▼第6試合 ウェルター級 3分3R
×ジェイ・オーバーメール(オランダ/同級1位)
判定0-5 ※30-27×2, 29-28×2, 28-29
〇チコ・クワシ(オランダ/同級4位)
オーバーメールは2017年10月に16人制のWFLウェルター級トーナメントで優勝すると、2019年2月にはWFLウェルター級王座を獲得。2021年11月にはエンディ・セメレールが保持するEnfusion世界ウェルター級王座に挑戦したが、判定で敗れた。2022年3月よりGLORY参戦を果たし、2023年3月にジェイミー・ベイツをTKOで破り4連勝(3KO)をマークして6月にタイトル挑戦となったが、王者エンディ・セメリアに判定で敗れ王座奪取ならず。戦績は29勝(15KO)5敗。
クワジは2017年3月にロビン・シリックから勝利を奪った一戦が光り、6月にはスパルタカス・ファイティング・チャンピオンシップK-1 -75kg王座を獲得。2019年11月のKOKウェルター級トーナメントで優勝し、同時にIKBO K-1ルール王座も獲得。2021年10月にはKOKウェルター級王座を獲得すると、2023年3月からGLORY参戦。ステファン・オルザにTKO勝ち、5月はロビン・シリックとの再戦を判定で制して2連勝。戦績を41勝(22KO)5敗とした。『はじめの一歩』にインスパイアされてキックボクシングを始めたという。
両者はGLORY参戦前の2021年5月、ワールドファイトリーグで対戦し、オーバーメールが判定勝ちしている。
1R、クワジはハイキック、飛びヒザを交えながらパンチを繰り出していき、オーバーメールはやや後手に回る。互いにスイッチを多用し、オーバーメールはサウスポーになると左ミドルを蹴る。クワジはハイキックを空振りするとそのまま回転しての後ろ廻し蹴り。当たらずも技の多彩さを見せる。右足を上げて飛び込んだり、ハイキックから入ってきたりと変則的な動きをするクワジにオーバーメールはやりにくそう。
2R、ローを蹴るオーバーメールだがクワジは何度も飛び込んでの連打を繰り出す。ならばとオーバーメールはヒザ、左ボディ。飛び込んできたクワジに左右フックを打つオーバーメールだが、クワジは至近距離で頭を左右に振ってパンチをかわす。やりにくさがファイトぶりに現れているオーバーメール。
3Rはオーバーメールが前へ出て行く。右ストレート、前蹴りを繰り出し、右ローを蹴っていくが、クワジはパンチも蹴りも手数を出し続ける。オーバーメールが前へ出てくるとクワジは右ショートやヒザを合わせ、飛び込むと左アッパー。重さは感じられないが手数を出し、頭を振ってパンチをかわすクワジにオーバーメールは最後までペースをつかむことが出来ず、判定4-1でクワジが勝利した。
リベンジに成功したクワジは「今日はベストパフォーマンスは出せなかったが、このチャンスを2年間待っていた。厳しい2年間を過ごしてきた。次はタイトルショットでパフォーマンスを見せるチャンスが欲しい」と、リベンジを喜ぶとタイトルマッチをアピールした。