合はフェザー級ではなくキャッチウエイト72kgで行われることとなった。
1R、左右ローを蹴っていくムーサにヴィダレスはジャブを突いていく。ムーサのワンツーの右が2度連続ヒットしたが、ヴィダレスは退かずに左フックの3連打を返す。ハンドスピードで優るムーサはフック&アッパー。ヴィダレスはジャブを突き、さらに左手を伸ばして距離をとる。そこを強引に前へ出て来たムーサへヴィダレスが右ヒザを突き刺し、続いて左フック。この一発でよろめき後退するムーサ。ヴィダレスはチャンスを逃さず左右フックを連打し、左フックでダウンを奪う。
もんどりうって倒れたムーサは立ち上がるも完全にフラフラな状態。レフェリーが様子を見てストップをかけ、ヴィダレスのTKO勝ちとなった。「最高な気分だよ。リアルなキックボクシングファンが集まっているこの会場で試合が出来たことを光栄に思う。ペッチとのタイトルショットを狙っていきたい」とヴィダレスは笑顔を輝かせた。