キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】乙津陸がリベンジ&タイトル獲得「次はBLACK獲る」、古村光が逆転のダウン奪い王座奪取、古木誠也が速攻のKO初防衛、バットマンが重森陽太に判定勝ち、森岡悠樹がKOで一矢報いるも対抗戦はK-1グループが2勝1敗で勝利

2023/08/06 18:08

▼トリプルメインイベント第1試合(第5試合)KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R
〇古木誠也(G1 TEAM TAKAGI/王者)
KO 1R 2分35秒 ※3ノックダウン
×小倉尚也(スクランブル渋谷/挑戦者)
※古木が初防衛に成功。


 古木はフルコンタクト空手で多数の優勝・入賞歴を持ち、2022年9月大会で前田翔太に初回TKO勝ち、11月大会では5戦目にして元KNOCK OUT-REDバンタム級王者・響波を右フックで初回KOに破り、12月の王座決定戦では工藤“red”玲央を初回KOして王座に就いた。しかし、2023年3月の王者第一戦で武蔵に初回KO負けを喫している。戦績は5勝(4KO)2敗。


 小倉は2017年からK-1 GROUPに参戦しているファイターで、パンチを武器に18勝(9KO)12敗2分の戦績。2021年は第7代Krushスーパー・バンタム級王座決定トーナメントに出場し、優勝候補の呼び声も高かったが、1回戦で内田晶に敗戦。3連敗を喫して心機一転、2022年12月にKNOCK OUTに参戦すると加藤和也に判定勝ち、2022年3月には工藤“red”玲央に初回TKO勝ちして再び波に乗ったが、2023年6月のKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級次期挑戦者決定戦で武蔵に初回KO負け。その武蔵が所属ジムを退会したため今大会欠場となり、代わって小倉にとって思わぬビッグチャンスが舞い込む形となった。


 1R、小倉はローを蹴りながら左ボディからの左フック、蹴りから細かくパンチを売っていったが、古木が左フック一発でダウンを奪う。一気に攻める古木が小倉をコーナーへ釘付けに。左右フック、左アッパー、前蹴りと古木は攻撃の手を緩めず、右アッパーからの左アッパーで2度目のダウンを奪う。


 小倉は右フックで反撃するが前蹴りで吹っ飛ばされ、最後は左アッパーからの左フックでマットに沈んだ。



 見事KOで初防衛に成功した古木は「お父さん、ベルトを守れました。見守ってくれてありがとうございました」と、セコンドが持つ父の遺影にお礼をいうと、「ジムの皆さんのサポートのおかげだと思っています。家族や応援に来てくれた方、ありがとうございました。自分は見た目は地味だと思いますが試合で魅せたいと思います」と語った。

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