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レポート

【KNOCK OUT】乙津陸がリベンジ&タイトル獲得「次はBLACK獲る」、古村光が逆転のダウン奪い王座奪取、古木誠也が速攻のKO初防衛、バットマンが重森陽太に判定勝ち、森岡悠樹がKOで一矢報いるも対抗戦はK-1グループが2勝1敗で勝利

2023/08/06 18:08
【KNOCK OUT】乙津陸がリベンジ&タイトル獲得「次はBLACK獲る」、古村光が逆転のダウン奪い王座奪取、古木誠也が速攻のKO初防衛、バットマンが重森陽太に判定勝ち、森岡悠樹がKOで一矢報いるも対抗戦はK-1グループが2勝1敗で勝利

因縁の対決は乙津(右)がリベンジ&タイトル獲得に成功

MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.3
2023年8月6日(日)東京・後楽園ホール

▼トリプルメインイベント第3試合(第7試合)KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦 3分5R延長1R
×心直(REON Fighting sports GYM/第2代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者)
判定0-3 ※47-50×2、48-50
〇乙津 陸(クロスポイント大泉)
※乙津が新王座に就く。


 心直は“プロフェッショナルシスト”健太の愛弟子で、J-NETWORKフライ級新人王を獲得後、KNOCK OUT、REBELS、シュートボクシングに参戦。KNOCK OUTでは2021年に「初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメント」に出場、SBでは日本バンタム級1位になっている。2022年12月のKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座決定戦では無敗のホープ乙津陸を判定に破り、王座に就いた。しかし、2023年3月の王者第一戦でMASA BRAVELYに判定負けを喫している。今回から階級を上げて2階級制覇に臨む。戦績は8勝(1KO)9敗2分。


 乙津は2021年10月にプロデビュー以来8勝(4KO)1敗の18歳ホープ。2022年6月には新宿FACE大会のメインイベントを務め、NJKFフライ級1位の谷津晴之を試合終了直前にKOしてみせ、10月には酒井柚樹と大熱戦を展開して「10年に1試合くらいの勝負を見せてもらった」と宮田充KNOCK OUTプロデューサーに言わしめた。12月には第2代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座決定戦に臨んだが、心直に判定で敗れてプロ初黒星。4月大会で再起戦を行い、優心に完勝を収めた。2023年6月、バンタム級に階級を上げてMASA BRAVELYをKO撃破。心直にリベンジマッチを挑む。


 1R、心直はサウスポー。乙津は右ストレートからの左フックをヒットさせて先制する。乙津が右カーフを蹴ると心直は後ろ足重心のムエタイスタイルになって蹴りをカット。乙津はパンチからロー、ローからパンチと手数も多い。心直のハイキックの空振りを誘っての右ローも入る。心直は前回の対戦で有効だった横蹴りを出すが、乙津はジャブ&ローと手数を出していった。


 2R、インターバル中はずっと笑顔を浮かべていた乙津は、少しずつ左へ動きジャブ&ロー。心直の蹴りはスウェーでかわしていく。ジャブを当て、右でボディを打つ乙津は左フックを強打。なかなか手が出ず、蹴っても乙津のリターンをもらう心直。乙津は相手の動きをよく見て、パンチをかわされても追撃の右を当てる。


 3Rも乙津はジャブを突きながら少しずつ左へ動く。心直の左ミドルが当たり始めるが、乙津は飛び込んでの左フック。乙津は左ローと左カーフを蹴り、右ボディ。カーフをもらってしまう心直はミドルが出なくなる。左ミドルの蹴り合いになると、最後に蹴って終わったのは乙津。左ボディからの左フックで攻めた乙津は、組みから心直を崩してコカし、“どうだ”と言わんばかりの表情に。


 4R、乙津はカーフを蹴りつつ、心直が左ミドルを蹴ってくると必ず右ミドルか右ローを蹴り返す。さらに心直の蹴りを空振りさせるとパンチを当てに行く。心直の左ミドルには左ボディからの右ロー。乙津は「来いよ」と手招き。左カーフ、ジャブ、右ストレートと攻める乙津に心直は左ミドルと左ストレート。乙津が入ってくるところに左ヒジを合わせるが乙津はジャブを突いていく。


 5Rも左へ回り込みながらジャブを突いていく乙津。心直は何かをレフェリーにアピールするが、試合は続行。ジャブ、右ミドルをヒットさせていく乙津に心直は左ミドルと左ストレートで応戦も乙津が必ず蹴りを返す。やや苦しそうな表情の乙津に心直はヒジ、左ミドル。乙津は鼻血を出しながら下がらずに右ミドルを蹴り返し、ジャブを打つ。ラスト30秒でパンチを当てに行ったのは乙津。


 判定は3-0で乙津が完勝。リベンジを果たすと共にプロ初のタイトルを獲得した。試合前は数々の因縁が生まれた2人だが、最後はお礼を言い合う。


 乙津はマイクを持つと「おっしゃー! 獲ったどーっ! バンタム級王者の乙津陸です。やっと念願のプロのチャンピオンベルトが獲れたのでありがとうございました」とジムの外代表にお礼を言うと外代表は男泣き。「応援してくれた方、皆さんありがとうございます。リベンジマッチ兼タイトルマッチで勝てたんですが、練習の成果が出なかったところもあるので、またそこは会長と応援してくれる皆さんと強くなって行ければと思います。来週は会長の誕生日なので皆さんハッピーバースデーを歌ってください」と、観客と共にバースデーソングの合唱。外代表は号泣だ。


 そして「俺の次の目標はバンタム級のBLACK、そしてKNOCK OUTのバンタム級を統一します」と、REDに続いてBLACKのタイトルも奪取すると宣言した。

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