▼第7試合 ミドル級 3分3R
×セルカン・オズカグライヤン(トルコ/同級2位)
判定0-5 ※30-27、29-28×4
〇ウルリック・ボケメ(コンゴ/同級5位)
オズカグライヤンはK-1ヘビー級で活躍したグーカン・サキの従兄弟。45勝(36KO)8敗という戦績を持つサウスポー。GLORYには2021年10月から参戦し、3戦目でシーザー・アルメイダに敗れるも2023年2月にセルゲイ・ブラウンを左フックでKO。6月に世界ミドル級王座に挑戦したが、王者ドノバン・ウィッセに圧倒されて判定負け。
ボケメはサッカーのスイス代表チームでプレーしていたが、怪我のため引退。リハビリで始めたキックボクシングでプロになることを決意したという。キャリア初期はスイスの大会で連勝し、『Enfusion』を主戦場にするとオランダやフランスで活躍。GLORYには2019年10月に参戦し、初戦では敗れるも12月の2戦目で勝利。しかし、その後はリングを離れて2022年6月に約1年半ぶりに復帰して勝利を収めている。2023年6月にGLORY復帰も果たしたがマイケル・ボアペアに初回TKO負け。戦績は31勝(17KO)4敗。
1R、ジャブから前へ出て行くサウスポーのオズカグライヤンにボケメは右ミドル。オズカグライヤンが蹴って来るとボケメは蹴り足をキャッチしてコカしにいく。前へ出るオズカグライヤンは左右フックから右アッパー。強打でボケメにロープを背負わせるオズカグライヤンだが、ボケメは右ミドルとヒザをしっかりと当てていく。
2Rも前に出るのはオズカグライヤン。しかし、ボケメの首相撲からのヒザをもらい、すぐにボケメが左右フックを振ったところで左フックがクリーンヒット。後退するオズカグライヤンにボケメがラッシュをかけてオズカグライヤンが崩れそうになるが、左右フックで反撃を開始。右ミドルをバンバン蹴るボケメは右膝も突き上げる。オズカグライヤンは左右ボディとローで対抗。左右のストレートを放つオズカグライヤンにボケメはしっかりブロックしてヒザを返す。
3R、左ストレートをフルで放つオズカグライヤンに右フックをしっかり合わせるボケメ。オズカグライヤンはパンチから左ローにつなぐ。ボケメはヒザ蹴り。ボケメが大きく振った左フックがヒットし、オズカグライヤンがグラつく。オズカグライヤンの左ストレートをブロックしたボケメは、両手を広げて余裕をアピールするとワンツーからヒザを突き刺す。終盤、オズカグライヤンは左フックを2発ヒットさせたが、ボケメは下がらず打ち返す。
判定は5-0で的確に攻撃を当てていったボケメが制した。「またタイトルマッチが出来たらいいなと思っている」と勝利者インタビューに答えた。